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2021連合兵庫女性委員会「男女共同参画研修会」を開催

  • 場所:WEB(ZOOM)開催
  • 時間:2021年6月26日(土)14:00~16:15

~ SDGs いま私たちに求められているジェンダー平等社会とは ~

 連合兵庫女性委員会は、毎年6月を男女平等月間と位置づけ、性別を問わず誰もが安心して働き続けることのできる職場づくりにむけて、さまざまな視点からテーマを設定し、研修会を企画してきました。
 昨年度は、新型コロナウイルス感染症対応のため止む無く開催を見送りましたが、本年度は、6月26日(土)14:00からZoomミーティングを使って開催し、連合兵庫の男女組合員63名(女性37名、男性23名および事務局)が参加しました。
 今回の研修会では、国連が提唱しているSDGsの17項目の中でも特に「ジェンダー平等」の視点に注目した内容とし、講師に、Gender Action Platform理事の大崎 麻子さんを迎え、『SDGsとジェンダー:知っておきたい基礎知識』と題した講演をいただきました。

<主催者あいさつ>

 研修会の冒頭に、主催者を代表して女性委員会の安樂 雅枝:委員長(UAゼンセン)があいさつに立ち、コロナ禍であっても日々私たちの生活を支えてくれているエッシェンシャルワーカーとして働く仲間に敬意を表したのち、6月の男女平等月間に連合兵庫女性委員会が取り組んだ労働相談ホットラインの実施や、7月におこなう予定の労働局雇用環境・均等部への要請、意見交換について、そして、「SDGs今わたしたちに求められているジェンダー平等社会とは」をテーマに企画した本研修会を、第5の目標「ジェンダー平等を実現しよう」を中心にした内容としたことをふまえ、SDGsが私たちの働き方、生き方に深く関係していることを認識する機会としてほしいと述べました。

<連合兵庫代表あいさつ>

 つづいて、連合兵庫を代表して、村山 周平:副会長/ジェンダー平等・多様性推進委員会委員長(兵庫フード連合)があいさつに立ち、先に公表された各国の男女間格差を示す「ジェンダーギャップ指数」で日本が先進国の中で最下位を更新したことに触れ、特に経済分野などで女性の参画率が低いままであることで他の国から大きく後れをとっていることから、職場・労働組合など働く場面においても女性参画を推進しなければならないとして、連合兵庫においても、第3次男女平等参画推進計画プラスを掲げており、到達期限まで組織をあげて取り組む必要があると述べ、本研修会に参加者への理解と協力を求めました。

 

<講演>

演題『SDGsとジェンダー:知っておきたい基礎知識』
講師 大崎 麻子さん(Gender Action Platform理事、関西学院大学総合政策学部客員教授)

 大崎先生の講演では、SDGsの理念の背景にある世界のジェンダー平等に対する考え方や社会情勢をはじめ、世界と日本国内におけるジェンダー平等のとらえ方の違いなどに触れながら、ジェンダー平等の実現はSDGs全体の目的であり、17のすべての目標の大原則となっていること、ジェンダー平等(男女平等)を実現するためには、男女別のデータを分析し格差の根本的な要因を把握したうえで、政府・自治体・企業・労働組合等を含めて、一人一人の力で社会全体を根源から変革していく必要があるということを学びました。
 また、先に開催されたG7の首脳宣言の中に女性に対する暴力の根絶や、家事などの無償労働の負担軽減や責任を分かち合うこと、意思決定の場への女性の参画推進などジェンダーの視点が取り入れられていたことや、新型コロナウイルス感染拡大の女性への影響について、内閣府が「コロナ下の女性への影響と課題に関する研究会」を立ち上げて報告書が提出されたことなど、あらたに知ることも多く、参加者たちは熱心に耳を傾けていました。
 講演後の質疑・応答では多くの手が上がり、コロナ禍の女性への影響に関連した学校現場や女性たちの「生理の貧困」について、各組織内に女性が少ない中で女性の参画率を上げていくためにはどうしたらよいか、また、労働組合の活動にSDGsやダイバーシティなどの考え方を広めていくための効果的な手段が知りたい などの質問に対して、大崎先生に丁寧にお答えいただきました。

<研修会まとめ、閉会あいさつ>

 研修会を締めくくるにあたり、女性委員会の日下部 まき:事務局長(情報労連)が研修会のまとめと閉会あいさつに立ち、講師の大崎先生へのお礼と研修会参加者への感謝とともに、本研修会でSDGsの理念とジェンダー平等について学んだ内容を労働組合、職場に浸透させていくこと、そして今回の学びや気づきを今後の組合活動や仕事に活かしてもらいたいと述べ、研修会を締めくくり、全日程を終了しました。

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