兵庫退職者連合 2018年度川柳祭典入選作品紹介
◆兵庫退職者連合は、会員相互の交流と仲間づくり、また、労働組合OB/OGと現役組合員の交流の場として、川柳祭典を開催しています。
今回のお題は『嘘(うそ)』『終活(しゅうかつ)』で、会員の皆様を中心にご家族も含め、125名の方々から作品をお寄せいただきました。その中から、特別賞5作品、優秀賞・佳作あわせて38作品を、選者の渡辺 信雄(詩人・兵庫県現代詩協会 理事)様に厳選いただきましたので、ご紹介致します。
<2018年度川柳祭典>
主催 兵庫退職者連合
協賛 連合兵庫
兵庫県労働者福祉協議会
近畿労働金庫兵庫地区本部
全労済関西統括本部兵庫推進本部
お題 『嘘(うそ)』『終活(しゅうかつ)』 応募作品総数 469句
選者 渡辺 信雄(詩人・兵庫県現代詩協会 理事)
特別賞入選作品 <兵庫退職者連合会長賞> 捨てられん生きた証の作句帳 前川 稔(出身:情報労連) <連合兵庫会長賞> 忖度が嘘の始まり終りなし 小川 幸四郎(出身:JP労組) <兵庫県労働者福祉協議会長賞> 終活の人生余白生きいきと 三木 敏夫(出身:情報労連) <近畿労働金庫兵庫地区本部長賞> だまされてあげようかしら下手な嘘 山口 美穂(出身:自治労) <全労済関西統括本部兵庫推進本部長賞> 友の死で我が終活の時を知る 神澤 章夫(出身:基幹労連) |
優秀賞入選作品 ◆お題『嘘(うそ)』 この世相嘘をつく程出世する 中村 清秋 扁額に日々是口実の揮毫ある 板木平 志津子 嘘つきは嘘はいわぬと嘘をいう 古川 清美 記憶無く記録無いとは都合よし 岩佐 仁 元気です嘘をついても年齢が 吹上 達夫 騙しても心に残る傷深し 中江 正雄 国会に嘘発見器何故無いの 乗松 和久 上手い嘘つかれ続けて今金婚 角中 直利 わたし達小さな嘘で幸せに 田中 武 啓蟄や真実今も闇の中 福山 勝 ◆お題『終活(しゅうかつ)』 終活で我人生に向き合えた 糸長 亀樹 遺言はたったの五文字ありがとう 角中 直利 隠し事もって行きますあの世まで 喜多 進 薬増え思い出捨てよと決意する 専野 秀和 エンディング清書できずまた越年 守本 富雄 これを捨てあれも捨てろと子に言われ 三原 譲 終活は自分史に秘め色つけて 山口 登美雄 終活を家族はそっと支援する 福本 正 孫曰く爺ちゃんお迎えいつくるの 狩野 重治 |
佳作入選作品 ◆お題『嘘(うそ)』 時として嘘から出る誠あり 梶並 紀 まあいいか笑って許す四月馬鹿 山口 登美雄 方便の嘘が思わず火に油 蜂谷 成一 政治家の嘘と言い訳当たり前 大下本 光雄 信頼も少しの嘘で崩れ去り 佐野 正紀 洋服についた匂いで嘘がバレ 宮田 進 怒らない国民性に助けられ 國行 忠男 嘘つけば我が心にも傷がつく 國丸 勇 偽りの優しさ信じ老い寂し 三原 譲 大義あり本気になって嘘をつく 斎藤 憲之 ◆お題『終活(しゅうかつ)』 古希を過ぎ通う講座はボケ予防 浜口 義則 終活のアルバムみとれ今日も暮れ 松山 励 俺よりも先に逝くなと妻に言う 福山 勝 シューカツを孫食べ物と勘違い 板木平 拓 友が逝く終活通り行ったかな 牛房 操 終活の無一文では遺言なし 今井 春彦 余命聞き疎遠の子達繁々と 小椋 魁夫 終活を気に掛かりつつ早や五年 鈴木 定子 遺言と生命保険見比べて 佐藤 親一 |