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第29回地方委員会 会長あいさつ

連合兵庫第29回地方委員会 会長挨拶

2016年10月27日

連合兵庫会長 辻 芳治

◆連合兵庫第29回地方委員会に、県下各地よりご参集頂きました地方委員並びに構成員の皆さん、大変ご苦労様でございます。IMG_6837_1会長_1

 また本日は、それぞれにご公務ご多忙な中、私どもの地方委員会激励のために、井戸兵庫県知事、神戸市より谷市民生活部長、民進党兵庫県連より梶原副代表、そして先の参院選を闘われた水岡元参議院議員、労働福祉団体からは本多近畿労金兵庫地区統括本部長、酒井全労済兵庫県本部理事長、河口県労福会長、兵庫退連から高原会長をはじめ、多くのご来賓の皆様方にご臨席を賜っております。ご来賓の皆様方には、日頃からのご指導・ご厚誼に厚く御礼を申し上げますとともに、本日ご臨席賜りましたことに、会場全体の拍手で感謝の意を表したいと存じます。

◆さて、本地方委員会の任務は、昨年の定期大会で決定した2年スパンの運動方針に基づく、この1年間の運動を振り返るとともに、向こう1年間の運動の進める上での、直近の諸情勢に対する認識共有と、補強・補完すべき運動課題等について意思統一を図ることが主要議題となります。私からは、幾つかの運動課題について所見の一端を申し述べ、冒頭の挨拶に代えたいと思います。

◇その一つは、今期最重要の取り組みであった「第24回参議院議員選挙」と現下の政治をめぐる課題です。

 兵庫選挙区「みずおか俊一候補」の勝利に向け、全県下の地域・職場で日夜懸命な諸取り組みを展開頂いたすべての皆さんに、改めて心からの敬意を表したいと思います。

 詳しくは後ほどの特別報告「参院選まとめ」に委ねますが、連合兵庫にとっては「あとのない戦い」「議席死守は至上命題」との強い想いと、一方で、選挙情勢の厳しさを認識し合い、異例とも言える早い時期から、「勝利」に向け文字通り組織の総力を結集した闘いを展開してまいりました。しかし、それでも議席に届かなかった厳しい結果に対し「痛恨の敗北」と申し上げるしか言葉が見つかりません。多くの皆さんに、これまでにない運動量をこなしご奮闘頂いたにも関わらず、それに報いる結果を導き出せなかった責任を私は重く受け止めております。

◆また、比例区選挙において、12名の連合組織内比例候補のうち4名が当選に届かなかったことも極めて残念な結果でした。組織内比例候補の勝利を収められた構成組織には心からの敬意を表するところですが、兵庫選挙区「みずおか選挙」の厳しい結果については、すべての構成組織が「自らの課題」として、真摯に受け止めて頂きたいことを敢えて強調しておきたいと思います。

◆私たち連合兵庫は、2012年の総選挙以来、国政選挙・統一地方選挙において、一定の成果は収めつつも、総じて言えば厳しい結果が続いています。その時々に、皆さんと共に総括論議を行い、次なる戦いにつなげようと努めて参りましたが、残念ながら、組織としての「政治力」「組織力」など足場固めは、現状においてもなお、道半ば・課題山積と言わねばなりません。支援する政党や候補者に起因する課題も多くありますが、まずは、私たち自身が足元からやるべきことをやり切る覚悟を持たなければ、連合がめざす「働くことを軸とする安心社会」への扉を切り拓くことも、諸先輩の時代から受け継がれてきた組織基盤を継承・発展させることもできません。

◆いま一度、労働運動の原点に立ち返り、政治と真正面から向き合うことの大切さを、日常活動のなかで組合員の一人ひとりに伝えられているのか、検証が必要だと思います。組織と組合員のパイプが詰まってはいないか。いや詰まっているどころか外れてしまってはいないか。政治や選挙を組合員に語ることへの遠慮が拡がっていないか。構成組織・単組においても点検・検証を進めて頂きたく思います。

そのうえで、連合兵庫と地域協議会、構成組織と単組の「タテ」「ヨコ」それぞれの段階において、選挙直前だけでなく、日々の活動のなかで「政治教育」の充実をはかることや、その前提となる「組織と組合員をつなぐコミュニケーション」のパイプを太く・短くすることなど、これからの運動推進にあたっては、これらのことをより重視しなくてはならないと考えるところでございます。

◆さて、2012年総選挙により発足した安倍政権は、間もなく4年になろうとしています。この間、安保法制の強行や労働者派遣法の改悪に象徴される、強権的な政権運営を推し進めると同時に、アベノミクスの名のもとに矢継ぎ早に政策を打ち出してきました。金融政策や財政政策により円安・株高等の効果を演出したものの、肝心の「成長戦略」は何ら成果を上げていません。

さらに、異次元の金融緩和もマイナス金利を含む「金利操作」へと方向転換され手詰まり感や副作用も指摘されていますし、財政出動への依存が強まるなかで財政規律の緩みや将来世代へのツケ回しの加速が懸念されるなど、アベノミクスの限界が明らかとなってきています。しかし、安倍政権は、2014年総選挙では「この道しかない」、また本年の参院選では、「道半ば」「新たな判断」といった巧みな表現を用いることで、結局は度重なる消費税引上げの先送りなど、都合のいい逃げ道をつくりながら、国民の期待をあおり、一強政治の基盤をつなぎ止めてきました。その結果、社会保障の持続可能性や財政赤字の解消など、重要課題は先送りされたままという由々しき状況です。

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◆こうしたなか、年明け解散・総選挙の憶測が広がっています。そもそも前回総選挙からまだ2年たらずであり、加えて、今、約700億円もの巨額の国費を投じてまで、国民に信を問うべき内容は見受けられません。大義なき、党利党略による「自己都合的解散」は到底認められるべきではありませんが、衆議院は常在戦場です。それこそ安倍総理の専権事項である以上、私たちも備えを怠ってはならず、シッカリと準備を進めていくことが問われてきます。

◆一方、民進党は、蓮舫新体制を発足させました。また、民進党兵庫県連は、本年5月結成後、参院選の結果を受けて、この9月より井坂新代表のもとで新体制をスタートされたところです。連合兵庫と民進党県連の関係については、井坂新代表との「顔合わせ」を進めている段階であり、残念ながら、十分なる協議が整うまでには至っていません。早期の解散・総選挙も意識をしなくてはなりませんが、民進党県連との連携のあり方やその枠組みについては、構成組織や地協との協議も深めつつ、早急に、その方向づけや新たな関係構築を模索して参りたいと考えています。

また、明年7月には兵庫県知事選挙、10月には神戸市長選挙そして多くの自治体で首長・議会議員の中間選挙がございます。現段階において、具体的なことは申し上げませんが、しかるべき時期には、連合兵庫としての対処方針を、構成組織、関係地協ともご相談申し上げながら確認し合い、誤りなき対応を進めて参りたいと存じます。

◇その二つは、「働き方改革」をめぐる動向です。

 安倍総理は、第3次安倍内閣発足に際し、「最大のチャレンジは『働き方改革』」であるとして、検討の場となる「働き方改革実現会議」を設置し、「同一労働同一賃金」「長時間労働の是正」「女性・若者・高齢者の活躍」などを掲げ、年度内を目途に計画を取りまとめる旨を表明し、これまでに2回の会合が持たれています。

◆連合が従来から主張してきた「働くことを軸とする安心社会」の実現に向けた政策が、ようやく認められようとしていると言えなくもありませんが、実現会議では経営側を含め様々な角度からの意見が予測され、どのような結論になるかは予断を許しません。

 この「働き方改革実現会議」の委員として参画されている連合本部・神津会長は、「同一労働同一賃金」に関しては、雇用形態間の合理的な理由のない処遇格差を禁止する法規制こそが必要との主張と、「長時間労働の是正」に関しては、問われているのは「働かせ方」の見直しであるとして、「これ以上は働かせてはならない」という労働時間規制の上限を例外なく定めること、そして、休息時間規制(いわゆる「勤務間インターバル制度」)を導入すべきとの主張を行っています。あわせて、継続審議扱いとなっている労働基準法改正案における「裁量労働制の対象業務拡大」や「高度プロフェッショナル制度の導入」は、長時間・過重労働を助長させかねず、是正あるいは撤回すべきだと訴えています。

◆今後、この実現会議における議論の行方を注視するとともに、この後触れます「クラシノソコアゲ応援団!RENNGOキャンペーン」を通じた組織内外への情報発信によって、全国の仲間とも連帯して、連合がめざす結論につなげるべく、大衆運動としての盛り上げを図って参りたいと思います。

◇その三つは、「クラシノソコアゲ応援団」の取り組みです。新しいビットマップ イメージ

 昨年12月からスタートした「クラシノソコアゲ応援団!RENGOキャンペーン」第一弾の取り組みにおいては、毎月5日の「連合の日」と連動させ、4つのキーメッセージを中心に、参院選も念頭におきながら街頭アピール行動を展開してきました。連合神戸との連携や執行委員会構成メンバーによる神戸地域での街頭行動では、会長代理・副会長はじめ連合兵庫青年委員会、女性委員会の委員長にも「訴え」を頂きましたし、はじめてJR姫路駅前において、連合姫路をはじめとした近隣地協との連携による街頭アピール行動も実施しました。また、各地協においても、それぞれの地域事情に応じた街頭活動・チラシポスティングなど創意工夫の活動を展開頂きました。各種行動にご協力頂いた皆さんに、改めて感謝を申し上げます。

◆引き続き、本年10月から明年の7月通常国会終了までの間、第2弾の取り組みを展開して参りますが、第1弾の総括を踏まえ、広く社会の声を集め共感の輪を広げる「社会に向けた運動」と同時に、連合組合員の運動に対する理解と参画という「職場における運動」の両面からの取り組みを意識した、新たなキーワード「ヨコの広がりとタテの深堀り」により、全県的な盛り上げにつなげるべく、運動強化をめざしてまいりたいと考えています。

 そんな想いを「特別決議」として採択を求めることにしていますので賛同をお願いするとともに、本キャンペーンに関する情報発信については、連合兵庫自らの「広報・宣伝活動」の強化を目的意識的に進めることとも連動させ、職場組合員との認識共有と一体感醸成につなげるべく、構成組織、地域協議会の皆さんの、これまでにも増してのご協力をご要請申し上げます。

◇その四つは、連合兵庫における組織・財政課題です。

詳しくは、審議事項となる「2017年度活動方針(案)」並びに「予算(案)」で提案させて頂きますが、ここ数年間の状況として、「40万連合兵庫」の実現に向けた三位一体となった組織拡大の取り組みにより、組合員増を含めてではありますが「25組合10,761人増加」という一定の成果をおさめています。

しかし一方で、定年退職等による自然減や連合兵庫会費の3ランク制導入に伴う会費登録人員構成の変化、加えて、極めて残念なことですが、化学総連など一部構成組織の連合脱退の影響により、大幅な会費収入の減少という事態となっています。

したがって、次年度予算編成にあたっては緊急避難的措置として、特別会計からの一部繰り入れと合わせ、各予算項目においてマイナスシーリングでの支出抑制や、伝統的な行事の実施見送りも含め、提案させて頂いております。苦渋の判断ではございますが、厳しい財政事情を直視しての提案としてご承認賜りたく存じます。

◆後半年度においては、組織拡大の取り組みをより一層力強く推進するとともに、この事態を悲観するのではなく、むしろ改革を進めるチャンスと捉え、財政課題のみならず、組織面・運動面を含めた「スクラップ&ビルド」も意識しつつ、三役の皆さんとの懇話会論議とも並行して検討を進めてまいりたいと考えています。

こうした連合兵庫のおかれた現状に対する認識共有とともに、向こう1年間の検討・論議に対する各段のご理解ご協力をお願い申し上げる次第です。

◆結びと致しますが、時間の関係で触れなかった2017春闘や震災復興支援などの課題は、後の方針討議で補足頂ければ幸いです。私たちを取り巻く直近の情勢は、政治をめぐる動向しかり、連合兵庫における組織・財政の状況しかりで、難問山積と言えます。しかし、こうした厳しい時にこそ、より一層、団結・連帯の絆を固め合い、積極果敢に立ち向かっていかなくてはなりません。

本委員会の総意として、そうした決意を固め合うとともに、一人ひとりが連合運動を担う主役であるとの自覚と運動にかける情熱を呼び起こし、それぞれの地域・職場で頑張り合おうと訴えるものでございます。以上、ご清聴に感謝しつつ、私からの冒頭の挨拶を終わります。

共に頑張ってまいりましょう!

                                                                 以上