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2016春季生活闘争政策・制度要求実現総決起集会開催

  • 場所:神戸市 東遊園地
  • 時間:2016年3月5日(土)11:00

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2016春季生活闘争勝利!政策・制度要求実現!第24回参議院選挙必勝!

3月5日(土)11時から神戸市中央区東遊園地にて、連合兵庫は、構成組織組合員を中心に約2,500名を集め、2016春季生活闘争政策・制度要求実現総決起集会を開催し、デモ行進を行いました。

 集会議長に神戸地協の関副議長を選出、連合兵庫辻会長から主催者あいさつ、福永事務局長が「春季生活闘争情勢」を報告しました。

引き続き、丸田副会長が「春季生活闘争アピール(案)」、神戸地域協議会:筒井議長は「参議院選挙必勝決議(案)」を提案、参加者の拍手で採択されました。(主催者あいさつ、春季生活闘争情勢報告、闘争アピール・必勝決議の内容は末尾に掲載)

IMG_5117-0「参議院選挙必勝決議」を受けて、みずおか俊一参議院議員が、支援感謝と決意表明をおこない、参加者は、熱い声援を送りました。

 

 

 

 

そのあと、青年委員会の満﨑副委員長が「シュプレヒコール」で会場を盛り上げ、最後に、泉会長代理のリードで「ガンバロウ」を三唱、『すべての働く者の賃金・労働諸条件の「底上げ・底支え」「格差是正」に向け、総力を結集し、最後まで闘おう!』と誓いました。

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集会終了後、東遊園地から元町・鯉川筋までをデモ行進。                                                        市民のみなさん、通行人、ドライバーたちに、連合の闘争方針・格差是正の主張をアピールしました。 

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主催者あいさつ  連合兵庫会長 辻 芳治

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 2016春季生活闘争は、あの東日本大震災から5年の節目となる3・11を経た3月16日の「最大のヤマ場」を目前に控え、先行中核組合における労使交渉も、いよいよ大詰めを迎えようとしています。

 まずは、今次春闘における「4つのキーワード」を再確認し合いたい。

 一つは「持続性」です。賃上げに関しては2014年2015年と一定の成果をおさめてはきましたが、20年近く続いたデフレからの脱却は1年や2年で成し得るものではありません。「これからも賃上げは続いていく」という確信を働く者自身が持てない限り、内需の6割を占める個人消費の喚起にはつながらず、デフレ脱却も経済の好循環も「絵に描いた餅」に終わってしまうということです。

 二つは、持続性にも関わるポイントとして「月例賃金の引き上げこそが重要」ということです。経団連は「収益が拡大した企業においては2015年を上回る『年収ベース』の賃金引上げ」という形で各企業の努力を促していますが、それではわが国全体での「持続性」にはつながりません。一時金はあくまでも、各企業の収益次第であり、非正規雇用の多くの方々には一時金制度そのものがないことや、消費に回される可能性は一時金よりも月例賃金引き上げの方がはるかに高いことなどを無視した主張と言わねばなりません。徹底して「月例賃金改善」にこだわるということです。

 三つは「広がり」であり四つは関連する「底上げ」です。これまでの2年間の春闘において「2%」を超える賃上げ実現を果たしたものの、残念ながら大手と中小つまり企業規模間や、雇用形態の違いによる「格差」は拡大する傾向にあります。今次春闘では、すべての労働組合が「要求」することで「広がり」を追求するとともに、大手追従・大手準拠の構造からの転換に挑戦し、地場の中小企業で働く仲間、非正規雇用で働く仲間、労働組合のない職場で働く仲間の処遇改善に「より光を当てた取り組み」の強化で「底上げ」を重視しなくてはならないということです。

 また、サプライチェーン全体で生み出した付加価値の適正な分配に資する「公正取引の実現」は、産業政策の観点からも労使共通の課題であり、春闘を機に通年的に取り組みを進めていくことにしています。

さて、春闘をめぐる直近の経済情勢に目を向けますと、資源価格の下落や新興国経済の「成長のかげり」などによる先行き不安、日銀の「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」の副作用などで、投機マネーが世界的にリスク回避の動きを速めており、株価の乱高下や著しい為替変動をもたらしています。

 こうした経済情勢等をふまえた経営側の姿勢は、過剰反応とも言える程に頑なになることも想定されます。しかし、市場をめぐる混乱に惑わされることなく、月例賃金にこだわる賃上げによる内需拡大こそが「経済の好循環実現」に不可欠な「社会的要請」であり、これに応えていくことは労使の責務との認識が必要です。それぞれの個別労使交渉においても、このことを強く追及すると同時に、広く世論にも訴えていかなければなりません。

 そのうえで、これまで同様に、官製春闘などと揶揄される状況を跳ね返し、『月例賃金の引き上げは労働組合自らが粘り強く闘い取るしかない』との決意のもと、あらゆる闘争戦術の行使も辞さず、納得できる決着をめざして最後まで闘い抜こうではありませんか。

 今次春闘スローガンである『すべての働く者の処遇改善!「底上げ・底支え」「格差是正」で経済の好循環実現!』をめざし、総力で闘い抜くとの決意を固め合いたいと存じます。

 さらに、今次春闘は、7月に迫っている「参院選勝利」をめざす闘いと同時並行の取り組みとなります。先日合意に至ったとされる『民主党と維新の党との合流による「新党結成」』に注目が集まっていますが、いずれにしても、安倍政権の暴走を止め、政権交代可能な政治を取り戻すためには、何としても、兵庫選挙区「みずおか俊一」候補と連合組織内比例候補12名の勝利を勝ち取らねばならないという、私たちの取り組みの基本は何ら変わるものではありません。様々な状況変化や困難に右往左往したり、組合員の政治不信に翻弄されたりすることなく、「勝利」に向けて、決めたこと・やるべきことを着実に実践していこうではありませんか。

 選挙情勢は、決して楽観視は許されない状況ですし、衆参ダブル選挙も取り沙汰されている状況ですが、参院選において、兵庫唯一の組織内国会議員の議席を死守することは、わが国の将来を決すると言っても過言ではなく、私たち働く者一人ひとりに問われている重大な使命とも言えます。そうした自覚のもと、文字通り組織の総力を挙げて選挙戦に立ち向かおうではありませんか。

本決起集会において「春闘勝利」と合わせて「参院選勝利」に向けた連合兵庫総体の「確固たる決意固め」を強く要請する次第でございます。

結びと致しますが、連合は昨年末より「クラシノソコアゲ応援団!」として新たなキャンペーン活動に取り組んでいます。この総決起集会後に行うデモ行動、元町大丸前での街頭アピール行動において、より多くの県民・市民の皆さんに、私たち「クラシノソコアゲ応援団!」の想いを訴え、理解と賛同を呼びかけてまいりましょう。結集頂いた皆さんの最後までのご協力をお願い申し上げ、闘争委員会を代表してのご挨拶と致します。

最後まで共に頑張りましょう! ありがとうございました。

春季生活闘争情勢報告  連合兵庫事務局長 福永  明

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 既に、2月12日に先行組合が要求書を提出して以降、これまで各組合とも本格的に団体交渉を進めてきています。

今次春闘は、「すべての働く者の処遇を改善することで、真のデフレ脱却・経済の好循環の実現をめざす」ものであり、何としても成果に結び付けなければなりません。

 私たちは、2014・2015春闘で、2年連続して2%を超える賃上げを実現してきましたが、実はこの間、消費税増税もあり、物価は上昇傾向、一方、実質賃金は「消費税増税前」よりも低下しており、GDPの6割を占める個人消費の伸びは鈍く、真のデフレ脱却や経済を好循環させるまでには至っていない状況にあります。

年明け以降、中国の景気減速・原油安・米国経済の変調・欧州の金融不安といった海外要因などから、株安・円高に振れ、足下の企業活動に影響が出始めているにせよ、ここまで来た「デフレ脱却への対応」をここ一番やりきらねば、日本経済は、お金が回らない、景気がよくならない。つまり、企業収益が上がらない、給料も上がらないという、私たちがすでに経験してきた、つらい状況にもどってしまうということです。

 日銀も、景気の底支えにむけて、奥の手だったはずのマイナス金利政策をうちましたが、金融市場は不安定なままです。もうここまできたら、経済政策として、賃上げを実現し、個人消費を活性化するしかないのです。

連合はなぜ「全ての働く者の処遇改善」を主張しているのか。労働組合の組織率は、17.4%です。つまり、賃金交渉を持てない8割の働く仲間も含めての賃上げなくして、個人消費の活性化は成し得ないからです。

また、なぜ「月例賃金の引き上げ」にこだわるのか。一つには、賃上げが持続するという安心感がなければ、財布の紐はゆるまないからです。二点目は、一時金や所定外給与よりも、所定内給与の引き上げこそが、個人消費の活性化に効果があるということが明確であるからです。三点目は、非正規雇用のみなさんには一時金の制度を持たない・適用の無い人が多く、連合が月例賃金での相場を高めなければ、すべての働く者の処遇改善へと広がっていかないからです。

 そして、なぜ「格差是正」なのか。それは、2年連続で賃上げをしてきた一方で、企業間、規模間、雇用形態間の格差は拡大しているからです。ただ、従来の大手準拠型の取り組みでは、格差を是正するのは難しい。むしろ、個別労使が主体的に、「・労働力人口が減少する中にあって、人材を確保できなければ、企業自体の将来に関わるのだ。・人材確保には「魅力ある労働条件」が必要なのだ。・そしてそのことは決して「企業の競争力強化」とは矛盾しないのだ。」ということを徹底して話し合うことが重要です。

 いずれの主張も、とりわけ、中小企業で働くみなさん・非正規と呼ばれる雇用形態のみなさん・組合が無く労使関係を持たないみなさんへの「処遇改善」の広がり無くして、真のデフレ脱却・経済の好循環は成し得ないと考えるからです。各労組の要求書提出状況は、2月29日10時時点での数値ですが、連合本部の集計で、昨年同時期を230組合上回る4,734組合が提出し、3月内決着にむけて、交渉を展開している状況です。このうち、平均賃金方式で要求金額が集計できる2,375組合の、定昇込みの要求水準は加重平均で9,444円、率で3.27%という状況です。

 またこの内、兵庫県内の状況は、82組合が要求を提出し、同じく過重平均で8,027円、率で2.93%という状況です。これらの集計状況から、要求を終えた全ての組合が、デフレからの脱却と経済の好循環に向けて、労働組合が果たすべき社会的責務を十分に認識したうえで、月例賃金の継続的な引き上げにこだわった要求がなされたものと受け止めるところであります。

 連合兵庫は、さる2月22日、兵庫県経営者協会の幹部の皆さんと労使懇談会の場を持ちました。経営者協会側の意見としては、総じて「デフレ脱却・経済好循環の実現というマクロの考え方は理解できる。しかしながら、足下の株安・円高の企業に与える影響は大きい、中国リスクはリーマンショックに匹敵することを想定すべき、中小企業の一部は注文すら取れない状況だ、連合はなぜ月例賃金にこだわるのか」など、どちらかと言えば、ミクロ論に偏った慎重論に徹する状況でありました。

 こうした状況を踏まえ、皆さんとあらためて認識を共有しておきたい点は、個々の企業の業績の厳しさを最優先する後追い型の取り組み、すなわちミクロ議論での決着の積み重ねでは、「私たちのめざす日本全体として個人消費を喚起し、デフレ脱却・経済の好循環を実現する、ということにつながらない。」ということです。経営側の姿勢から、厳しく難しい交渉を余儀なくされることが想定されますが、「賃金改善を起点とした経済の好循環」への道筋をつけ、「働くことを軸とする安心社会」確立を目指していくことを皆さんとともに誓いあい、春闘情勢報告とします。共に頑張りましょう。

連合兵庫2016春季生活闘争アピール()

 わたしたちは本集会において、中小企業で働く仲間や非正規雇用の仲間をはじめ、すべての働く者の処遇を「底上げ」する決意を改めて確認した。あわせて、賃金・労働諸条件の改善はもとより、社会全体の課題についてわたしたち自身の役割を認識・共有して取り組んでいく決意も確認した。

  現在、それぞれの労働組合が、月例賃金、とりわけ賃上げ幅のみならず賃金水準にこだわって、精力的に交渉を進めている。「デフレからの脱却」と「日本経済の好循環実現」のために、賃上げを継続しなければならない。特に、中小企業で働く仲間の処遇改善がなければ、日本経済の成長はおぼつかない。そのためにも、公正取引の実現と、サプライチェーン全体で生み出した付加価値の適正な分配を求める取り組みを進める。加えて、労働力人口の減少の問題や、非正規労働者の大幅な増加という現実に鑑みれば雇用の安定と魅力の持てる労働諸条件の実現が、人材確保という視点も含め企業の存続と競争力強化には欠かせない。

 わたしたちは要求趣旨に沿った回答を引き出すことに全力を挙げ、その成果を社会的に波及させていく。

  さらに、働く者の「総合生活改善」のためには、政策による雇用の安定と質の向上や、社会的セーフティネットの強化による現在と将来への不安解消など、国民生活全体の底上げを行うことが不可欠である。

春季生活闘争の「運動の両輪」である「政策制度実現の取り組み」を強力に進めるため、第190通常国会における「最重点法案」に位置づけた7法案を中心に、働く者・生活者の視点に立った政策・制度要求の実現に向けて取り組んでいく。

 2016春季生活闘争は、最初のヤマ場を迎える。労使は社会的責任を果たすため、いよいよ答えを出す時である。

 すべての働く者の賃金・労働諸条件の「底上げ・底支え」「格差是正」を実現し、20年間続くデフレからの脱却と日本経済の好循環実現をはかるため、連合に結集する構成組織と連合兵庫・地域協議会が総力を結集し、最後の最後まで、ともに闘おう!

2016年3月5日

連合兵庫 2016春季生活闘争 政策・制度 要求実現 総決起集会

第24回参議院選挙必勝決議(案)

 2014年12月の解散総選挙の結果誕生した、自民・公明巨大与党は、昨年の労働者派遣法の改悪の強行採決や安全保障関連法案をめぐる国民世論を軽視し民意を汲まず、数の力による国会運営で強引に成立させた。これ以上、国民への説明責任を果たさない、政府・与党の暴挙を許すわけにはいかない。

 いま、問われているのは間違いなく、国民・市民が「安心して働き暮らせる社会」の再構築のための政策であり、政治の果たすべき責任は、自立的で持続可能な社会の構築と社会保障制度等の充実強化である。

 しかし、安倍政権は、成長戦略の名のもとに解雇規制をはじめ、労働規制の緩和に大きく踏み出す政策を打ち出している。働く者を犠牲とする成長戦略などあってはならず、こうした動きを断固として阻止しなければならない。

 この夏の参議院選挙は、まさに生活者・働く者の視点にたった政治勢力の再結集のへと運動の真価と力量が試される「試金石」となるだけに、なんとしても組織力量を最大限に発揮し、兵庫選挙区「みずおか俊一」予定候補と構成組織の擁立する12名の比例予定候補の議席を獲得しなければならない。

 私たち組織された労働者一人ひとりが確信をもって、連合のめざす『働くことを軸とする安心社会』の実現に向けて、連合の推薦・支持する予定候補者全員の必勝をめざし、職場で、地域で支持・支援の輪を最大限に広げる行動を巻き起こすことを本集会において決議する。

2016年3月5日

 連合兵庫2016春季生活闘争政策・制度要求実現総決起集会

 

3.8国際女性デー街宣行動   

 また、連合統一行動の一環として、連合兵庫女性委員会は、三宮マルイ前で「3.8国際女性デー街宣行動」を行い、「さまざまな立場で働く女性たちが、いきいきと働き続けられる社会を!」と呼びかけ、チラシ、クリアファイルを配布しました。

 民主党の女性議員、候補予定者にも応援していただきました。

 『3.8国際女性デー』 1857年3月8日、ニューヨークの被服工場で働いていた女性たちが、低賃金や長時間労働などの、劣悪な労働環境に抗議をおこなったことがはじまりです。 

 

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交通・運輸部門連絡会集会 ■ 総決起集会の前段に開催しました。

兵庫県交運労協  河合和俊議長 あいさつ

IMG_5030-1 本日は、連合兵庫春闘総決起集会の前段において、春闘勝利、政策制度要求の実現に向け、交通運輸で働く仲間が、さらに団結して取り組みを進めて行くための「意思結集の場」として、この集会を開催させていただきます。

 私たち、交通運輸産業に働く者の労働環境は、熾烈な過当競争により、他産業に比べ低賃金・長時間労働の実態にあり、そのことが不安定な雇用の拡大を招くとともに、私たち交通運輸産業の基盤である「安全・安心」を脅かしかねない状況となっています。

 その象徴ともいえるのが、今年1月に発生した「軽井沢スキーバス転落事故」であります。多くの大学生を含む15名の尊い命を失い、26名が負傷すると言った痛ましい事故でありましたが、この事故は、今の日本の抱える偏った労働力の不足や、過度な利益の追求、安全の軽視など、社会問題によるひずみによって発生した事故であるとも言えます。もちろん「スキーツアー」を企画した旅行会社にも問題がありますが、バス会社が基準額を下回る運賃で請け負い、経験のない運転手にハンドルを握らせるといった、利益のために安全コストを削減したことに大きな問題があると思います。

 しかしこれは、バス業界だけの問題ではありません。「安全対策」は、鉄道、トラック、ハイタク、交通運輸すべてに共通する最大の課題であります。

 今ハイタクにおいても、「自家用車のライドシェア」の規制緩和の問題がありますが、利用者の安全を約束できない「ライドシェア」は、交運労協として絶対に認めるわけにはいきません。安全は、「すべてに優先される」ものでないといけません。私たち交通運輸労働者は、あらためて生命の尊さを噛みしめながら、安全輸送の確立に向け、今後も取り組みを進めていきたいと考えます。

 また、交運労協が長年重点的な取り組みとしていた「交通政策基本法」が成立してはや2年が経過し、昨年には「交通政策基本計画」「交通政策白書」も閣議決定されました。今後は、この法律が実効性のある法律となるように、私たちは引き続き、要請行動や点検活動に取り組んでいかなければなりません。そして、地方においても、計画案の策定や条例化に結び付ける取り組みを進めていく必要があります。今後も、様々な動向を注視しながら交運労協として取り組みを進めてまいります。

 人物・物流の輸送を担っている交通運輸産業は、日本経済及び地域の移動手段を支える重要な社会基盤産業です。今後、さらに少子高齢化が進行する中で、交通運輸の各分野における労働力不足は共通の深刻な問題であり、このことは、我が国の経済成長にとっても大きな問題であります。

 しかし、現在の交通運輸産業労働者の賃金は、全産業平均の賃金よりも下回り、さらに格差は拡大傾向にあると言われています。低賃金と長時間労働が職業としての魅力を低下させ、優秀な若年労働者が不足する。この状況を何としても克服していかなければ、将来の交通運輸産業は衰退していくこととなります。

 労働者が誇りを持って働ける、そして、若年層にとって魅力ある職業へとシフトするためにも、全体的な労働条諸条件を改善し、他産業との格差是正につなげる取り組みが必要です。

 また、利用者から信頼され、「安全・安心な輸送体制」を確立し、社会的使命や責任を果たしていく上でも、行き過ぎた規制緩和の見直しを求め、不必要な過当競争を是正し、労働環境の全般的な改善に全力を尽くしていかなければなりません。

  この集会を機に、今2016春闘において、ここにお集まりの交通運輸の各産別・各単組で、最大限の取り組み、ご奮闘を期待し、ともに団結し、最後まであきらめずに取り組みを進めていきたいと考えます。

  あわせて、交運労協の最大の取り組みは「政策課題の要求・実現」であります。後ほど最重点課題をスローガンとして確認していただき、このスローガンの実現に向け精力的に取り組みを行うこととしますが、そのためには「政治の力」も必要であります。

 7月の「参議院選挙」において、交通運輸産業の現状を理解し、ともに活動していただいております、兵庫選挙区「みずおか俊一」議員をはじめ、推薦する比例候補予定者の全員の必勝に向け、各単産と連帯しながら最大限の取り組みを進めてまいりたいと思います。

 兵庫県交運労協は、交通運輸産業とそこに働く仲間の地位向上、発展のため、全力を挙げて取り組みを進めていくことを宣言し、主催者を代表してのごあいさつとさせていただきます。ともに頑張りましょう。

交通・運輸部門連絡会 吉川 芳夫委員長 あいさつ

 今年、連合は、「底上げ、底支え」「格差是正」で、デフレからの脱却や経済の好循環実現を目指すとし、2016春闘をスタートさせています。

 また、中小企業の労働組合においては、従来からの「大手追従、大手準拠」などの発想から脱却する運動を必要とされています。

中小が多い交通運輸産業の労働者は、他産業と比較して格差が拡大していると言われています。この格差の解消には、これまでの低下し続けてきた賃金の回復・底上げや、物価上昇分を含めた賃金を勝ち取らなければなりません。

 昨年から、政府が経済界に対して、賃上げを期待する発言を続けていますが、賃金交渉などにおいては、労使が責任を持って交渉し解決するものです。

そのためには、各産別・単組が全組合員の意思統一を図り、団結と行動によって交渉を支え、結束して職場の期待にこたえるべく、この春闘に立ち向かわなければならないし、みなさんと共に誓い合いたい!

 そして、春闘で高めた団結力と行動力で、7月に施行予定の参議院選挙では、兵庫選挙区の「みずおか俊一」議員とそれぞれの比例推薦候補の当選を目指し、取り組むことをお願い申し上げ、あいさつとします。

 

官公部門連絡会集会   総決起集会の前段に開催しました。

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