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天災は忘れたころにやってくる

 

 3.11去る3月11日、あの東日本大震災から6年を迎えました。また、丹波市豪雨災害から3年、熊本地震からは1年が経とうとしています。

 この日、東北3県の被災地では追悼式が営まれ、2万人近い犠牲者の御霊に対し鎮魂の祈りを捧げるとともに、復興・再生へと引き続き邁進すること、経験や教訓を語り継ぐことなどが誓い合われました。

 私たちは、22年前に阪神・淡路大震災を経験した県民として、全国的支援に対する「恩返し」を合言葉に、東日本大震災はじめ各地での災害発生時には、被災地・被災者支援に向き合ってきました。2015年に連合兵庫自然災害等救援「絆」基金を創設したのも「備え」に対する強い想いからです。

 私自身、東日本大震災の連合ボランティアの一員として、福島県相馬市での支援活動に地協や構成組織の仲間と共に参加しました。想像を絶する津波被害の状況を目の当たりにした衝撃、そんな中で必死に生活再建、復旧・復興に向き合う被災者に接し、涙しながら共に汗を流したことなどが、昨日のことのように鮮明な記憶として残っています。

 しかし一方で、歳月の流れとともに、人々の被災地・被災者に寄り添う気持ちや、経験・教訓を語り継ぐことの大切さに対する認識、行動は薄れがちとなるものです。これも人の世の常と言えるのかもしれませんが、私たちは、こうした風化に抗して、一人ひとりが「自らの経験や想い」を大切にし、身近なところからでも考え行動することが大事だと思います。

 また、国や行政、関係諸団体の継続的な取り組みも重要です。兵庫県では、阪神・淡路大震災の経験とこの間に積み上げられてきた防災・減災に対する知見をもとに、「伝える」「備える」「活かす」をキーワードとした県民運動が継続して展開されています。

 そんななか、連合兵庫が震災20年の節目に開催した「防災を考えるシンポジウム」にお招きし、講演頂いた室崎益輝先生(県立大防災教育研究センター長)が、最近開催された「全国被災地語り部シンポジウム」において「一億総語り部」宣言をされ、共感の輪が広がっています。『もっと体験を語ろう。もっと体験に学ぼう。もっと裾野を広げよう。』との想いが込められているということです。

 災害列島・日本に住む私たちにとって、自然災害を避けることはできません。いつ、どこで遭遇するかもわかりません。それだけに、体験や記憶の風化に抗して、「1.17は忘れない」この言葉を心に刻み続けなくてはなりません。

 「天災は忘れたころにやってくる」とも言います。決して油断せず、常日頃から一人ひとりが防災・減災を意識し、できることから一つひとつ実践して、災害への備えを強めていきましょう。「命と暮らし」「家族や仲間」を守るためにも・・・。