兵庫高退連第23回定期総会(内容掲載)
- 場所:神戸市 ラッセホール
- 時間:2015年4月1日
生き生きと安心して暮らせる社会をつくろう!
兵庫高齢・退職者連合第23回定期総会
(内容掲載)
◆兵庫県下よりお集まりいただきました皆様、たいへんお疲れ様です。ただいまより兵庫高齢・退職者連合第23回定期総会を開会致します。
例年は、4月の兵庫高退連結成時期にあわせて開催しておりましたが、本年は、4月12日ならびに4月26日に投開票の統一地方選挙が控えておりますので、連合兵庫および兵庫高退連推薦の各級議員候補の全員当選を勝ち取るために、心を合わせの意味も込めまして、3月に繰り上げて開催しております。ご出席の皆様相互の力強い連帯と意思統一をお願い申し上げます。
◆本総会の議長選出に関しては、事前に執行部よりお願いしております方のお名前を発表致しますので、ご承認をいただきたいと思います。
議長団には、基幹労連の山下:代議員、兵退教協の山本:代議員のお二方にお願い致します。(異議なしの声)
【議長団登壇 基幹労連:山下 三千夫、兵退教協:山本 春枝】
【登壇あいさつ 山本:議長】
◆春闘まっただ中ということで、先日には大手の回答も出ました。昨年より大きく上回る回答が多くなっているという報道の中で、企業の大半を占める中小企業の状況は厳しく、実質賃金が下がっている場合もあります。
◆非正規雇用者は増え続け格差は広がり、生涯賃金の格差が経済格差を生み、大きな社会問題となっています。また就学援助児童も増えており、子どもの貧困も気になるところです。誰もが安心して暮らせる社会をめざし、われわれの運動を進めてまいります。
◆皆様のご協力のもとに、十分な意思統一がはかられますよう進行してまいりますので、最後までよろしくお願い致します。
◆議事・運営委員の乗井です。本日の総会の出席状況・資格審査報告を申し上げます。本日14時27分現在、召集代議員総数165名中・出席は108名、役員につきましては26名中・藤江会長ほか22名の出席となっております。したがいまして、兵庫高退連規約第7条の要件を満たしておりますので、本第23回定期総会が成立しておりますことをご報告致します。
【総会成立宣言 山本:議長】
◆ただいまの報告により、本総会が規約にのっとり総会が成立していることを宣言致します。
【主催者代表あいさつ 藤江:会長(JAM)】
【連合兵庫 連帯あいさつ】
◆兵庫高退連第23回定期総会のご盛会を、連合兵庫に結集する働く仲間を代表して、心よりお祝い申し上げます。私からは、連合運動が直面しています幾つかの運動課題について、報告も兼ねて触れさせて頂き、挨拶に代えさせていただきます。 ◆2015春闘の状況についてですが、昨年の2014春闘においては「15年ぶりに2%超え」の賃上げを実現し、長年一定水準に張り付いていた賃金ベースそのものの改善を果たしました。しかし、消費税増税や物価上昇もあり、勤労者の実質賃金は、残念ながら、19ヶ月連続のマイナスで推移しています。 ◆そうした状況下で迎えた今次2015春闘は、賃上げを起点とした「デフレからの脱却」と「経済の好循環実現」に向け、すべての組合が「月例賃金の引き上げ」に徹底してこだわり、組織労働者の賃上げの成果を、非正規労働者や中小で働く仲間を含めたすべての働く者の賃上げ、そして公務員賃金へと波及させ、社会全体の「底上げ・底支え・格差是正」をめざしているところです。 ◆既にマスコミ報道にもあるように、18日には、自動車・電機等を中心とする大手先行組合が妥結・収拾してきています。先行中核組合は、昨年を上回り継続した賃上げを獲得しており、要求金額からすれば充分とは言えないものの、スタート時点においては、今次春闘の意義・目的を果たし得る内容と受け止めることができます。 ◆次に、政治課題でございます。昨年末の大義なき急遽の解散総選挙の結果、残念ながら「一強多弱」と言われる政治状況が続くこととなりました。 ◆その後の国政に目を向けると、安倍政権は、国民から全権委任を受けたが如く、再び、自らの野望実現に向け「暴走」に拍車をかけていると言えるのではないでしょうか。今国会では、2度も廃案になった労働者派遣法の再提出や、いわゆる「ホワイトカラーエグゼンプション」の創設や裁量労働制の適用範囲拡大などの労働基準法関連法案が提出さようとしています。 ◆まずは、4月施行の統一地方選挙において、地方から「政治の流れ」を変えていかなくてはなりません。連合兵庫は、前半戦・後半戦合わせて、65名の推薦・支持候補を既に決定しており、高退連の皆様方におかれましても、格段のご理解・ご支援をお願い申し上げる次第でございます。 ◆私たちが支援する「民主党」は、岡田新代表のもと党の再生と国民の信頼回復に向け、再スタートが切られたところですが、残念ながら支持率の状況からして、厳しい逆風下での闘いとなることは明らかです。 ◆戦後70年の節目を迎え、政治が、巨大与党のもとで強権的に「危うい」方向へと進もうとしている時だけに、今一度、最も身近な議員を選ぶ、統一地方選挙の重要性を確認し合い、連合組織内候補の完全勝利はもとより、推薦・支持候補の当選をめざして頑張り抜きたいと存じます。 ◆そして「現・退一致」の重要課題のひとつであります組織拡大の取り組みについてですが、組織率が横ばいを続ける中「1000万連合」「40万連合兵庫」の実現には厳しい道のりがございます。また退職者連合も「300万会員」をめざして組織拡大に取り組まれているとのことですので、引き続き、共に汗を流していきたいと考えております。 ◆最後に、本総会が実り多き成果を収められることをご祈念申し上げますとともに、本総会をもって退任される、藤江会長はじめとする5名役員の皆様に対し、現役組織として、心からの感謝と敬意を表しておきたいと存じます。 |
【祝辞をいただいた方々】
古川 直行 兵庫県政策労働局長 |
玉田 敏郎 神戸市副市長 |
本多 義弘 労金兵庫地区統括本部長 |
酒井 行雄 全労済兵庫県本部長 |
野々口 光義 県労福協事務局長代理 |
横畑 和幸 民主党兵庫県連副代表 |
黒田 一美 民主党県会議員団 代表 |
池田 林太郎 民主党神戸市会議員 代表 |
【来賓紹介】
◆兵庫県 労政福祉課より 政辻:課長、是常:労使団体班長、大月:主査
◆神戸市 勤労市民課より 山出:課長、今井:担当係長
◆兵庫県議会議員 石井 健一郎、小池 啓納、栗山 雅史、岸口 実、迎山 志保、石井 秀武
◆同 候補予定者 池田 啓子、奥野 尚美
◆神戸市議会議員 伊藤 めぐみ、人見 誠、崎元 祐治、藤原 武光、川内 清尚、平木 弘美、岩田 嘉晃
◆同 候補予定者 団 秀樹、永江 一之
◆水岡 俊一参議院議員秘書 張田 菜穂子
【祝電・メッセージ】
◆日本高齢・退職者団体連合 会長 阿部 保吉
◆連合近畿地方ブロック高齢・退職者連絡会代表幹事、連合大阪高齢・退職者の会 会長 有元 章博
連合奈良高齢者・退職者協議会 会長 松尾 清
連合和歌山高齢・退職者団体連合 会長 中村 昇
連合滋賀高齢・退職者団体協議会 会長 吉川 浩次
連合京都・高齢退職者連合会 会長 奥田 正行
◆神戸市長 久元 喜造
◆民主党兵庫県総支部連合会 代表 参議院議員 水岡 俊一
◆兵庫県議会議員 竹内 ひであき
【審議事項 以下 山下:議長】
【第1号議案 「2014年度活動経過報告」】 提案:高原事務局長(電機連合)
(内容省略)
【第2号議案 「2015年度活動方針(案)」】 提案:高原事務局長(電機連合)
東日本大震災より4年が経過しましたが、未だに23万人以上の方々が避難生活を余儀なくされ、住宅の再建、雇用をはじめとする復興対策も途に就いたばかりで、被災者の将来はますます不安が高まっています。 Ⅰ 活動の基本 1.日本高齢・退職者連合と連合近畿ブロック高齢・退職者連絡会の方針に基づき活動します。 2.連合兵庫及び構成組織・地域協議会と連携を密にし、「現・退一致」の高齢・退職者活動の充実をはかります。 3.社会保障制度の充実を求める活動を引き続き推進します。 4.組織強化と拡大に取り組みます。 Ⅱ 具体的な取り組み 1.社会保障制度の改革に向けた具体的な取り組みについては、これまで国会議員の皆さんに要請活動をしてきました。現状の自公政権のもとではそれも極めて難しくなりましたが、引き続き「連合兵庫」とともに運動の強化を図ります。 2.9・15全国高齢者集会に引き続き、兵庫高退連として積極的に参加します。 3.連合近畿ブロック高齢・退職者連絡会の諸会議・諸活動に積極的に参加します。 4.兵庫県政に私たちの政策が積極的に反映されるよう、「連合兵庫」の協力のもとに施策に対する意見交換の場を設定するとともに、民主党県民連合等に働きかけていきます。 5.兵庫高齢・退職者連合の組織拡大に向けて、連合兵庫全構成組織からの加盟にむけて働きかけます。さらに、1000万連合達成に向けて、それぞれの現職構成組織と協議し、要請に基づき協力できる体制をつくります。その活動が退職者連合の当面の目標である100万組織につながると考えます。 6.兵庫高齢者の集いを引き続き開催します。情況に応じた課題を中心に、会員が広く参加できる集いにします。 7.会員相互の親睦をはかるため、これまで実施してきた取り組みを検証するとともに、新たな取り組みも検討していきます。 8.4月12日・26日投開票で第18回統一地方選挙が施行されます。この選挙は極めて重要なものです。我々高齢者の生活は政策制度によって大きな影響を受けます。 |
【第3号議案 「2015年度予算(案)」】 提案:辰巳事務局次長
(3月末日決算のため、総会では暫定予算を提案 内容省略)
◆第1号議案から第3号議案まで一括提案ののち、一括採決をおこない異議なしで承認。
【第4号議案 「第18期(2015~2016年度)役員体制(案)】
提案:第18期役員推薦委員会委員長 高田 辰美(電力総連)
◆別紙の役員候補者の名前を読み上げて提案。満場一致で承認。
第18期役員代表あいさつ 新会長 高原 澄夫(電機連合) ◆ただいまご承認いただきました第18期役員一同、力をあわせて高退連の諸活動に邁進してまいりますので、今までと同様に、皆様方のご協力をお願い申し上げ、就任のごあいさつと致します。 |
【第5号議案 「退任役員表彰」】 提案:辰巳事務局次長
◆本定期総会をもって退任される5名の方々へ、高原会長から感謝状と記念品を手渡しましたのち、退任役員全員よりあいさつを受けました。
役職 | 退任役員氏名 | 出身組織名 | 在任期間 |
会 長 | 藤江 勝久 | JAM兵庫シニアクラブ |
2012年~2015年3月 |
副会長 | 籠谷 美穂 | UAゼンセンシニア友の会 | 2012年4月~2015年3月 |
事務局次長 | 藤原 安左衛門 | JP労組兵庫連絡協議会退職者の会 | 1997年 ~ 2015年3月 |
幹 事 | 乾 丈一 | 農林水産省退職者の会兵庫県協議会 | 2003年 ~ 2015年3月 |
幹 事 | 佐伯 義夫 | JP労組兵庫連絡協議会退職者の会 | 2005年 ~ 2015年3月 |
【退任役員あいさつ】
乾 丈一:幹事(国公総連) ◆12年間、お世話になりました。 佐伯 義夫:幹事(JP労組) ◆在任中は、いろいろな方にお世話になりました。 藤原 安左衛門:事務局次長(JP労組) ◆18年間、お世話になりました。私の出身組織はJP労組退職者の会でありますが、昨年の4月に、全郵政退職者会と統合することができました。組織統合は、役員に就任した当初からの課題でしたので、それが実現したことを見届けまして、退任させていただきます。皆様、有難うございました。 籠谷 美穂:副会長(UAゼンセン) ◆本来ならば、もう少し役員を続けるべきかもしれませんが、80歳を超えておりますので、退任を決意致しました。今総会で新執行部が始動しましたので、兵庫高退連の今後ますますの発展をご祈念致します。有難うございました。 |
◆足掛け15年間、お世話になりました。私も、年齢のことを考えまして、慰留の声をいただきましたが、今期で退任させていただくことになりました。新体制誕生までご尽力いただきました関係者の皆様に感謝申し上げます。 ◆振り返りますと、前会長の浜上さんが4年前に病に倒れ急逝された時、浜上会長ご本人から後任のご指名をいただき、会長に就任した経緯がございました。彼の意思に従うべく役割を果たせたと思っております。 |
【第6号議案 「顧問の委嘱」】 提案:高原会長(電機連合)
◆兵庫高退連規約第11条により、本総会において、前会長の藤江勝久(JAM)を顧問に委嘱することを提案。
(満場一致で承認)
【総会宣言(案)】 提案:小島副会長(自治労)
兵庫高齢・退職者連合は、本日ここに「政策・制度要求」などの活動方針を決定した。 本年3月で東日本大震災から4年が経過しようとしているが、被災地の復興は遅々として進まず、今なお避難生活を余儀なくされている23万人以上の人たちの生活の安定には程遠い状況にある。 兵庫県は、本年1月で阪神淡路大震災から20年を迎えたが、大震災を経験した私たちが大災害を風化させないためにも、東北被災地の生活再建に思いを寄せ、「絆」の大切さを再確認し、心新たに支援・声援を継続しなければならない。 安倍内閣は、昨年12月、こうした被災地を置き去りにして国会を解散し総選挙を実施した。結果は、安倍政権の思惑通りの与党圧勝となり、その結果をうけて安全保障制度の法整備、労働法制の改悪に加え、社会保障制度の改悪が粛々と進められる状況となった。 私たちは、引き続き高齢者が地域で安心して暮らせる社会、「政策・制度要求」の実現にむけて、自民党・保守勢力と対峙し、安倍内閣の暴走に歯止めをかけなければならない。 今春の第18回統一地方選挙は、民主党復活の絶好の機会と位置付け、「現・退」が一丸となって推薦候補の全員当選を実現しなければならない。 私たちは、「対政府要求」を実現させるため、退職者連合に結集し、粘り強く要求実現にむけた取り組みを展開しなければならない。 以上、宣言する。 2015年3月20日 |
(満場一致で承認)
◆以上で、予定しておりましたすべての議事が終了致しました。皆様のご協力により、滞りなく議事を進めることが出来ましたことに感謝申し上げます。
◆本年は、戦後70年の節目の年であります。近隣諸国との関係をみても、尖閣諸島・竹島問題や拉致被害者問題、北方領土問題など課題は山積しております。国内においても、沖縄の基地問題等、現政権の対応に注視していかねばなりません。
さらに、私どもが長年積み上げてきた年金の支給額が目減りしていく中、不安は増すばかりですが、4月の統一地方選挙の勝利を祈念し、私たち高齢者の思いを政治に反映させていきましょう。そして、本日ここに集う仲間の皆様と力をあわせて、運動をすすめていきます。
本日は、長時間、有難うございました。
◆議長を務めていただきましたお二方に感謝申し上げます。本総会で2015年度活動方針と役員体制についてご承認・決定をいただきました。有難うございました。
◆戦後70年の節目の年、平和や人権をないがしろにする安陪政権の政策に歯止めをかけなければなりません。年金・医療・介護等の社会保障制度について課題は山積しておりますが、高齢者の生活向上に取り組んでいくとともに、子どもたちの未来が安心・安全な社会をつくるために、皆様方のご協力を得て諸活動をすすめてまいります。
◆とはいえ、最重要課題は「組織拡大」です。連合1000万人、退職者連合の当面100万人達成に向け、現職と連携し取り組み強化をはかりましょう。当面は、4月12日・26日投開票の統一地方選挙で推薦する候補者の必勝に向けて、厳しい中ではありますがやれることはすべてやりきりましょう。
◆最後になりましたが、退任される藤江会長をはじめ5名の皆様、長い間お疲れ様でした。今後もかわらぬご指導をお願い申し上げまして、第23回定期総会の閉会あいさつと致します。