女性委員会主催 2016男女共同参画研修会を開催(内容掲載)
- 場所:兵庫勤労福祉センター4階
- 時間:2016年6月11日(土)14:00~
6月は男女平等月間です
~ 介護離職をなくすために 仕事と介護の両立支援対策について考える ~
◆連合では、毎年6月を『男女平等月間』と位置づけ、男女がともに働きやすい職場、だれもが安心して働き続けることのできる職場の実現をめざして、さまざまな取り組みをすすめています。
◆その取り組みの一環として、連合兵庫女性委員会(委員長:釜口清江・兵教協)は、6月11日(土)の14:00より、兵庫勤労福祉センター2階の会議室に、女性委員会の役員を含む連合兵庫・地域協議会の男女組合員44名をあつめて、2016年度の「男女共同参画研修会」を開催しました。
◆今回の研修会は、2017年1月に改正される「育児・介護休業法」をテーマに、親族の介護等を理由に「介護離職」する人が増えていることが問題となっていることから、「仕事と介護の両立支援対策」に焦点をあて、法改正の中身に加え、それぞれの職場の制度や運営上の課題・改善策について考えることを目的に企画しました。
◆研修会は2部形式でおこない、第1部で特定社会保険労務士の田村栄子先生より、『<介護×人口減少>の時代をむかえ、「本当に」使える制度をつくるために考えましょう』と題した基調講演を聴いたのち、第2部では、参加者たちが6つのグループに分かれてグループ・ディスカッションをおこない、基調講演の感想に加えて、介護休業制度の利用実態や、なぜ介護休業取得がすすまないのか等について、それぞれの職場での現状と課題について、意見交換をしました。
◆つづく意見発表では、育児と違い予測不可能で先の見えない「介護」についての不安や、制度についての情報不足、介護休業取得の難しさなどについての発言が多く聞かれ、仕事と介護の両立支援対策が労使にとって喫緊の課題であるとの認識を共有することが出来ました。
◆研修会は、上田雅子:副委員長(情報労連)の司会・進行ですすめられ、まずはじめに、主催者を代表して釜口委員長:兵教協があいさつに立ち、本研修会の趣旨とともに、4月に施行された「女性活躍推進j法」の周知徹底や、働く女性を取り巻く現状に加えて、連合兵庫がすすめている第3次男女平等参画推進計画への協力などについて述べました。
◆つづいて、連合兵庫を代表して、連合兵庫男女共同参画推進委員会の丸田 聡委員長(連合兵庫副会長・フード連合)が、あいさつに立ちました。
◆つづいて、日頃より連携させていただいている民進党兵庫県連の男女共同参画委員会副委員長の北野聡子:宝塚市議会議員より、連合兵庫、連合兵庫女性委員会への連携のごあいさつをいただきました。
<研修会 第1部 基調講演>
<研修会 第2部 グループ・ディスカッション、意見発表、講師コメントなど>
◆主な意見交換内容 ①田村先生の基調講演を受けて
・育児、介護ともに女性に負担がかかっている。介護は先が見えず、休暇や休業では対応しきれない現 ・制度については、知らなかったこともあって、講演の内容が役に立ったと思う。制度は整っていて ・会社、地域、家族がトライアングルで連携して初めて、仕事と介護の両立に取り組めると思う。 ・介護休業の制度は充実しているが、仕事が忙しすぎて取ることができない現状。取得したことにより ・介護については、自分には遠い話のように思っていたが、育児と違い「いつ」「誰に」起こるのか分 ・「介護」については、組合にも相談が少なく、情報を含めて課題を共有することが難しい。 ◆田村先生のコメント ご意見の中にもあったように、本日の研修会が介護について考える「きっかけ」になったということが重要で、きっかけとして認識を持ってもらえれば、いざという時の対処はかなり違ってきます。 |
◆意見発表のあと、7月の参議院議員選挙の連合兵庫推薦予定候補者で、民進党兵庫県連代表の水岡俊一:参議院議員が、本研修会のために多忙なスケジュールの中を駆けつけ、連帯のあいさつを述べました。
連帯あいさつ ◆男女共同参画研修会の最後にお時間をいただき、有難うございます。 ◆今回の参議院選挙では、連合推薦比例代表の候補者の中で女性は一人だけです。私も、連合の働く仲間を代表する候補者の中に女性が一人だけというのは大変残念に思います。今後は、女性の候補者が増えていくことを期待しております。 ◆私が2期12年間務めてきた中で、国会議事堂で感じたことがあります。80年の年月を経ている国会議事堂ですが、当初は議事堂内に女性トイレはなかったそうです。このことからも、戦後70年の間に大きく変わってきたとはいえ、本質的に女性のおかれている立場は厳しいといえるでしょう。 ◆私たちは、「同一労働・同一賃金」といいますが、もっと突き詰めていけば、同じ仕事をしているならば、男女同一賃金にすべきですし、女性も男性もだれもが主役になれる社会にしていくことも、私たちの目標のひとつです。 ◆今の政治の流れを変えていくために、連合推薦比例代表12名全員の当選に加えて、兵庫選挙区でも働く仲間の議席を守れるように、皆さまのご支援をお願い申し上げます。 |
◆最後に、研修会を締めくくるにあたって、安樂雅枝:事務局長(UAゼンセン)が、研修会のまとめと閉会あいさつをおこない、全日程を終えました。