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  • 女性委員会

ひょうご女性の活躍推進会議発足式

  • 場所:兵庫県民会館
  • 時間:2015年7月7日13:30~

働き方の見直しと、県民の意識改革を!

ー ひょうご女性の活躍推進会議が発足 ー

◆兵庫県は、政府の重点方針のひとつである「女性の職業生活における活躍推進」政策を受けて、多様な視点と価値観を働く場にもたらし、女性も男性も将来にわたって働き続けることのできる社会、とりわけ、さまざまな要因から仕事のキャリアを積み重ねていくことが困難な女性の活躍推進によって、活力ある新たな時代を切り拓くことを目的に、「ひょうご女性の活躍推進会議」を設置しました。

◆推進会議の設置にあたり、7月7日(火)13:30から兵庫県民会館を会場に、会議の趣旨に賛同した各団体を代表する発起人(別掲)らを含む330名を集め、発足会を開催しました。
連合兵庫からは、発起人の辻  会長をはじめ関係者が出席し、登壇した辻  会長が、労働者が求める女性活躍の推進について発言しました。

ひょうご女性の活躍推進会議 発足会

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◆開会あいさつ    兵庫県知事  井戸 敏三
                         兵庫県商工会議所連合会会頭  大橋 忠晴

◆来賓あいさつ    兵庫県議会議長   石川 憲幸

◆基調講演 「女性の活躍推進について」   講師:昭和女子大学学長  坂東 眞理子

◆発起人からのメッセージ  「女性活躍推進に向けた私たちの決意」

    進行役:井野瀬 久美恵(甲南大学文学部 教授)

    発起人(50音順)  青文字=発言者
  ・井戸 敏三 兵庫県知事
    ・井野瀬 久美恵 甲南大学文学部教授

    ・今村 弥雪  女性産業人懇話会(VAL21)代表幹事
    ・大橋 忠晴  兵庫県商工会議所連合会会頭
    ・小椋 昭夫  兵庫県経営者協会会長
    ・木南 岩男  兵庫県商工会連合会会長
    ・清原 桂子  ひょうご女性未来会議代表、神戸学院大学教授)
    ・高士    薫  (株)神戸新聞社代表取締役  ※代理で 小林 由佳 編集局経済部長
    ・田中 裕子  (株)夢工房代表取締役
    ・辻    芳治  日本労働組合総連合会兵庫県連合会
    ・戸田 善規  兵庫県町村会会長
    ・中山 明広  兵庫労働局長
    ・成松 郁廣  神戸経済同友会代表幹事
    ・藤浪 芳子  昭和精機(株)代表取締役会長
    ・古山 陽子  P&Gジャパン執行役員  ※進行役の井野瀬教授がメッセージ代読
    ・山中   健   兵庫県市長会会長

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◆行動宣言採択(別掲)

 

 連合兵庫  辻 会長  発起人メッセージ20150707jyoseikaigihossokukai019

◆私ども連合は、1989年の結成以来、数次にわたる「男女平等参画推進計画」を策定して取り組んできており、現在は、2020年を目標年次とする「第4次推進計画」に基づく様々な取り組みをすすめています。具体的には、「3つの目標」と数値目標を設定しています。

◆一つは「働きがいのある人間らしい仕事(ディーセントワーク)の実現と女性の活躍促進」、二つは「仕事と生活の調和」、三つは「多様な仲間の結集と労働運動の活性化の実現」です。
数値目標としては、2017年までに「女性役員の選出組織を100%にすること」。2020年までに「クォーター制の導入など実効性ある手法も取り入れながら、役員や機関会議等への女性参画率を30%にすること」をめざしています。

◆政府は、「総理主導で女性が輝く社会をめざして、社会全体で女性の活躍を応援する気運を醸成する」として政策的な注目を集めてはいますが、わが国の女性の実態は、国際機関からも指摘があるように、雇用・処遇面で男女間格差が依然として大きいなど、厳しい実態にあります。

◆具体的には、非正規労働者の割合は、男性が22%であるのに対し女性は約56%であり、女性管理職比率は11%、女性の賃金は男性の7割程度にとどまっています。
  また、妊娠経験のある女性労働者の4人に1人が、マタニティ・ハラスメント(いわゆるマタハラ)被害にあっているという私どもの調査結果もあります。働く女性の6割強が出産を機に離退職する現状も変わっていません。さらに、家族の介護や看護による離職者も年間10万人を超えている実態も深刻な課題です。

そして、その要因として指摘されているのが、男性の長時間労働を前提とした働き方や、男性に比べて女性の家庭的責任が重いなど、根強く残っている社会全体の固定的性別役割分担意識があげられます。
 
このように、性別役割分担を前提とした男性の働き方が、長時間労働につながっており、男女労働者の「仕事と生活の調和」を大きく阻害していると言えるのではないでしょうか。

◆過日、内閣官房に設置された「すべての女性が輝く社会づくり本部」が発表した「女性活躍加速のための重点方針2015」では、女性活躍を人口減少社会への対応や経済成長の一環との位置づけを全面に掲げており、私ども連合は、男女の人権尊重や個性と能力の発揮などの考え方が見られない点に、懸念が残ると受け止めています。

◆「女性の活躍推進」に取り組むにあたっては、当然のことですが、単に女性に限った問題と捉えたり、人口減少対策として女性を経済的観点から「活用」し経済成長を果たすという捉え方ではなく、「男女が互いを尊重しつつ、役割と責任を分かち合い、性別に関わりなく、その経験や能力・個性を十分に発揮できる社会環境、企業文化、職場風土づくりをめざすもの」と捉える必要があります。
  また、働く女性の過半数を占める非正規労働者も含めた格差解消と底上げに資する施策とともに、男性の働き方改革を含めた取り組みが不可欠だと考えるところです。

◆私ども連合兵庫は、こうした認識のもと、労使共同研究による政策検討を促進しつつ県行政等への政策反映を行なうとともに、政労使の連携で運営されている「ひょうご仕事と生活センター」の諸事業に対しても積極的な関わりを継続して参ります。

◆さらに、労働組合自らの取り組みとして、全組織のトップのリーダーシップ発揮と構成員の積極的な参画による「男女がともに担う労働組合づくり」や「労使による『女性の活躍促進』のための企業・職場環境整備や風土の醸成」をめざして、社会運動として引き続き努力を重ねて参りたいと考えています。

  以上、本日発足した「ひょうご女性の活躍推進会議」を構成する一員として、その一翼を皆さんと共に担っていく決意であることを表明し、私からのメッセージと致します。

 

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