• 活動内容
  • 女性委員会

女性委員会『女性セミナー IN 加古川』を開催

  • 場所:加古川市 産業会館JAビル
  • 時間:2012年10月20日(土)

加古川市の男女共同参画施策について意見交換


◆連合兵庫女性委員会では、年間活動方針のひとつである「男女平等参画社会推進のための政策・制度の取り組み」の一環として、兵庫県内の各自治体を訪問し、地域における男女共同参画施策について意見交換をおこなっています。

◆11回目となる今回は、10月20日(土)に、女性委員会役員を含む31名が加古川市の産業会館JAビルにおいて、加古川市の男女共同参画施策について意見交換をしたのち、地域の文化にふれることを目的に、加古郡播磨町の大中遺跡の一角にある『兵庫県立考古博物 館』 を見学し、爽やかな秋の空の下、古代ロマンの世界に思いをはせました。

 ◆今回のセミナー開催については、連合東播地域協議会の皆さまをはじめ、加古川市の関係者の皆さまに全面的なご協力をいただきました。
この場をかりまして、御礼申し上げます。

主催者あいさつ
連合兵庫女性委員会
委員長     西嶋 保子(兵庫県教職員組合)

◆私たち連合兵庫女性委員会は、連合が提唱しております「働くことを軸とする安心社会」の実現にむけて、労働組合の必要性を再認識するとともに、男性も女性もすべての人が安心して生活し、働きがいのある仕事(ディーセント・ワーク)ができる社会を目指して活動をすすめております。

◆2010年には国の第3次男女共同参画基本計画が策定されたのを受けて、兵庫県でも「新ひょうご男女共同参画プラン21」が策定され、働く場のみならず社会のあらゆる場面で男女共同参画をすすめていくことが確認されています。
  プラン策定のための審議会には女性委員会からも委員として参画し、働く女性の視点から意見を反映させてきました。ただじっと変化を待っているだけでは何も変わりません。

◆そのような中で私たちは、活動方針である男女平等参画社会推進の取り組みとして、6月には「ワーク・ライフ・バランス」をテーマとした研修会を開催し、長時間労働などの問題について、働きやすい職場にしていくためには私たち自身が行動していかなければならないことを学びました。

◆そして今回の女性セミナーでは、加古川市の男女共同参画施策についてのお話をお聞きし、地域における男女共同参画の状況を把握しながら、私たちの働き方にどう活かしていけるのか、どの部分を改善していけば男女共同参画につながっていくのかということを一緒に考えていければと思っております。

◆せっかくの機会ですので、じっくりとお話をお聞きした上で活発な意見交換をしていただき、有意義な時間にして下さい。

第1部 基調講演 加古川市男女共同参画施策の取組み

講師:加古川市企画部男女共同参画センター
所長 前川 かおり

  男女共同参画社会とは
  なぜ、今、男女共同参画が必要なのか

○ 加古川市における男女共同参画のあゆみ

○ 加古川市男女共同参画センターの事業内容について

○ 加古川市男女共同参画行動計画について

○ 加古川市職員男女共同参画率先行動計画について

○ 加古川市の現状
   (管理職に占める女性の割合、審議会委員への女性の登用率など)

○ これからの「働き方」を考える

◆前川所長は講演の中で、『「男女共同参画」については、言葉がスローガン的に使われることが多く、加古川市においてもなかなか進まない現状もある。しかし、少しずつでもあきらめずに取り組まなければならない。少子高齢化がすすむ中で、社会を活性化させるためには、男女の性別役割分担意識の見直しや、出産・育児で退職した女性が仕事に復帰しやすい環境づくり等が重要である。』と述べ、各種データを示しながらパワーポイントを使って分かりやすく説明されました。

◆また、加古川市男女共同参画センターの事業内容については、市民に対して「男女共同参画」への認知度を広めていくための各種セミナーの開催などに加え、今年の5月より若い層へ情報発信をしていこうと「フェイスブックかこがわさんかくねっと」を立ち上げたことなど、同センターの活発な取り組みの紹介がありました。

意見交換

(質  問)
 男女共同参画センターでさまざまな取り組みをされているということだが、実施された事業のなかで、特に効果があったとか手応えがあったものは何か。

(応 答)
 セミナー等の参加者にお願いしたアンケートなどによると、「自分磨き」をテーマとした講座が好評だった。センターでは男女共同参画を広めるために、一般市民向け、子どもをもつ母親向け、企業向けなどの「出前講座」もおこなっている。

(質  問)
 加古川市の男女共同参画の取り組みについてお話をお聞きし、 きめ細かい対応をされており、感銘を受けた。
  実際に男女共同参画を必要としている人に対して施策が届いているとの実感はあるか。

(応 答)
 さまざまなテーマを考えて講座等を企画し、参加者募集については新聞等に掲載したりチラシを配布したりしている中で、参加して下さった方にはたいへん好評であり、取り組みが浸透しているとの実感はある。
  講座に参加して下さるのは加古川市民のごく一部なので、参加者の皆さん一人ひとりがより多くの市民に広げていってほしいとの思いがある。

(地元加古川市の参加者より)
 加古川市で生まれ育ち、加古川市で働いている。今日のお話を聞き、加古川市の男女共同参画のあゆみと自分自身のこれまでの人生が重なる部分があって感慨深かった。
  男女共同参画について政策・制度は整ってきているが、実際の暮らしの中では、まだまだ男女の意識が変わっていないように思うので、まず自分自身から変えていかなければならないと強く感じた。

第2部  地域交流『兵庫県立考古博物館』の見学

◆見学に際しては、同館の村上企画広報課長にご対応をお願いし、当日開催中だった特別展『卑弥呼のいた時代』のほか、館内の展示内容全般について丁寧な解説をいただきました。
  参加者たちは展示物ひとつひとつをじっくりと見て回り、兵庫県の古代文化に触れる絶好の機会となりました。