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連合兵庫 第16回定期大会 会長あいさつ

第16回定期大会 会長あいさつ

連合兵庫会長 辻  芳治

  ◆連合兵庫第16回定期大会に、県下各地よりご参集頂きました代議員・構成員の皆さん、相談役・顧問の皆さん、大変ご苦労様でございます。 また本日は、それぞれに公務ご多忙ななか、私たちの大会激励のために、兵庫県より金澤副知事、神戸市より久元市長、労働福祉団体からは河口兵庫労福協会長、本多近畿労金兵庫統括本部長、兵庫退職者連合より高原会長、部落解放同盟兵庫県連より坂本委員長、そして先の総選挙を闘われました連合兵庫推薦・支持候補をはじめとした、多くのご来賓の皆様方に駆けつけて頂きました。ご来賓の皆様方の、日頃からの連合運動へのご理解・ご支援に感謝申し上げますとともに、本日ご臨席賜りましたことに対し、連合兵庫を代表して心より厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございます。

◆ とりわけ、先般の神戸市長選挙で見事再選を果たされました「久元神戸市長」、さらには総選挙において、比例復活当選で初陣を飾られました兵庫6区・桜井衆議院議員におかれましては、ご当選誠におめでとうございます。大会冒頭にあたり、会場全体の大きな拍手で、先の総選挙を果敢に闘い抜かれた推薦・支持候補の皆様方への激励とあわせ、久元神戸市長そして桜井衆議院議員の当選を喜び合いたいと存じます。

◆さて、第15回定期大会から2年が経過し、連合兵庫第15期から16期へとつなぐ節目を迎えました。この2年間、「ストップ・ザ・格差社会!すべての働く者を連合の輪へ『安心社会』を切り拓こう!」のスローガンのもと、①「クラシノソコアゲ応援団!連合キャンペーン」の積極的な展開を通じた「働くことを軸とする安心社会」をめざす政策実現の取り組みをはじめ、②「底上げ・底支え」「格差是正」をめざした春季生活闘争、③「1000万連合」「40万連合兵庫」をめざす組織拡大の取り組み、④組織・財政課題検討懇話会等における改革論議、⑤参議院選挙・総選挙の2大国政選挙、さらには兵庫県知事選挙・神戸市長選挙をはじめとした各種選挙の取り組みなど、今期も、密度の濃い多くの運動課題に取り組んで参りましたが、厳しさを増す諸情勢のなかで、連合兵庫の運動に結集頂きました全ての構成組織・地域協議会の皆さん、そして行政並びに関係諸団体の皆様方からお寄せいただきましたご指導・ご厚誼に対しまして、改めて衷心より感謝の意を表する次第でございます。

◆私からは、取り巻く情勢や連合兵庫が直面するいくつかの運動課題に対する受け止めなどについて、所見の一端を述べ、挨拶に代えたいと思います。その第一は、先般の「衆議院・解散総選挙」と政治課題についてです。

まずは、今次総選挙において、連合兵庫推薦・支持候補の勝利に向け、昼夜を問わず地域や職場でご奮闘頂いたすべての皆さん方に心から敬意を表し、感謝申し上げます。前回、2014年の総選挙と同様に虚を突いた突然の「解散総選挙」となりました。率直にいって「大義なき『森友・加計疑惑』隠しの究極の自己都合解散」と断じざるを得ません。解散権の濫用との指摘も免れないでしょう。私たちが支援する民進党は、「一強政治に何としても終止符を打つため」として、新たに結党された「希望の党」との事実上の合流という、文字通り「名を捨てて実をとる」覚悟で決断をされたものの、その後、公認候補者や政策・理念の調整過程での「排除の論理」や「踏み絵」をめぐって疑念や混乱が生じてしまい、そうした流れの中で、新たに「立憲民主党」が立ち挙げられることになりました。

◆結果、連合兵庫が推薦・支援する候補者は、「希望の党」「立憲民主党」「無所属」の3つに分断されると同時に、比例区選挙においても、統一的対処が取れず、これまでに経験のない「構成組織の判断に委ねる」との扱いになり、連合組合員の皆さんには、「なぜ今?何のための選挙?」という本質とも相まって、分かり難い選挙になってしまったのではないかと受け止めています。また、今回の投票率は、悪天候の影響もあったでしょうが、期日前投票は過去最多を記録したものの前回の戦後最低に続く戦後2番目の低水準となりました。ある意味で、大義のない分かり難い選挙の象徴と言えるのかもしれません。総選挙の結果は、すでに皆さんもご承知のとおり、「与党の圧勝」で終わってしまいました。民進党の動きが、野党の「多弱状態」を増幅させてしまい、結果として、与党に利することになってしまったと言えるでしょう。

◆その一方で、野党においては、希望の党が50議席にとどまる中、立憲民主党が55議席を獲得して野党第一党に躍進しました。全体としては野党系無所属を含め議席を増やしたものの、自公が313議席という絶対安定多数を確保して、継続する結果になってしまったことは、極めて遺憾、残念至極と言わねばなりません。今後、連合本部は、一連の動きによって政治構造が大きく変わる状況に直面している事態を踏まえ、政策実現にむけた支持政党との関係のあり方や組織内外への発信のあり方など、今後の政治への対応をめぐる課題について、総選挙後、推薦議員との連携を図りつつ、機関会議等で慎重に論議していくことにしています。連合兵庫としても、兵庫県内における選挙結果の分析・検証、総括論議を深めながら、連合本部台の論議を注視しつつ、構成組織・地域協議会との連携を強めてまいりたいと思います。

◆いずれにしても、こうした事態が、間違っても連合結成以前のような「支持政党の違い」等による組織の対立や分断に波及するようなことがあってはなりません。連合としての「統一と団結」を堅持することを大前提に、各政党や野党再編の動向等を最大限に注視しながら、連合自らの「政党支持のあり方」を中心とした政治課題に向き合っていくことが重要だと認識するところです。

◆その第二は、連合兵庫の新地協体制移行に関わる課題です。私たちは、昨年の地方委員会決定に基づき、連合兵庫の組織・財政基盤の再構築に向け、置かれた状況に対する認識を共有するとともに、副会長の皆さんで構成する懇話会や地域協議会の皆さんとの間で、数次にわたる課題検討を積み重ねてきました。関係各位の真摯な論議に改めて感謝申し上げます。こうした経過をふまえ、本大会議案においては、「結成30年の節目となる2019年には現行ブロック連絡会単位の5地域協議会に再編成する」との確認し合った方向性を提起しております。

◆向こう2年間の具体的な再編検討では、様々な難題も想定されますが、問題を先送りせず、決め合ったことは蒸し返さず、課題解決に向けた着実な検討の積み重ねと方向づけが問われることになります。連合兵庫の財政状況の深刻さを踏まえた上で、現状の会費収入と本部交付金という限られた財源及び運動資源を有効活用かつ最適配分し、将来にわたって持続可能な組織・財政基盤の再構築につなげなくてはなりません。この組織改革の取り組みは、私が提唱し続けてきた「前例踏襲からの脱却」をめざす象徴でもあります。これまで連合兵庫が重視してきた広域かつ多様な地域特性をふまえた、各地協の独自性・主体性は引き続き尊重しつつも、一歩踏み込んだ「連合兵庫トータルの一体感ある運動創造」を展望した、新たなルール・枠組みづくりをめざすことも意味しています。

◆各組織・各地協のすべての役員の皆さん方が、この課題を正に「自分事」として真正面から受け止めて頂き、共に考え、共に悩み、腹を括る決断も行ないながら、次世代へと自信と確信を持って引き継げるような「連合兵庫のあるべき運動・組織・財政基盤づくり」をめざして参りましょう。格段のご理解とご協力をご要請申し上げる次第です。

◆その第三は、連合兵庫の更なる運動活性化に向けた課題認識です。前回大会の冒頭挨拶でも強調させて頂いた「連合運動の社会性追求」「連合評価委員会答申にあった企業内組合主義からの脱却」について、今回も敢えて触れておきたいと思います。わが国固有のこの企業内組合システムが、今日、労働運動の足を引っ張っている面が多いと指摘されて久しいところですが、このしがらみをどう克服し、働く者の力を産別次元、連合次元に総結集していくのか。これは連合運動が乗り越えなくてはならない、宿命的な、古くして新しい最も重要な課題と言えます。この難題を解決するためには、何よりも、連合兵庫三役構成メンバーをはじめ単組代表者等を中心とする組合リーダーが、企業中心から産別中心へ、さらには産別中心から連合中心へと大胆に意識改革を行ない、結成30年を前にした今こそ、大いに現状改革へ蛮勇を振るわなくてはなりません。

◆連合結成当時の大先輩の言葉に以下のような内容があります。「労働界にはイデオロギーという魔物が住んでいる。連合結成は『イデオロギー脱却』の提起があったから一気に成就した。こうした歴史に学ぶことが重要だ」と言うことです。また、「小異を捨てて大同につこう」というキーワードも強調されました。あれから四半世紀余りの年月が流れ、現在の状況はと言えば、先行き不透明で社会を覆う不安が解消されないばかりか、「苦しんでいる者が自分より弱い者を糾弾する」あるいは「社会からの受益を感じていない者がいたずらに自己責任論を振りかざす」。こうした対立や分断を煽るような風潮が社会に広がっています。労働運動の原点とも言える「共に支え合い助け合って生きていくことの価値」が軽んじられる憂慮すべき時代にあるとも言えるのではないでしょうか。

◆連合運動においても、連合結成に直接携わっていない世代に役員交代が進むなかで、現状の時代背景も相まって、ともすれば「小異にこだわり大同を見失いつつある」のではないか。「わが組織」「わが企業」「わが産業」という内向きの運動傾向が強まってはいないか。私たちは、折に触れ連合結成の原点に立ち返り、考える必要があるように思えてなりません。労働運動の今を担う私たち一人ひとりが、この問題意識を共有して、さまざまな機会を捉えて、胸襟を開いた論議、遠慮のないコミュニケーションを積み重ね、産別や単組の領域にとどまらず、連合運動を担う主役であるとの自覚を高め、運動・行動への参画を促進することによって、兵庫における連合運動の更なる活性化を追求して参りたいと考えるところでございます。

◆その第四は、「男女共同参画推進」に関わる課題です。

連合運動・労働運動の活性化をめざすうえで「若者と女性の参画推進」は、最早待ったなしの課題となっています。本大会では議長を女性代議員両名に努めて頂くという画期的な事象もございますが、大会等への女性参画率や連合兵庫の推進計画に基づく取り組みは、残念ながら停滞しているのが現状です。

◆連合近畿ブロックの仲間である連合奈良では、来期より全国初の女性会長が誕生する予定です。連合兵庫は一挙にそこまでいかないにしても、向こう2年間、「女性役員登用のあり方」「参画率の向上」等について、何としても結論づけられるよう真剣な論議を積み上げ実効ある施策へとつなげるべく取り組んで参ります。 各構成組織におかれましても、トップリーダーの本気度が問われているとの自覚のもと、男女共同参画推進に向けた課題と真正面から向き合い、前進がはかられるよう積極的な取り組みを要請する次第です。

以上、4点にわたる課題認識等について申し上げました。時間の関係で触れなかった2018春闘、労基法改正など「働き方改革」をめぐる課題、組織拡大の取り組み等は、後の一般活動報告や方針討議で全体共有頂ければ幸いです。

◆結びと致しますが、「前例踏襲からの脱却」を掲げた連合兵庫のこの間の運動は、各構成組織、地域協議会のご理解とご協力のもと、各地協の街宣活動の活性化や、様々な機会を捉え対話・意見交換を積み重ねる組織風土の醸成、行政や政党等に対する政策要請活動の充実・強化など、着実に運動的な前進が図られつつあると認識しますが、その一方で、一部組織の離脱や財政の行き詰まりなど、取り巻く情勢は厳しさを増し、国政選挙の連敗に象徴されるように、足もとは「カオス」の状況に立ち至っていると言っても過言ではありません。まさに、連合運動・労働運動の真価や底力が鋭く問われ続けています。どうすれば反転攻勢への足がかりを構築できるのか。常に現状改革への気概を持ち続ける必要があります。連合結成30年の節目を前にした向こう2年間、ある意味で「総仕上げ」とも言える取り組みを通じて、「組織力」「政策力」「発信力」に一層の磨きをかけるべく、皆さんと共に一丸となって運動に邁進して参りたいと存じます。本大会が、スローガンのとおり「次の飛躍へ確かな一歩を」踏み出す、意義ある大会となることを念じて、冒頭の挨拶と致します。

ご清聴ありがとうございました。共に頑張ってまいりましょう!

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