• 活動内容

第89回兵庫県メーデー神戸中央大会を開催

平和・人権を守り、あらゆる差別をなくそう!

働く者のための働き方改革をすすめ、すべての仲間と結集しよう!

第89回兵庫県メーデー神戸中央大会に働く仲間が結集

◆4月28日(土)10:00より、晴天のもと、第89回兵庫県メーデー神戸中央大会(実行委員会:連合兵庫、連合神戸地域協議会、兵庫県労働者福祉協議会、神戸労働者福祉協議会)を、神戸市大倉山公園野球場で開催し、会場には神戸地域の連合組合員を中心に約8,000人が終結しました。

◆式典では、メーデー実行委員会の熊野隆夫事務局長(連合兵庫副会長・私鉄総連)が司会・進行をつとめ、開会にあたりメーデー実行委員長の辻芳治(連合兵庫会長)より、あいさつをのべました。

熊野 隆夫(事務局長)
メーデー実行委員長 辻 芳治(連合兵庫会長)

◆県下各地より多くの仲間の皆様方にご参集を頂きました。大変ご苦労様でございます。兵庫県メーデー実行委員会を代表してご挨拶を申し上げます。
◆新緑の眩しい素晴らしい晴天のもとで、「第89回兵庫県メーデー神戸中央大会」を、今年もこうして盛大に開催できましたこと、皆さんと共に喜び合いたいと存じます。
◆東日本大震災発災から7年、熊本県を中心とした九州地震から2年、そして阪神・淡路大震災からは23年の年月が経過しました。改めて、震災をはじめ自然災害の犠牲となられた方々の御霊の安らかならんことを祈り、あわせて、この1年間にご逝去された諸先輩・働く仲間の御霊に対し、心からのご冥福をお祈りして、ここで「黙祷」を捧げたいと存じます。全員ご起立・脱帽のうえご協力をお願い致します。

◆さて、今年の第89回メーデーは、『平和・人権を守り、あらゆる差別をなくそう! 働く者のための働き方改革をすすめ、すべての仲間と結集しよう!』とのメインスローガンを掲げ開催いたしております。私からは、重大な局面にある「国会・政治の動向」と「働き方改革関連法案」に関わる課題に絞って、触れさせて頂き、挨拶に代えたいと存じます。

◆本年1月22日に召集された通常国会は、安倍首相自らが命名した「働き方改革国会」ということで開会しましたが、この3ヶ月、ご承知の通りの有り様です。厚労省の裁量労働制不適切データ問題、財務省の森友文書改ざん問題・セクハラ疑惑、防衛省の自衛隊日報隠ぺい問題、文科省による元次官の講演検閲圧力問題などなど、憲政史上例をみない「国家的犯罪」とまで指摘されるような事案を含め、極めて異常な事態が続いており、国会は機能不全に陥ったとも言えるような状況です。
連合は、森友問題に関わる公文書改ざんと言う、民主政治の根幹を揺るがす重大な事態を受け、異例とも言える「重大な危機に瀕する日本の民主主義」~今こそ危機を救う決断を~と題した「連合見解」を内外に公表しました。その概要に触れさせて頂き、本メーデー集会において、強い問題認識として全体で共有したいと存じます。
①「度重なる政府の情報隠ぺい・改ざんにより、国民の、政治や行政に対する信頼失墜は、日本の民主主義の危機と言わざるを得ない」
②「この問題の責任は、一部官僚に押し付けて済むようなものではなく政府全体・内閣全体で負うべきである」
③「この事態を招いた根本原因は、緊張感を欠き制御の効かない一強政治にあることは論をまたない」
④「今、問われているのは国会の立て直しである。野党がまとまれない状況が今日の政治状況を招いてきた一因ともなっており、日本の政治を司る与野党双方の罪は大きいと言わざるを得ない」
⑤「野党は、一丸となって国会の立て直しに邁進すると同時に、今こそ立て直しを実現するに相応しい体制構築に全力を挙げるべきである。日本の民主主義の危機を救う決断を求める」 以上がポイントです。

私たちは、引き続き、こうした国民を愚弄する事態の真相究明を強く求めなくてはなりませんし、さらに注視すべきは「働き方改革関連法案」の行方です。安倍政権は、この間の様々な疑惑・不祥事などに対する真相究明や責任の所在は明らかにしようとせず、野党の求めをないがしろにして、昨日27日より「働き方改革関連法案」の審議入りを強行しました。野党は審議拒否で臨んでおり、与野党の対立は深まるばかりの「如何ともし難い」事態となっています。

◆連合は、「働く者のための働き方改革を実現しよう4.10院内集会」を開催し、政府提出法案に対する、民進党と希望の党の共同提出法案、立憲民主党の対案、それぞれの概要を共有し、そのうえで、連合が求める、①高度プロフェショナル制度の削除②中小企業の施行期日先延ばし反対――などの考え方を中心に、民進党・立憲民主党・希望の党の3党と緊密に連携して、真にすべての働く者の立場にたった法改正につなげることを意思統一しました。

◆今後、後半国会における法案審議の状況を注視しつつ、県下各地で展開する「クラシノソコアゲ応援団」連合キャンペーン街頭活動を通じて、私たちの主張の正当性と、政府法案に隠された「長時間労働や過労死を助長しかねない」問題点等を積極的に訴え、世論喚起に努めなくてはなりません。皆さんの行動への積極的な参加を要請しておきたいと思います。

◆一方、マスコミ報道にあるように、「民進党」と「希望の党」の両党による新党結成が、一昨日26日に合意に至り、新党名を「国民民主党(略称・国民党)」と内定し、GW明けの5月7日に設立大会を開くことも確認された模様です。民進党が、先の党大会における「できる限り早期に『中道的な新しい党』を目指す」との確認にもとづき、党内論議を積み重ね、「民主主義と国民生活を守るために―『新しい民主党』をつくる―」との今後の党の方向性に対する提案を決定し今日の状況に至ったことを、連合は歓迎すると同時にその判断を評価するとしています。
今後、民進党は、「来年の統一地方選挙、参議院選挙、次期総選挙に向けた態勢を整えるために、志を共有する同志の結集が不可欠」として、まずは元民進党議員を中心に結集を呼びかけることにしており、連合は、この民進党の呼びかけが、来る各種選挙を闘い抜くための野党の態勢構築に向けた第一歩となるよう期待するとしているところです。
いずれにしても、本年2月に発足した「連合・政策制度推進フォーラム」に参画する組織内議員を含む衆参国会議員152名は、「立憲民主党」と新たに結党される「国民民主党」の2つの政党を軸に収斂されることが明らかになりつつあります。連合本部台では、各構成組織や組織内国会議員との真摯な協議が進められていると聞き及んでいますが、来年の政治決戦を視野に、一連の動向を見極めつつ、連合として可能最大限の「統一的な対応」が問われることになってきています。GW明けの新党結成以降が正念場となってくるでしょう。
連合兵庫においても、こうした全体の動向をシッカリと見極め、少なくとも政党の離合集散に翻弄され、応援団としての本分を見失うことがないよう、そして、政党の分断が連合の「力あわせ」に悪影響を及ぼさないよう、構成組織とも胸襟を開いた本音の論議を重ね、明年の政治決戦勝利に向けた、体制構築と環境整備に万全を期して参りたいと考えています。皆さんの最大限の意志結集を要請しておきたいと存じます。

◆結びと致しますが、本年は、明治維新そして兵庫県政発足から150年の節目の年であり、本年を最後に新元号の新時代へ転換という、歴史的にも大きな転換期にあります。その転換期は、1989年(平成元年)結成の連合そして連合兵庫にとって、明年の結成30年の節目とも符合することになります。
今を生き、それぞれの立場で使命・役割を担う私たちは、この転換期にあたり、その責務を自覚し合い、確かな未来へと誤りなきバトンを継承していかなくてはなりません。取り巻く諸情勢は依然として厳しく困難を極めていると言っても過言ではありませんが、明年の第90回メーデーと言う節目も視野に、「次の飛躍へ 確かな一歩を」踏み出す、前哨の位置づけともなる「第89回メーデー」の意義を、最後に全体で共有いただくことを念じて、私からの挨拶と致します。
第89回メーデー万歳! 共に頑張ってまいりましょう!

◆御来賓からは、兵庫県より井戸 敏三:兵庫県知事、神戸市より久元 喜造:神戸市長、各級議員を代表して桜井 周:衆議院議員よりあいさつをいただきました。

◆そのほかにも会場には兵庫県より片山 産業労働部長、安倍 産業労働部政策労働局長、谷口 神戸県民センター長、北川 勤労福祉協会理事長。神戸市からは、岡田 市民参画推進局長、丹本 市民参画推進局担当部長。政党団体より、社民党兵庫県連合会 梶川代表。事業団体より近畿労働金庫兵庫地区本部から、本多 本部長、全労済兵庫推進本部から、酒井 本部長。友誼団体より兵庫退職者連合 高原 会長、部落解放同盟兵庫県連合会 坂本 委員長。また、県会、市会より多数の各級議員の方にもご臨席を賜りました。

 井戸 敏三(兵庫県知事) 久元 喜造(神戸市長)  桜井 周(衆議院議員)

◆メーデー宣言(案)は、曽我 副実行委員長(連合兵庫会長代理)より提案いただき、参加した会場全員で確認しました。

メーデー宣言(案)

私たちは本日、第89回兵庫県メーデー神戸中央大会を開催した。

メーデーは、米国の労働者が1日8時間労働を求めてゼネストに起ち上がったことを起源としている。世界の働く仲間がこの日に集い働く者の権利を求め、団結と連帯を誓い合った。改めて、性別や世代、産業や雇用形態などの違いを乗り越え、すべての働く仲間や生活者、労働組合、関係団体、NPO/NGOなどが連帯することの大切さを認識し、次の時代に引き継いでいこう。

東日本大震災の発生から7年、熊本県を中心とした九州地震から2年が経過した。今なお多くの人たちが、不自由な生活を強いられている。また、被災地では子どもたちの心のケア、高齢者の孤立死、若年層を中心とした人口流出など、現在も様々な課題が山積している。震災を風化させず、被災者に寄り添い、防災・減災の取り組みとあわせて、被災地の復興・創生に向けた継続的かつ幅広い運動を展開していく。

日本社会は、未だ長時間労働や後を絶たない過労死・過労自死、雇用形態や性別などの違いによる格差問題などが深刻化している。春季生活闘争における「底上げ・底支え」「格差是正」の取り組みを社会全体に波及させるとともに、安心と信頼の社会保障制度の確立をめざしていく。真に働く者の立場に立った「働き方改革」を実現し、誰もが健やかで安心して働き続けることができる社会を今こそ創ろう。

世界では、北朝鮮による核開発や米国の「核態勢の見直し」、中国やロシアの軍拡化、さらにはテロリズムの台頭等、安全保障上の緊張感は高まっている。核兵器の廃絶と世界の恒久平和の実現に向けた運動を強化するとともに、「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に向けて、政府や経営者団体との取り組みとあわせて、国際労働組合総連合(ITUC)やNPO/NGOなどと連携し、すべての人が平和と人権を守り、豊かさを享受できる世界の実現をめざしていく。

我が国の政治は今まさに正念場にある。戦後世界を支えてきた自由や民主主義という規範が揺らぐ中、その根幹に関わるような出来事が続いている。この危機を乗り越え、健全な民主主義を取り戻すために、先頭に立って努力することを誓い合おう。

私たちはメーデーの起源を心に刻み、すべての仲間の連帯で、「ディーセント・ワーク」と「ワーク・ライフ・バランス」の実現に向けて、全力を挙げて取り組むことをここに宣言する。

2018年4月28日
第89回兵庫県メーデー神戸中央大会

◆最後には、多田 副実行委員長(神戸労福協・会長)の音頭でガンバローを三唱し、式典を終了しました。

 

◆メーデー会場では、昨年に引き続き、メーデー運営委員(連合兵庫国民運動・ボランティア委員会委員、青年委員会、女性委員会ほか)が、九州熊本地震、東日本大震災の支援活動として「救援カンパ活動」を行い、式典参加者たちに協力を求めました。

◆メーデー式典終了後に、大倉山公園野球場から2コースに分かれて、約2㎞の道のりをデモ行進し、メインスローガン『平和・人権を守り、あらゆる差別をなくそう!働く者のための働き方改革実現をすすめ、すべての仲間と結集しよう!』を掲げた横断幕、プラカードを持ち、住民や通行人にアピールを行いました。

【無名戦士の碑 献花式】

◆メーデー式典開始前、会場に隣接する「兵庫県解放運動無名戦士の碑」への献花式を執り行いました。
献花式には、メーデー実行委員会役員をはじめ、県下労働運動のOBの方々が多数臨席し、先達の功績をしのびながら白菊をささげました。

◆献花式は冒頭、野々口:メーデー実行委員会事務局次長が「無名戦士の碑」に関する説明を述べ、つづいて辻 芳治:メーデー実行委員長、森本 洋平:無名戦士の碑運営委員会代表委員があいさつを述べ、各関係団体代表が献花をおこなったあと、連合兵庫役員、県下労働組合役員およびOBなどが先輩たちの偉業をしのびつつ、献花しました。