女性委員会主催2014男女共同参画研修会(内容掲載)
- 場所:兵庫勤労福祉センター2階
- 時間:2014年6月4日(土)13:30~
6月は男女平等月間です |
テーマ:職場のハラスメント防止対策について
~ ハラスメントのない職場をめざして、私たちができることとは?~
◆連合兵庫女性委員会(委員長:釜口清江 兵教協)は、6月7日(土)の午後1時30分より、兵庫勤労福祉センターの2階大会議室で、女性委員会役員を含む連合兵庫の男女組合員41名をあつめて、2014年度の「男女共同参画研修会」を開催しました。
◆連合では、毎年6月を「男女平等月間」と位置づけており、それにあわせて連合兵庫女性委員会では、男女がともに働きやすい職場、働き続けることのできる職場の実現をめざして、さまざまなテーマを掲げて研修会を企画しています。
◆今回の研修会は、いま職場で大きな問題となっているセクシュアルハラスメント、パワーハラスメントに加え、妊娠・出産・育児等を理由にしたマタニティハラスメント、パタニティハラスメントなども増えてきていることから、誰もが被害者にも加害者にもなりえるこれらの行為について、私たちが知っておくべきこと、その対処法などについて学ぶため、「職場のハラスメント防止対策」テーマに「体験・参加型」の研修としました。
◆研修会の講師には、ハラスメントに関するセミナー等を専門に、企業や従業員、行政等さまざまな分野に向けた啓発に取り組んでおられるアトリエエム(株)の三木啓子さんを講師にむかえ、3人一組でのロールプレイのほかワークシートなどを使いながらすすめられました。
参加者たちは講師の話に熱心に耳を傾け、私たち一人一人がハラスメント行為に対する認識を高めるとともに、ハラスメント行為があった場合には、当事者個人の問題として片づけるのではなく、組織の問題として対処していくことが解決につながり、そのためには労働組合の役割が大きいとのお話に大いに納得していました。
◆研修会は、中川副委員長:基幹労連の司会・進行ですすめられ、まずはじめに、主催者を代表して釜口委員長:兵教協があいさつに立ち、研修会の趣旨とともに、今春に一部改正されたパート労働法・次世代育成支援対策推進法、7月1日から施行規則が改正される男女雇用機会均等法のポイントのほか、連合兵庫第3次男女平等参画推進計画の概要等、男女共同参画社会の実現に向けた動きや取り組みなどについて述べました。
◆つづいて、連合兵庫を代表して、連合兵庫男女共同参画推進委員会の篠原委員長(連合兵庫副会長:フード連合)があいさつに立ちました。
連合兵庫代表あいさつ ◆連合兵庫女性委員会の皆様には、日頃より、男女共同参画推進に向けてさまざまな取り組みをすすめていただいていることに、感謝申し上げます。 ◆連合兵庫第3次男女平等推進計画については、昨年の11月から2020年の11月までの期間の中で、それぞれの目標について数値目標を含めてクリアしていかなければなりません。これまで第1次・第2次と計画を推進してきた中で、なかなか成果が出なかったのは、計画の中身や男女平等への取り組みが連合兵庫全体として意識共有がなく、担当者だけの問題として認識されていたことが要因のひとつだったのではないかと思います。女性委員会主催する本日の研修会のような場をつうじて、多くの方に認識を深めていただきたい。 ◆男女間の役割分担意識、女性差別といった問題については歴史的な経緯もあり、昔話や絵本の中でも語られていて、根強いものがあります。「桃太郎」の中の「おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川で洗濯に・・・」というくだりを、私たちは以前は違和感なく受け入れてきました。しかし今は、男性の仕事、女性の仕事と分けて決めつけていることに対しておかしいと感じており、私たちの意識も変わってきています。 ◆男女共同参画社会実現のためには、まだまだ多くの課題がございますが、連合兵庫女性委員会の皆さん、そして本日ご参加の皆さんと力をあわせていきたいと思いますので、今後ともご理解とご協力をお願い申し上げます。 |
◆つづいて、日頃より連携させていただいている民主党兵庫県連の男女共同参画委員会委員長の平木:神戸市議会議員より、連合兵庫・連合兵庫女性委員会への連帯のごあいさつをいただきました。
民主党兵庫県連 男女共同参画委員会委員長 ◆民主党兵庫県連では、民主党の掲げるさまざな政策実現のために専門の委員会を設置しております。 ◆連合兵庫女性委員会の皆さんとは、双方が開催する研修会やシンポジウムなどをつうじて連携を取り合ってきました。 ◆私自身が大学を卒業して大手企業で働き始めたころは、男女雇用機会均等法もない時代、企業によって産休・育休や時短勤務、復職の制度などもそれぞれに違っていましたので、その頃すでに制度が整っていた教員や公務員をうらやましく思ったものです。 ◆本日は皆さんとともに、職場での課題や問題点について勉強させていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。 |
参加型・研修 14:00 ~ 16:00 「しない、させない、許さない ~ ハラスメントのない職場をめざして ~」 講師:アトリエエム(株)代表 三木 啓子さん ◆参加者たちは、ハラスメントについての基礎知識を確認したのち、DVD映像で実際に職場で起こりえるパワーハラスメントの実例を見たり、さまざまな状況設定のロールプレイを繰り返して被害者・加害者の気持ちを体感することで、自分たちが職場や労働組合で取り組むべき課題について学びました。 |
◆研修会を締めくくるにあたって、上田副委員長:情報労連がまとめと閉会のあいさつをおこない、全日程を終えました。
連合兵庫女性委員会副委員長 上田 雅子 ◆三木先生より研修会のはじめに、「皆さん、朝気持ちよく起きていますか」との問いかけがありましたが、ロールプレイをしていく中で、ハラスメントを受けている被害者の方にとっては、朝起きて職場に向かうことがどんなに辛いのだろうと思い、胸が苦しくなりました。昨年大ヒットしたドラマの中で、出向先でパワーハラスメントを受けて窮地に陥っている同期の男性を主人公が救う場面があり、見ている私たちは痛快に感じたものですが、実際の職場ではドラマのようには解決しないことが多いと思います。 ◆本日の研修会で学んだことを、皆さん個人、職場、組合などでの取り組みにしっかりと活かしていただき、苦しんでいる方がいれば、できるだけ早い段階で気づいて被害が小さなうちに対応してあげて下さい。 ◆連合兵庫女性委員会では、今後も働く皆さんにかかわる課題を取り上げ、男性も女性もいきいきと働き続けることのできる職場をめざして取り組みを展開していきますので、私たちの企画する研修会・セミナーへの積極的なご参加をお願い申し上げ、閉会のごあいさつとさせていただきます。 本日はありがとうございました。 |