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第33回無名戦士の碑合祀祭

  • 場所:神戸市大倉山公園
  • 時間:2012年10月2日

新たに12柱を祀り802柱に 

◆10月2日(土)、神戸市大倉山公園内の 『兵庫県解放運動無名戦士の碑』で、第33回合祀祭がおこなわれました。今回は、新たに12柱を合祀しましたが、ご遺族をはじめ労働団体・政党・行政からも代表や有志の参加があり、運動の諸先達の功績をたたえ、それぞれ心をこめて白菊を献花しました。 

◆合祀祭は、土肥:連合兵庫事務局長代理の司会で幕を開け、冒頭、兵庫県労働者福祉協議会:河口議長が12柱の新合祀者宣名をおこない、つづいて好城:無名戦士の碑運営委員会代表が祭文を、労働団体を代表して森本:連合兵庫会長が追悼の辞をささげました(後掲)。

◆この無名戦士の碑合祀祭は、1966年に第1回がおこなわれ、途中事情により中断されたこともありましたが、こんにちまでに33回の合祀祭をかさね、計802柱の御霊をお祀りしています。

<第32回合祀祭で合祀された方々。連合兵庫関係および友誼団体関係者のみ記載>

 氏名

享年 

主な経歴 

推薦団体 

 田原  克己

79

全金神津支部委員長
伊丹市議 

JAM 

 佐野  勝郎

78

兵庫県土建一般労組書記長 

兵庫県土建一般労組 

 浜上    力

77

小泉製麻労組書記長
神戸地区同盟議長 

小泉製麻労組 

 作田    治

74

神戸電鉄労組書記長
私鉄関西地連副委員長 

神戸電鉄労組 

 大前愛次郎

88

三菱神戸造船所議長
三菱健菱会事務局長 

三菱重工労組 

 大山  喜久

90

農水省退職者の会県協議会事務局長
兵庫高齢退職者連合事務局長 

国公総連 

 河合    寛

85

関西電力豊岡支部委員長 

関西電力労組 

 永江  一仁

75

衆院議員
民主党兵庫県連幹事長 

民主党 

 大野  良孝

81

神戸市職員労組委員長
兵庫高齢退職者連合副会長 

神戸市職員労組 

 

追悼の辞


 本日ここに兵庫県解放運動無名戦士の碑第三十三回合祀祭を執り行うにあたり、今回新たに合祀されます十二柱をあわせ、八百二柱の先達諸氏の御霊に対し、謹んで追悼と感謝の誠をささげます。
 先達諸氏におかれましては、それぞれが生を享けられた時代状況の下で、働く人々の福利の向上、いわれない差別に苦しむ人々の解放、持たざる人々、すべての社会的弱者の救済を自らの使命とし、困難を乗り越えて人間解放の道を切り拓いてこられました。わたしたちは、不肖ながら使命感を共有する同志として、ここに満腔の敬意と親しみをこめて顕彰の祭祀を執り行わせていただく次第です。
 現在、わたしたち働く者が置かれた環境は、国際競争力強化の名のもとに無定見な市場原理主義・自由競争主義が横行し、劣悪な雇用条件による非正規雇用労働者を増大させ、ワーキングプアと呼ばれる新たな弱者が生み出される状況にまで陥っています。真面目に働いている人々が報われない状況を目の当たりにして、国民の社会に対する信頼感はかつてこの国が経験したことがないほど大きく揺らいでいます。
 また、出自、性別、障碍などによる差別は、いまなお社会の底流に隠然と存在しつづけています。
 くわえて、昨年三月に発生した東日本大震災は、万余に及ぶ生命を奪ったのみならず、幾十万もの被災者という名の弱者を生み、風評被害という名の差別も生み出しています。
 わたしたち連合は、先達諸氏が切り拓いて来られた道を未来へつなげるため、こうしたすべての弱者、差別される人々を不条理から守り、人間としての尊厳を回復する、と共に、『働くことを軸とする安心社会の実現』を目指すことによって、『労働の尊厳』を取り戻す闘いを、広く国民・世論に呼び掛け、運動の最重要課題として取り組んでいるところです。
 本日の合祀祭執行にあたり、ここに先達八百二柱の御霊の御心をわが心として人間解放の道をたゆまず前進してゆくことをお誓い申し上げ、連合兵庫三〇万組合員を代表しての追悼の言葉といたします。
 いかなる困難が待ち受けようとも、必ずわたしたちは約束の地へ辿りつきます。

2012年 10月 2日
日本労働組合総連合会兵庫県連合会
会    長    森    本    洋    平