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シンポジウム「限定社員という働き方・・・問題点と課題」

  • 場所:神戸チサンホテル
  • 時間:2014年3月1日(土)14:00~

2014シンポジウム 盛況裡に開催

構成組織・地協・フォーラムなどから200名超が参加

 

◆一般財団法人兵庫勤労福祉センターと連合兵庫は、3月1日(土)、神戸市中央区のチサンホテル神戸で2014シンポジウム「限定社員という働き方・・・問題点と課題」を開催しました。

◆シンポジウムには連合兵庫構成組織・地域協議会・フォーラムなどから210名が参加、講師の話に熱心に耳を傾けました。

 

【主催者あいさつ】

主催者あいさつ

連合兵庫 会長  辻  芳治

 

◆毎年この時期に恒例となっておりますシンポジウムですが、本年は『限定社員という20140301sinpo0001働き方・・・問題点と課題』というテーマで開催させていただきました。

  2014春季生活闘争のヤマバを目前にひかえたご多忙の中、このように200名を超えるご参加をいただき、主催者として厚くお礼申しあげます。

◆今回のテーマについては、最近はマスメディアで大きく取り上げられることが増えておりますが、アベノミクスの規制改革の一環として正社員の雇用形態の多様化をすすめるということが打ち出されており、それが雇用機会の拡大や非正規労働者の正社員化につながっていくということなら歓迎できるが、解雇のしやすさを実現するためのものであるなら国民生活の安定・安心からして大いに問題があります。ジョブ型社員という形態が解雇の規制緩和という観点から普及していくのではなく、連合が求める期間の定めのない雇用、雇用機会を増やしつつ、かつ、非正規から正社員への移行ルート上の一過程となるなら結構だと思うが、運用の仕方によってはリスクが大きい。

◆安倍20140301sinpo0008首相は、企業が世界で一番活動しやすい環境をつくっていくと言っているが、働く人々にとっては問題が多い。

◆こうした状況の中、本日のテーマはたいへん時宜を得たものだと思いますので、皆さん方と一緒に勉強させていただいて、今後の展望なり課題なりを確認する助けとしていきたいと思っております。どうぞ最後までよろしくお願いいたします。

 

【プログラム】

(1) 基調報告 『地域を限定した働き方に関するアンケート調査結果報告』

               講    師    藤  島  一  篤  氏  (NPO法人ワーク・ライフ・コンサルタント代表)

 

(2) 基調講演 『アンケート調査結果から見えてくること』 

               講    師    加  納  郁  也  氏  (兵庫県立大学政策科学研究所准教授)

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(3) パネルディスカッション

          コーディネーター

                開  本  浩  矢  氏  (兵庫県立大学経営学部教授・政策科学研究所所長)

          パネラー(50音順)

               加  納  郁  也  氏

               藤  島  一  篤  氏

               横  山  由紀子 氏 (兵庫県立大学経営学部准教授)

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写真左から、コーディネーター開本先生・パネラー加納先生・藤島代表・横山先生

 

【まとめのあいさつ】

まとめのあいさつ

 連合兵庫 事務局長  福  永      明

 

20140301sinpo0002◆本日のプログラムはただいまをもって終了いたしましたが、シンポジウムを閉じるにあたり、まずもって講師の先生方に感謝を申し上げたいと思います。たいへん有意義なお話をありがとうございました。

◆まとめのあいさつということですが、時間の制約もありますので、少しばかりわたしの個人的な感想を述べさせていただいて、まとめに替えさせていただきたいと思います。

◆本日のテーマに関しては、これまでの組織の中で議論がなかったわけではありませんが、それは労働運動・労働組合の立場からのものでしかありませんでした。

◆本日は講師の先生方によって、働く側のみならず政府とか経営者側の立場からも幅広く議論を展開していただき、たいへん勉強になりました。また、労働者にとって不利なことばかりというわけではなく、プラスになる可能性もあるということもお話しいただきました。

◆講師の方々のお話にもありました雇用安定から生活安定へということは、わたしも同感するところで、究極的な問題解決策はそこにあるだろうという気持ちはしています。

◆ただ、本日の調査結果報告では労使ともなかなか前向きな姿勢で限定正社員というものを捉えているということでしたが、しかしそれもいったん状況が厳しくなると労働者にとって不利な制度として利用されるおそれがあるのではないか、という気持ちもしています。

◆雇用形態・就労形態の多様化ということは今後もすすんでいくと思いますので、本日のテーマを含め、連合内部でも十分に考えていきたいと思います。 

 

◆会場からの質問などもあり、熱心な議論が交わされましたが、くわしくは追って『記録』発行します。