第36回無名戦士の碑合祀祭
- 場所:神戸市 大倉山公園
- 時間:2015年10月2日(金)11:00~
第36回 兵庫県解放運動無名戦士の碑合祀祭を開催
◆10月2日(金)午前11時より、神戸市中央区の大倉山公園で、第36回兵庫県解放運動無名戦士の碑合祀祭がおこなわれ、合祀者の遺族や労働組合団体・労働者福祉事業団体代表、兵庫県・神戸市、政党代表のほか、多くの労働組合OBが参列し、労働組合運動等に尽力された先達に感謝の意を表しました。
◆本年は、昨年の合祀祭から1年間に亡くなられた方々15柱を新たに合祀し、碑に合祀されている御霊は、合計で836柱となりました。
◆合祀祭は、伊藤:連合兵庫副事務局長の司会・進行ですすめられ、冒頭、兵庫県労働者福祉協議会の河口:会長が新合祀者宣名(お名前の紹介)し、参列者全員で黙祷をささげました。
(連合兵庫関係団体からの新合祀者は下記のとおり)
◆つぎに、北条:無名戦士の碑運営委員会代表委員が祭文を読み上げ、つづいて労働団体を代表して、辻 芳治:連合兵庫会長が、追悼の言葉を述べました。
追 悼 の 言 葉 本日、ここに、兵庫県解放運動無名戦士の碑『第三六回合祀祭』を執り行うにあたり、連合兵庫30万組合員を代表し、謹んで「追悼の言葉」を捧げます。 今回新たに合祀されます十五柱を合わせ、ここに祀る「836柱」の御霊が、その生涯を通じて社会改革運動にご尽力されましたことに、改めて深甚なる感謝と敬意を表しますとともに、私たちは、諸先輩のご遺志を受け継ぎ、逆境にも屈することなく「労働と人間の尊厳」を守る戦いに、これからも立ち向かって参ることをお誓い申し上げるものです。 さて、戦後70年の節目となった本年ですが、平和主義を国是としてきた日本の形を大きく変貌させ、さらには、働く者の犠牲のうえにわが国の成長戦略を描こうとする「巨大与党の暴走」という危機的状況に私たちは置かれています。 一つは、「労働者派遣法の改悪」です。今回の見直しは「均等待遇原則」と「派遣は臨時的・一時的業務に限る」という世界の常識からも大きく逸脱しており、「生涯派遣で低賃金」の不安定雇用の拡大を助長するだけでなく、企業にとって「安くて使い勝手のよい」労働を一層拡大させようとするもので、働く者を犠牲にする規制緩和でしかありません。 もう一つは、安全保障関連法を極めて異常かつ不誠実な形で押し通し強引に成立させたことです。多くの国民が「説明不足」「議論が尽くされていない」と反対や疑問の声をあげ、法曹界からは憲法違反という指摘があったにもかかわらず、国民の理解と合意形成を得る努力を怠り、採決を強行しました。これは民主主義・立憲主義にも反する暴挙であり、断じて許されるものではありません。 加えて政府は、いわゆる「アベノミクス」の成果を協調していますが、賃上げを勝ち取っても物価上昇で実質賃金は減少が続き、最低賃金は上がっても物価上昇率には届かず、非正規労働者の割合は増えるばかりで、ワーキングプア問題は解決の糸口さえ見通せていません。特に女性と子どもの貧困問題は深刻です。「経済の好循環」を掲げながら実質的に労働者・国民の暮らしは一向に改善しないところに「アベノミクス」の本質があることを見逃してはなりません。 私たちは、こうした現政権の暴走に歯止めをかけ、格差社会を転換させて貧困を克服し、働く者が尊厳をもって働き暮らせる安心社会の実現に邁進しなければならないとの決意を新たにしています。 そのためには、まず来夏の参議院選挙で与党の圧倒的多数状況を覆し、次なる総選挙の闘いに勝利して、国民の意思が正当に反映される政治へと流れを転換する必要があります。困難な闘いですが、仲間の力を総結集して必勝をめざして参ります。 また、東日本大震災被災地・被災者への継続支援をはじめ、頻発する自然災害の被害に対する支援活動についても、国内・県内最大の労働者組織としての社会的使命を自覚し、可能な限りの力を傾注していく覚悟です。 私たちの前途は難問山積ですが、諸先輩の運動の軌跡を手本とし、私たちがめざす「働くことを軸とした安心社会」の実現に向け、すべての働く人々との連帯を強め、その先頭に立って希望への道を切り拓いて参ります。 以上お誓い申し上げ、第三六回合祀祭にあたっての「追悼の言葉」と致します。 2015年10月2日 日本労働組合総連合会兵庫県連合会 |
◆追悼の言葉を述べた方々
・福祉事業団体代表 本多 義弘:近畿労働金庫兵庫地区統括本部長
・社会民主党兵庫県連合代表 小柳 久嗣:顧問
・兵庫民社代表 高田 巌:常任顧問
・日本共産党兵庫県委員会代表 金田 峰生:常任委員
・民主党兵庫県総支部連合会代表 横畑 和幸:副代表
・兵庫県代表 松岡 良郎:産業労働部 政策労働局 労政福祉課長
・神戸市代表 今井 真:市民参画推進局 勤労市民課 担当係長
◆各団体代表が追悼の言葉を述べたのち、北条:代表委員が新合祀者の名簿を碑に納め、新合祀者のご遺族をはじめ、参列者全員が白菊の献花をおこないました。