連合兵庫女性委員会第25回総会開催(詳細)
- 場所:兵庫勤労福祉センター4階
- 時間:2020年11月28日(土)13:30~
男女がともに輝く社会へ!あらゆる分野への男女平等参画を実現しよう!
◆総会は2部形式でおこない、第1部の司会・進行を谷口副委員長(電機連合・三菱電機労組神戸支部)がつとめ、まずはじめに、女性委員会の釜口委員長(兵教協・兵庫県教職員組合)があいさつに立ちました。
◆つづいて、来賓の紹介とあいさつに移り、連合兵庫の辻 会長より女性委員会へ激励のあいさつがありました。
連合兵庫あいさつ ◆日頃から、連合兵庫および連合兵庫女性委員会の活動や様々な取り組みに、ご参加とご協力をいただいておりますことに、心より感謝申し上げます。 ◆まずこの1年を振り返ってみますと、釜口委員長からもあったように、安倍政権は、数にものを言わせて安保法制の強行採決や、私ども連合が約2年半の間訴え続けてきた労働者を守る最低限の権利までも「岩盤規制」として、労働者保護ルールの改悪にも手を付け、労働者派遣法の改正についても巨大与党の暴走が目につく状況でした。 ◆そんな中、超高齢化社会、人口減少社会をむかえて安倍政権は、あらゆる人材を総動員し、経済の成長と安定をめざすとして「1億総活躍社会」の実現をかかげ、新しい成長戦略の3本の矢が発表され、その流れの中で女性の活躍推進にかかわる法律が8月に成立しました。 ◆連合は、この「女性活躍推進法」の2016年4月1日の施行に向けて、同法を実効性のあるものにしていくために、2016春闘方針では、男女平等課題にかかわる取り組みを初めて盛り込んでいます。それにともない、各職場での取り組みについても触れられおり、301人以上の事業所には、女性の活躍推進にかかわる行動計画策定が義務付けられることから、皆様の組合の春闘方針討議の場でも注目いただきたいと思います。 ◆また、このような政府の動きを受けて、兵庫県でも「女性の活躍推進会議」を発足させ、行政・労働団体・経済団体も発起人として参画し、兵庫県における女性の活躍推進について意識合わせをしております。 ◆連合兵庫は、10月30日の大会で向こう2年間の運動方針を決定し、「連合」という運動体の認知度をさらに組織内外に高めていこうということを運動の基調として確認致しました。各組合の取り組みとともに、連合・連合兵庫の「働くことを軸とした安心社会」の実現へ皆様の力の結集をお願い申し上げます。 ◆安倍政権の暴走を止めるためには、来年の参議院選挙は極めて重要となります。われわれの思いを実現するためにも、みずおか俊一参議院議員の再選と、構成組織内候補者12名の必勝にむけても皆さんとともに全力で取り組んでまいりますので、ご協力をよろしくお願い致します。 |
◆つづいて、日頃より連携をとらせていただいている民主党兵庫県連男女共同参画委員会の平木委員長より、連帯のごあいさつをいただきました。
◆また、本総会に出席がかなわなかった民主党のみずおか俊一参議院議員の代理として、秘書の伊藤めぐみさん(前神戸市議会議員)が、来年の参議院議員選挙での水岡議員の再選に向けて、総会出席者の引き続きの支援と協力を求めました。
参議院議員 みずおか俊一 HP https://www.mizuoka.net
みずおか俊一 フェイスブック https://ja-jp.facebook.com/mizuoka.shunichi
◆つぎに、石田幹事(兵教協・兵庫県学校厚生会職員労組)が、本総会に祝電・メッセージを下さった団体等のお名前を紹介し、いただいた中から、連合男女平等局からの連帯のメッセージを披露しました。
○連合本部 総合男女平等局 ○連合奈良 ○連合滋賀女性委員会 ○連合和歌山女性委員会 ○兵庫県知事 井戸 敏三 ○民主党兵庫県総支部連合会代表 参議院議員 水岡 俊一 |
◆つづいて総会の議事に入り、安樂事務局長(UAゼンセン)が、2015年度の活動報告および、2016年度の活動方針(案)について提案し、いずれも満場の拍手で承認されました。
なお、役員からの発案で、女性委員会の1年間の活動の様子についてより分かりやすく伝えようということで、パワーポイントを使った写真スライドショーもあわせて上映しました。
【2015年度 活動報告】 (内容省略) 【2016年度 活動の重点】 1.男女がともに担う労働組合をめざし、女性参画をすすめるための取り組み (1)連合の「第4次男女平等参画推進計画」および、連合兵庫「第3次男女平等参画推進計画」(2013年11月~2020年10月 別紙:推進計画のポイント参照)を引き続きすすめるために、連合兵庫、連合兵庫男女共同参画推進委員会と連携をとりながら、労働組合活動への女性の参画促進に協働します。 (2)連合兵庫、連合本部、連合近畿地方ブロックと連携し、女性リーダーの養成講座、男女共同参画研修会等への参加ととともに、企画・運営にも協力します。また、地域や自治体等、関係機関・組織の各種研修会などについても、積極的に参加していきます。 (3)職場における男女平等意識・男女共同参画の必要性等についての共有化をはかるため、毎年6月を「男女平等月間」として位置づけ、「男女共同参画研修会」の開催などの取り組みをすすめます。 (4)各分野への女性参画推進に関する各種情報を共有し、タイムリーに発信ができるよう、連合兵庫ホームページおよびメール情報等の充実をはかります。 2.男女平等参画社会推進のための政策・制度の取り組み (1)国が策定をすすめている「第4次男女共同参画基本計画」の進捗状況を注視するとともに、先に成立した「女性活躍推進法」の確実な実施にむけて、女性活躍推進にかかわる課題分析のための任意項目も考慮するよう、労使委員会等の協議の場に女性の意見を届ける努力をしていきます。 (2)男女共同参画社会基本法で努力義務となっている各市町での男女共同参画計画・条例の策定について、連合兵庫推薦の各級議員、および連合兵庫の各地域協議会と連携し推進します。 (3)制定から30年をむかえた「男女雇用機会均等法」を、あらためて職場に周知・徹底していくとともに、非正規労働者を含むすべての女性を対象とするポジティブ・アクション(積極的活用)をすすめます。 (4)女性の政治への積極的参画や、政策・制度の意思決定の場における女性の割合を増やすためにも、連合兵庫推薦の各級女性議員の方々と女性委員会役員との懇談の場を持ち、活動内容や取り組みについて意見交換をしながら相互の課題把握につとめます。また、共通する課題やテーマにそった勉強会やセミナーなどの企画・開催についても協議していきます。 (5)6月の「男女平等月間」にあわせて、兵庫県労働局男女雇用機会均等室に対して、女性が働き続けることのできる職場・社会環境の実現にむけて必要な施策について要請をするとともに、労働側、使用者側双方が男女の就業についての課題や問題点を共有できるよう、連合兵庫女性委員会と雇用均等室との連携を強めていきます。 3.働く女性の権利確立と活躍推進にむけた取り組み (1)働く女性の権利確立をめざす3月8日の「国際女性デー」、10月7日の「ディーセントワーク (働きがいのある人間らしい仕事)世界行動デー」、11月25日の「女性に対する暴力撤廃デー」等の全国統一行動に積極的に参加していきます。 (2)育児・介護休業法など法整備がすすむ一方で、第1子の出産前後に約6割の女性が退職していることから、女性の就業継続を可能とする職場環境づくりや待機児童対策、出産を機に退職した女性などの再就職を支援するために、兵庫県がハローワークと連携して開設した「女性就業相談室(ハローワーク相談窓口)」の積極的な活用をすすめ、女性の再チャレンジを応援していきます。 (3)セクシュアルハラスメントやパワーハラスメントの問題に加えて、働く女性が妊娠・出産を理由に職場で肉体的・精神的な苦痛を受ける「マタニティハラスメント」についても実態を把握し、それらについて不利益な取り扱いを禁止している関係労働法の周知・徹底につとめます。 4.家庭的責任を持つ男女労働者の両立支援の推進 (1)労働者の「ワーク・ライフ・バランス」推進のため、連合兵庫・兵庫県経営者協会・兵庫県・労働局の四者合意による「仕事と生活のバランス推進事業」にもとづき設置された「ひょうご仕事と生活センター」を積極的に活用し、女性委員会の諸活動との連携をはかります。 (2)男女がともに、家事・育児・介護等をしながら働き続けることのできる職場環境を確立するため、男性の長時間労働の是正や、家庭生活や地域活動への参画促進などが課題となっています。 そのため、2016年度に向けて見直しがすすめられている「育児・介護休業法」について、非正規労働者等の育児休業取得要件の緩和や、介護休業の分割取得を可能にすることなど、誰もが働き続けることのできる制度となるよう、意見反映をしていきます。 5.連合兵庫女性委員会の組織拡大と活動・交流の推進 (1)女性委員会の取り組みをすすめていくにあたり、連合兵庫の様々な取り組みや関係会議等に対して各構成組織の女性組合員の参加を求め、産業別の枠を越えた交流をすすめます。 (2)連合兵庫女性委員会の活動について広く周知するために、それぞれの組織の女性組合員が組合活動に興味をもち、関心が高まるような身近な話題をテーマに取り上げた「女性セミナー」を引き続き企画・開催します。 (3)すべての連合兵庫構成組織からの女性委員会委員の選出をめざすとともに、役員体制の強化をすすめます。 |
◆つぎに、女性委員会事務局が第25期の役員候補者を発表し、総会出席者の満場の拍手で承認されました。
<第25期役員体制 委員長 釜口 清江 再任 (兵教協・兵庫県教職員組合) 名簿省略>
◆つづいて、今期で退任する役員6名の方々へ感謝の意を表したのち、本総会に出席の3名よりひとことずつ退任あいさつを受けました。
退任役員あいさつ 上野 ゆかり(JP労組近畿兵庫連絡協議会) ◆幹事としての3年間は、長かったような短かったような気がします。参加することに意義があると思い、一生懸命に参加してきましたが、仕事の内容が変わったことで、最近はなかなか参加できず残念でした。これからも、お声掛け下されば協力していきたいと思っています。 滝本 麻理(兵庫フード連合:キッコーマン労働組合高砂工場支部) ◆幹事として2年間お世話になりました。役員になる以前から女性委員会のセミナーや研修会には参加していましたが、役員として参加してみて、いろいろな体験をさせていただき、知らないことや役に立つ情報なども知ることができて楽しく活動できました。 丸山 裕子(情報労連:NTT労組関西総支部兵庫分解) ◆幹事として3年間お世話になりました。単組の役員就任と同時に女性委員会の役員にもなり、何もわからないところから始まったのですが、よいメンバーに恵まれて、新しい経験もさせていただき、楽しい時間を過ごすことができました。 |
◆議事の最後に、井上幹事(UAゼンセン:ユニチカユニオン坂越)が、総会アピール(案)を読み上げて提案し、満場の拍手で採択されました。
◆アピール採択後、新委員長に再任された釜口委員長があいさつに立ち、向う1年間の女性委員会活動への協力を求め、総会の第1部を締めくくりました。
◆第1部終了後に休憩をとったのち、総会の第2部は上田副委員長(情報労連:NTT労組関西総支部兵庫分会)の司会・進行ですすめられ、総会出席者相互の交流を兼ねて、「働く私たちのコミュニケーション力UP講座」を開催。
女性ライフサイクル研究所 Felien(フェリアン)の森﨑和代さんを講師にむかえ、職場や家庭生活など身近な人間関係をスムーズにし、毎日を楽しく前向きに過ごすための感情コントロール法を学びました。
◆はじめは緊張していた参加者たちも、森﨑先生の軽快な語り口と、分かりやすい内容に次第にリラックスし、グループワークにも積極的に取り組みながら、自分自身の感情を自覚して行動することの大切さを実感していました。