会長コラム『波動』

民進党新体制・働き方改革・連合兵庫大会に寄せる想い

〇 朝夕めっきり涼しくなり澄んだ青空が気持ちいい季節となりました。会長コラム「波動」は夏季休暇に入っていた訳ではありませんが、休眠状態となっていました。筆不精の怠慢ご容赦ください。

 この1ヶ月余りの間、連日の記録的な猛暑でウンザリされた方も多かったと思いますが、世の中では様々な出来事・行事がありました。内閣改造、最低賃金決定、広島・長崎平和行動、民進党代表選、神戸市議の政務活動費不正流用問題、北朝鮮の暴挙等々。それぞれに注目すべき出来事ですが、私が特に注目したのは、支援する「民進党」の動向でした。

 

〇 民進党は、都議選敗北を受けて、辞意を表明していた野田幹事長の後を追うかのように蓮舫代表までもが突然の辞任。前原・枝野両候補による代表選が行われ、臨時党大会(9/1)において前原新代表が選出され、新体制スタートとなりました。

 しかし、残念なことに、新執行部人事をめぐる動きのなかでゴタゴタ騒動があり、前原新体制は、出鼻をくじかれた感が否めませんし、離党ドミノが止まらないという厳しい状況も伝えられています。

 前原新代表は、就任後の両院議員総会において、「代表選を戦った枝野議員が唱えた『お互い様の支え合い』と、自らが唱えた『All for All』は、再分配を重視して新たな好循環を作っていくという共通した社会像だ」として、「これを明確な選択肢として国民に提示する。それがわれわれの役割、歴史的使命だ」と訴えました。

 厳しいスタートになってはいますが、党内対立を繰り返している場合ではありません。民進党再生のラストチャンスとの強い危機感を党内で共有し合い、何としても「安倍一強政治」に終止符を打ち、二大政党的体制の一翼を担い得る政党へと再生を果たすべく、前原新代表を先頭に挙党一致での奮起に期待したいと思います。

 連合兵庫は、この新体制スタートを受け、1年3ヶ月以内には必ずある解散総選挙を視野に、井坂代表をはじめとする民進党兵庫県連との連携を強化し、その準備と態勢確立に万全を期さねばならない。そんな想いを新たにしているところです。

 

〇 働き方改革に関する「労基法改正」への対応が緊迫した局面を迎えています。連合が一貫して反対の立場を主張してきた「残業代ゼロ法案(高度プロフェッショナル制度創設)」と「裁量労働制の対象業務拡大」への対応をめぐって、一時期、「連合が容認に転じた」との受け止めが、連合本部の真意とは裏腹に広がってしまい、組織内外に戸惑いや混乱が生じてしまいました。

 しかし、政府に求めた最低限の是正要請に対する政府回答の受諾は確認する一方で、連合要請をふまえた修正が行われてもなお、重大な懸念があるとして「政労使合意は見送る」との対応方針を組織決定してきました。

 その後、労働政策審議会労働条件分科会における論議が8月30日から始まっており、9月4日・9月8日と公労使三者の論議が交わされ、いよいよ大詰めを迎えようとしています。詳しくは、連合本部から節々で発信される「連合ニュース(連合ホームページ参照)」等に是非注目して頂きたいと思います。

 連合はあくまでも、過労死・過労自殺ゼロはもとより、すべての働く者の命と健康を守り健やかに働き続けられる社会の実現には、「両制度は導入すべきでない」との基本的な考え方を堅持しています。分科会における論議は労使間で平行線をたどっており、予断を許さない状況ですが、今後、9月下旬にも召集予定の臨時国会においては、民進党等との緊密な連携により、連合がめざす決着を実現させなくてはなりません。

 

〇 2年に1度開催している連合本部(10/4-5)、並びに連合兵庫(10/30)の定期大会が目前に迫っています。現在、運動方針原案の組織討議を進めているところです。

 連合本部は、この2年間の取り組みを検証するとともに、向こう2年間は「連合結成30年」の節目を前にした期間になることを意識し、「組織力・政策力・発信力に一層磨きをかけ、次の飛躍に向けた自力を強化する期間にしよう」と呼びかけています。

 私たちを取り巻く状況が決して安易なものでないだけに、いま一度、連合結成の原点を見つめ直し、労働運動がいつの時代もそうであったように、より良い職場、より良い社会に向けた変革の原動力でなくてはなりません。

 連合兵庫は、そうした使命・役割を一層発揮すべく、地協再編を視野に、将来にわたって持続可能な組織・財政基盤の再構築をめざすとの「組織改革方針」を提起しています。私が会長就任以来、提唱し続けてきた「前例踏襲からの脱却」をめざす象徴的な取り組みへと踏み込む決断でもあります。

 「連合兵庫総体の一体感ある運動創造」「兵庫で働く者同士の仲間意識の更なる醸成」「内向きの運動から脱却し社会から共感される運動の追求」など、大いに組織内論議を深め、より多くの仲間の参画をめざして、それぞれの地域・職場で共に頑張り合いたい。そんな強い思いで、連合兵庫定期大会の成功を期して参ります。連合兵庫に結集する、すべての仲間の皆さんの意志結集を要請する次第です。