女性委員会第12回女性セミナーin尼崎
- 場所:尼崎市女性センター“トレピエ”
- 時間:2013年10月12日(土)
◆連合兵庫女性委員会では、年間活動方針のひとつである「男女平等参画社会推進のための政策・制度の取り組み」の一環として、兵庫県内の自治体を順次訪問し、地域における男女共同参画施策について意見交換をおこなっています。
◆12回目となる今回は、10月12日(土)に、女性委員会 役員を含む35名が尼崎市女性センター“トレピエ”において、尼崎市の男女共同参画施策についての講演を受けて意見交換をしたのち、午後からは、尼崎市の公営事業所の一つである「尼崎競艇場」(労組あり:自治労)を見学し、ボートレースの様子や船券購入体験などをつうじて、参加者相互の交流を深めました。
◆今回のセミナー開催にあたっては、連合尼崎地域協議会の皆さまをはじめ、尼崎市の関係者の皆さま、尼崎市議会の明見議員、北村議員にも全面的なご協力をいただきました。
この場をかりまして、御礼申し上げます。
<第1部 尼崎市の男女共同参画施策について>
◆セミナーは2部形式でおこない、第1部の司会・進行は釜口事務局長(兵教組)がつとめました。
セミナー開始に先立ち、主催者を代表して女性委員会の福島委員長(UAゼンセン:コープこうべ)があいさつに立ちました。
主催者あいさつ
連合兵庫女性委員会委員長福島 葉子
(コープこうべ労働組合)
◆本日は私ども女性委員会のセミナーIN尼崎にご参加いただき、有難うございます。
◆ここのところ気候が安定せず気温の上下もありまして、落ち着かない毎日が続いておりますが、それに呼応するように、私たちを取り巻く政治・経済を含めた社会情勢も安定していません。
◆そんな中、本日の研修会では、「男女共同参画」という普段の生活の中ではあまり意識しないテーマではありますが、私たちが働く中で、男女ともが権利や立場が守られる社会づくりのための様々な取り組みについて知っていただきたいと企画しました。
◆今回は、尼崎市の男女共同参画についての取り組みについてお話をお聞きすることになっていますが、あわせて、午後に予定しております「尼崎競艇場」の見学を含め尼崎市の街の魅力も感じていただければと思います。
◆この研修会をきっかけに、皆さまそれぞれの地域や職場における男女共同参画について考える機会にして下さい。
◆つづいて、今回のセミナー開催にご尽力いただきました尼崎地域協議会を代表して堂園議長より地元歓迎あいさつをいただいたのち、連合推薦で尼崎市議会の明見議員からも連帯のあいさつをいただきました。
地元歓迎あいさつ
連合兵庫尼崎地域協議会 堂園 隆司 議長
◆本日は、兵庫県の一番東の端に位置します尼崎市に、兵庫県下各地からお越し下さり有難うございます。
◆私は鉄鋼産業出身ですが、日本は諸外国に比べて女性の参画がまだまだ遅れているといわれている中で、鉄鋼産業といえば「男の職場」のイメージが強いのではないでしょうか。
◆組合では、男女共同参画の必要性や女性の積極的な登用など問題提起をしておりますが、なかなか進んでいないのが現状です。
労働界全体での男女共同参画推進の取り組みが重要であると認識しております。
◆本日は、尼崎市の男女共同参画の取り組みについての意見交換のあと尼崎競艇場の見学もあるそうですので、充実した一日をお過ごしください。
来賓あいさつ
尼崎市議会 明見 孝一郎 議員
◆本日は尼崎でこのようなセミナーを開催していただき、たいへん嬉しく思っております。
◆のちほど尼崎市の男女共同参画についてお話いただく協働・男女参画課の奥平課長は、尼崎市の将来像を見据えた「尼崎市総合計画」の立案にもかかわった方ですので、今度は男女共同参画施策の推進にも力を発揮してくれると期待しております。
◆尼崎市も少子高齢化にともない市政運営も厳しくなってきておりますが、今回のセミナーをつうじて、尼崎市について幅広く知っていただきたいと思います。
◆つづいて、セミナー開催地である尼崎市の男女共同参画施策の取り組みについて、尼崎市協働・男女参画課の奥平課長をはじめ、同課の西田係長、そしてセミナー会場の尼崎市女性センター“トレピエ”の米田次長よる基調講演のあと、意見交換をおこないました。
基調講演
尼崎市男女共同参画施策の取り組みについて
講師:尼崎市市民協働局 協働・男女参画課 奥平 裕久 課長 ほか
・男女共同参画社会とは
・尼崎市の男女共同参画状況について
・第2次尼崎市男女共同参画計画について
・尼崎市女性センター“トレピエ”の活動内容紹介
◆講演では、尼崎市の男女共同参画施策については平成17年に条例が制定されたのを受け、現在、第2次男女共同参画計画を進めている中で、各種審議会委員への女性の登用割合については40%で兵庫県下トップ、尼崎市議会議員に占める女性議員の割合も24.4%と他の地域にくらべて高いが、それでも、市民意識調査によると、男女の固定的役割分担意識がまだ残っており、少子高齢化にともなう労働力不足を補う意味での女性の活躍促進施策の充実など、課題は残されている現状説明がありました。
◆そのような中で、各種審議会委員選任にあたっては委員あて職制の見直しをはかったり、尼崎市の防災会議においては女性部会を設置して女性の意見を反映させるしくみをつくるなど女性の参画をすすめているほか、昨今問題となっているDV(ドメスティック・バイオレンス)被害者支援体制の拡充や、共働き世帯の増加にともなう子育て支援対策など、共同参画社会へ努力されている様子を知ることができました。
◆また、男女共同参画に積極的に取り組む事業者に対する認定制度を設けるなど、企業や労働者への支援にも力をいれていることも紹介されました。
◆セミナー会場となった尼崎市女性センター“トレピエ”の活動内容については、尼崎市の男女共同参画計画にもとづき、女性の活躍推進ためのセミナー開催や情報発信など具体的な取り組みをすすめており、働く女性を対象とした連続講座や、DV被害者などさまざまな問題をかかえる女性の電話相談対応など、女性センターが本年で設立20周年を迎えるということで、女性の活動支援の拠点としての活躍が期待されています。
・男女参画課 奥平課長 ・男女参画課 西田係長 ・トレピエ 米田次長
◆参加者からは、「今回のセミナーに参加して尼崎市に抱いていたイメージが変わり、また訪れてみたいと思った。トレピエの活動については興味がそそられる内容が多く、尼崎市民以外でも参加できる講座などもあるようなので、機会があれば参加してみたい。」といった感想のほか、審議会委員選任に対するあて職制見直しの具体策についての質問等がありました。
◆第1部終了後の昼食懇親会では、いくつかのグループに分かれて机をかこみ、トレピエ内にある『カフェ・トレピエ』に特別にお願いした自然食中心のヘルシーなお弁当をいただきながら和やかに歓談しました。
<第2部 地域の施設『尼崎競艇場』見学>
◆参加者たちは、バスでセミナー第2部の会場となる尼崎競艇場へ移動。出迎えて 下さった尼崎市資産統括局 公営事業所経営企画課の池田課長の案内のもと、第1部から引き続いて参加の明見議員に加えて、第2部から合流して下さった尼崎市議会の北村議員とともに、競艇場内の施設を見学。その後、特別室にて尼崎競艇場の歴史や事業内容などの説明を受けました。
◆競艇場に今回初めて足を踏み入れた参加者でしたが、思っていたより親しみやすい雰囲気の 中、池田課長から「船券」の投票方法を丁寧に教えていただき、各自が真剣な面持ちで投票し、ボートレースを観戦。レースが終わる度に歓声とため息が交錯して、楽しみながらの貴重な体験となりました。