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連合兵庫「2017地域フォーラムin兵庫」を開催

  • 場所:神戸市 兵庫県中央労働センター
  • 時間:2017年3月25日(土)13:30~

地域の活性化には地域の中小企業の活性化が不可欠

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◆連合は、2015年の春季生活闘争より、「開かれた春闘」の必要性や地場産業の活性化と働く者の処遇改善を一層進めるため、「地域の活性化には地域の中小企業の活性化が不可欠」をスローガンに取り組みを進め、各地方連合会で地域フォーラムを開催してきました。

◆連合兵庫は、3月25日(土)13:30から兵庫県中央労働センター大ホールを会場に、地域の活性化に向けてあらゆる関係者が連携することの重要性、また、わたしたち連合が課題解決に向けた重要なパートナーであることを地域の皆さんに理解してもらうため、『2017地域フォーラムin兵庫』を開催し、労使団体および地方行政担当者のほか、地域のマスコミ関係者なども含め約200名が参加しました。

◆フォーラムは、司会・進行を連合兵庫 網島 副事務局長が務め、基調講演とパネルディスカッションの2部構成で行い、冒頭主催者あいさつを、連合兵庫 辻 会長が述べたあと、Ⅰ部の基調講演・講師は、「地域の活性化に向けた連合の取り組み」について、連合の歴史を振り返りながら、幅広い視点での取り組みを、連合 神津 会長を招き、ご講演いただきました。(主催者あいさつは、末尾に掲載)

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【基調講演:「地域の活性化に向けた連合の取り組み」】

 Ⅱ部のパネルディスカッションでは、コーディネーターを兵庫県立大学経済学部・政策科学研究所 三崎 教授が務め、パネリストには、Ⅰ部に引き続き、連合 神津 会長と金沢 兵庫県副知事、三原 兵庫県経営者協会会長の3名に登壇いただき、中小企業地域創生について、中小企業の活性化に軸足をおきながら議論を展開し、パネリストそれぞれの立場から、地域の活性化・地域創生について、どういう考えを持ち、どういう取り組みを進めていくかなど、限られた時間の中で、人口減少、少子高齢化、若者の県外流出などの環境課題や、多様な働き方、働き方改革なども踏まえ、さまざまな角度で、意見が交わされました。全体を通して、スローガンに掲げた取り組みや、政労使共に課題解決に向けた重要なパートナーであることも再認識し、参加者にあたっても、さならる意識の高揚と、課題共有がされたフォーラムとなりました。

  <コーディネーター>

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【三崎 秀央:兵庫県立大学経済学部・政策科学研究所教授】

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【パネルディスカッション】

  <パネリスト> 

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【神津 里季生:連合会長】

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【金澤 和夫:兵庫県副知事】

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【三原 修二:兵庫県経営者協会会長】

≪ 次  第 ≫

開会                    

主催者あいさつ    辻  芳治 連合兵庫会長 

Ⅰ部 基調講演              

         「地域の活性化に向けた連合の取り組み」

    講師:神津 里季生  連合会長

Ⅱ部 パネルディスカッション

   <コーディネーター>

    三 崎 秀 央   兵庫県立大学経済学部・政策科学研究所教授

   <パ ネリスト>

    神 津 里季生   連合会長

    金 澤 和 夫    兵庫県副知事

    三 原 修 二     兵庫県経営者協会会長

閉会

主催者挨拶 辻 芳治 連合兵庫会長

◆本フォーラムは、一昨年の2015春闘から連合の春闘方針に盛り込まれた取り組みでございます。「開かれた春闘」を狙いに「地域の活性化には地域の中小企業の活性化が不可欠」とのスローガンを掲げて、全国47の地方連合会単位で開催されており、連合兵庫としては、昨年の2016春闘時に続き、2回目の開催となります。

◆本フォーラムは、春季生活闘争の取り組みの一環でもございますので、ここで、2017春季生活闘争の現状について、その概要を報告し、皆さんと共有しておきたいと思います。

連合は昨日(3/24)、第2先行組合回答ゾーンの集計結果を公表しました。第1回集計時(3/17)における集計結果と同様に、多くの組合が4年連続となる月例賃金の改善原資を獲得しています。

特徴的な点を、以下4点申し上げます。

〇平均賃金方式(加重平均)による賃上げ回答集計では、第一回集計結果の水準(2.06%)をほぼ維持しており、2.05%(6,224円)となっていること。

〇回答を引き出した組合数が、昨年同時期を60組合上回る1,243組合となり、とりわけ300人未満の中小で早期解決に向けた取り組みが進展して、43組合増加したこと。(第一回集計:773組合 第二回集計:470組合)

〇このように、企業規模にかかわらず全体の「賃金底上げ」が必要であるという意識が浸透し始めており、すべての構成組織・単組による「底上げ春闘2年目」の取り組みが、成果として表れていること。

〇また、「働き方改革」に関連する所定内労働時間の短縮や、非正規労働者の処遇改善についても成果が明らかとなっていること。などです。

◆こうした全国集計の傾向と同様に、昨日段階での連合兵庫の回答集計では、54組合が回答を引き出しており、平均賃金方式(加重平均)で、全体としては2.10%(5,740円)と全国平均を率で上回っています。さらに象徴的な点は、300人未満の中小は2.25%(5,599円)で、300人以上の2.06%(5,795円)より率で上回るという、中小の奮闘ぶりがうかがえる結果になっていることです。

◆連合本部は、こうした流れを、交渉継続中の中堅・中小の労使交渉へと効果的に波及させるべく、春闘相場の情報共有とともに、構成組織、地方連合会に対して闘争継続中の組合支援を呼びかけています。闘いは、むしろこれからが重要になるとの認識です。同時に、全国各地でのフォーラム開催を通じての社会的コンセンサスづくりや、「クラシノソコアゲ応援団」連合キャンペーンと連動した世論喚起の取り組みなど、引き続き、労働組合のない未組織労働者への賃金相場の波及、官公部門の仲間の人事院勧告や最低賃金への反映なども意識して、粘り強い取り組みを継続強化することにしています。とりわけ、昨春闘に引き続き、「底上げ・底支えと格差是正」及び「大手追従・準拠などの構造を転換する運動」を前進させ、サプライチェーン全体で生み出した付加価値の適正な分配に資する公正取引の実現を重視して、その効果が広く社会全体に浸透する取り組みを進めると言うことです。

◆わが兵庫県は「日本の縮図」と言われるように、5つの国から成る、多様な歴史・文化・生活圏を持った地域特性があります。この「多様性」と「連携」をベースに、兵庫らしさを活かした「地域創生戦略」に基づく取り組みが現在進められています。本日の地域フォーラムにおいては、こうした「地域創生」の取り組みとも連動させつつ、ご参加頂いた皆さんと共に「地域の活性化」「中小企業の活性化」に向けた課題や取り組みの方向などについて、お互いに考え、認識を深め合う機会として頂き、これからの取り組みにつなげる、意義あるフォーラムになることを期待しております。皆様方の最後までの熱心な参画をお願い申し上げ、冒頭のご挨拶とさせて頂きます。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。