• 活動内容
  • 労働対策
  • 女性委員会

2011春季生活闘争・政策制度要求実現総決起集会ひらく

  • 場所:神戸市 東遊園地
  • 時間:2011年3月5日

働くことを軸とする安心社会を実現しよう!

◆連合兵庫は3月5日(土)、神戸市中央区の東遊園地で、連合組合員を中心に約2000名をあつめて、『2011年春季生活闘争・政策制度要求実現総決起集会』を開催しました。

◆集会は、土肥淳二:連合兵庫事務局長代理の司会で幕をあけ、集会議長に田尻陽一:神戸地域協議会副議長(電機連合)を選出。森本洋平:連合兵庫会長の主催者あいさつを述べ、民主党 県連の水岡俊一:代表から激励あいさつを受けました。

◆つづいて『2011春季生活闘争必勝決議(案)』 『公契約条例と公共サービス基本条例制定をめざす決議(案)』 『第17回統一地方選挙必勝決議(案)』を提案通り採択。青年委員会の高橋:委員長(全水道)のリードでシュプレヒコールをおこなった後、参加者全員でJR元町駅前までデモ行進し、今次闘争に対する連合の主張をアピールしました。
◆なお、この集会には連合組合員OB組織である兵庫高齢・高齢退職者連合からも多くに先輩方の参加を得ました。
◆なお、集会にさきだち兵庫県交運労協による、労働条件・環境改善と安全安心な公共交通実現を求めた車両パレードの出発式がおこなわれ、トラック・タクシー約50台が隊列を組んで市内主要道路へ向けて出発していきました。
◆また、3月8日が国連の国際女性デーにあたるため、連合兵庫女性委員会が集会に合わせて女性の権利保護を訴えた街頭行動を企画。会場入り口と、三宮センター街東口の2箇所において、女性委メンバーによるビラ配布などのアピール行動を実施しました。 

主催者あいさつ

連合兵庫会長:森本洋平 

◆連合兵庫2011春闘総決起集会に結集された仲間の皆さん、寒い中大変ご苦労様です。主催者を代表して、本集会に結集された、全ての働く仲間の皆さんに連帯のご挨拶を申し上げます。

◆2011年春季生活闘争は「すべての働く者の労働条件・処遇改善」をかかげて、2年目の取り組みとなります。
  すべての労働者のために賃金水準の復元・格差是正の観点から、産業・企業によってそれぞれ置かれた環境のもと、1%を目安に適正な配分を追求する方針を確認いたしました。
  勿論、非正規雇用労働者においても均等・均衡を見据えて、時間給換算で正規労働者を上回る引き上げを要求することとしています。

◆この血の通った要求は、自らの責任において、職場で働くすべての労働者の意志として決定いたしました。ミクロの論議ではなく、マクロの論議として、それぞれの産別・単組の置かれた条件の中でベストを尽くした取り組みにしなければなりません。

◆今、労働組合に求められているのは、格差を是正し、公正な配分を実現し、もって日本の経済社会を健全な状態に「回復」「復元」することです。勤労者の生活に日本の経済成長の恩恵が確実に実感できるような、経済社会を実現していくことです。
  持続的な成長を確保することによって国民生活の不安を解消し、希望と安心を持って暮らせる社会をつくらなければなりません。
  そのためにも、2011年春季生活闘争の取り組みは不退転の強い意志と、すべての働く仲間の力合わせが必要となってまいります。

◆一方で、公平で透明な税制改革、セーフティーネットとしての社会保障制度の改革・再構築、さまざまな経済対策をとおして、配分の歪を是正していく取り組みが求められています。

◆その為、運動の両輪としての政策・制度要求の取り組みを強化していか なければなりません。国民運動としてのキャンペーンや啓発活動で社会に向けて、私たちの考え方を発信してまいります。
  今こそ、「働くことを軸とした安心社会」の構築に向け、すべての働く仲間と共に行動を起こさなくてはなりません。

◆新自由主義経済によって「底割れ」状況になった日本経済の復元、そして株主主権から従業員主権を取り戻し、春季生活闘争の精神を今一度呼び起こすために、皆様方の踏ん張りを御期待申し上げます。

◆同時に、4月に施行される、統一地方自治体選挙も非常に大きな意味をもつ重要な選挙あります。中央での政治状況もあり状況は大変厳しいと言われていますが、今までも楽な選挙など無かったはずです。中央のゴタゴタぐらいで、下を向いていては何もできません。
  地方の政策は私たちが創っていくという気概を持って戦いましょう。民主党だけに任せるのではなく、連合兵庫自らが社会的責任をはたさなければなりません。

◆今一度、労働組合の使命を再確認するべきです。労働組合は何に対して責任を負うべきかということです。一つは、働く者の職場(雇用)を守る事であり、一つは、働く者の安全と健康を守ること、そしてもう一つは、私たちが居住する地域社会を守る事です。この三つの使命は労働組合の生命線であり、住みよい地域社会づくりです。
  言い換えれば、労働組合の最大の社会貢献でもあるのです。
  多くの地方議員を送り出し、結果として「物づくりが出来る」「人づくりが出来る」そして「街づくりが出来る」、合わせて人と人との絆ができていく、そのための地方選挙です。

◆中央の政局に振り回されず、自信と誇りを持って、私たちの推薦・支持候補者全員の当選を目指してまいりましょう。
  負けてたまるか、働く者の底力を見せてやろうではありませんか。

◆本総決起集会を契機として、全員の力と団結で、持てる力すべてを結集し、2011春季生活闘争と統一地方選挙の完全勝利を目指して戦うことを申し上げ、主催者を代表しての連帯のご挨拶といたします。 共にがんばりましょう。ありがとうございました。

 

2011春季生活闘争情勢報告

連合兵庫事務局長:辻  芳治 

◆「春闘勝利」「政策制度要求実現」「統一地方選挙勝利」を掲げた連合 兵庫総決起集会に結集頂きました皆さん!! 寒さ厳しいなか大変ご苦労様でございます。事務局長の「辻」です。ただいまより、2011春季生活闘争をめぐる情勢について報告申し上げます。

◆2011春闘は、要求提出段階から本格的な交渉局面を迎えており、3月16日~17日の最大のヤマ場を控え、緊迫した労使交渉は最終局面に突入しようとしています。

◆去る3月1日に行なわれた連合本部での第1回要求集計では、昨年を540組合上回る1,673組合が賃金改定要求を提出し、その加重平均は「5,926円(2,05%)」となっています。
  また、一時金要求については、昨年同時期比較で、月数で「0.03カ月」、要求額で「40万7000円あまり」上回る、「4.91カ月」「153万3000円あまり」の要求となっていることを、まずは報告申し上げます。

◆次に、連合第3回中央闘争委員会で確認された直近の情勢について申し上げます。

◆政府の経済見通しによりますと、2010年度実質GDP(国内総生産)は対前年比で3.1%の増となる見込みであること、また、2010年暦年ベースでは3.9%の増となり、景気は底堅い状況が続いています。

◆一方、四半期別の企業業績については、昨年4月から12月までの連結経常利益合計額が、「前年同期比24%」と大幅な増になるとともに、非製造業の業績も改善しており、第3四半期(昨年10月~12月)の経常利益は前年同期から33%増え、その増益率は製造業の16%を上回る勢いとなっています。
  このように、増収増益の企業は大幅に増加しており、リーマンショック前との比較においても、売上高で9割近い水準まで回復するとともに、経常利益も約8割の水準まで回復している状況です。

◆こうした回復基調になったのは、そこに働く労働者の献身的な努力と企業経営に対する協力があったからこそです。私たちの要求である「1%を目安とした適正配分」を徹底して追い求めることに確信を持ち合い、それぞれの産別・単組の置かれた条件のなかでベストを尽くさなくてはなりません。

◆連合本部は、昨年の11月より、今次春闘を意識して、日本経団連や経済同友会との首脳懇談会、政府・連合トップ会談などを通じて、政策制度要求課題を含め主張を行なってきました。

◆また、昨日夕刻には、5回目となる政府・連合トップ会談が行なわれ、古賀会長から「2011年度予算と予算関連法案の早期成立についての要請」が菅首相に行なわれるとともに、政権運営や春闘、政策制度要求課題について意見交換が行なわれました。そのなかで、菅首相からは「賃上げは重要だ。企業減税分が賃上げや雇用に回るよう、経済界にも訴える」との見解表明もなされたということです。
  連合兵庫も、2月の段階において兵庫県経営者協会との「労使懇談会」、労働局との「地域産業労働懇談会」を開催し、今次春闘における労働側の基本認識や主張を行ない意見交換してきたところです。

◆しかしながら、今次春闘においても経営側は、「すべての従業員に関わ る総額人件費を管理する観点から、自社の支払い能力に即して判断することが重要」「定期昇給の維持を巡る賃金交渉を行なう企業が大半」「中堅・中小企業では、雇用を最優先した交渉を継続」など、従来の「総額人件費抑制」の発想から一歩も抜け出そうとしない頑なな姿勢を変えようとしていません。

◆加えて、「恒常的な付加価値の増加が見込まれ」かつ「競争力を有し、それを今後とも維持できるか」をベースアップの目安とするなど、事実上ベアを否定する見解も示しています。
こうした経営側の主張は、総額人件費抑制ありきの方策であり、断じて容認できるものではありません。

◆日本は先進国で唯一デフレが続いている国です。その背景には、株主重視・短期利益重視の経営姿勢をとり続けてきた企業行動にも起因していることを見逃してはなりません。長きにわたる配分の歪(ヒズミ)で賃金が低下していること、非正規労働者の増加に伴って低所得者層が増加していること、その結果として、消費不況や需給ギャップが生じ、製品価格の低下を呼び起こすといった、今日のデフレの本質を労使双方が正しく認識し合うことが必要です。

◆それぞれの労使交渉においては、企業内に閉じた総額人件費管理の名を借りた「コスト削減ありき」というミクロの論議に埋没するのではなく、デフレ脱却と持続可能な日本経済好循環への転換に向けて、『企業の「社会の公器」としての責任を果たすべきだ』との「マクロ的観点」から、徹底した論議を期待するものです。

◆連合兵庫は、ローカルセンターの役割として、産別指導にもとづく賃金交渉の状況など適宜情報発信することによって、「中小共闘センター」に結集する中小・地場等労働組合の交渉を下支えし、相場波及力を高めるとともに、県下の各地域協議会との役割分担にもとづく、産別・単組激励行動と合わせシッカリと役割を果たしてまいります。

◆今次春闘の大きな意義は、「すべての働く者の処遇改善」をめざすこと、「適正な 配分によって労働条件の復元・回復」をめざすことにあります。近年、「労働者のがんばり」に対し十分に応えられていない状況が続いており、非正規労働者が抱える雇用・労働条件の改善などの課題解決も道半ばです。これ以上、国民や組合員の期待に十分応えられなければ、社会システムとしての「春季生活闘争」の意義が問われかねません。
  今一度、連合・労働組合そして組織された労働者の役割と責任を自覚して、すべての働く者の連帯で「働くことを軸とする安心社会」の構築をめざし全力で闘い抜きましょう。

◆最後になりますが、連合兵庫は、すべての構成組織・すべての地域協議会と連携・結束を強め、最後まで闘い抜きます。そして、春闘と同時並行となる「統一地方選挙勝利」に向けた取り組みについても、厳しい逆風下の闘いとなりますが、決して怯むことなく、組織内候補者の完全勝利はもとより、推薦・支持する全ての候補者の当選をめざして取り組みを強めてまいります。引き続きの、ご支援・ご協力をお願い申し上げ、私からの報告とします。
最後まで共に頑張りましょう!! ありがとうございました。

女性委員会が国際女性デー街頭アピール活動


◆連合兵庫2011春季生活闘争  総決起集会にあわせ、女性委員会が国際女性デー街頭アピール活動をおこない  ました。  

◆女性委メンバーが、決起集会デモ行進出発口と、三宮センター街東口の2か所に分かれ、集会参加者や買い物客らに 『国際女性デーの意義』と『女性の権利擁護』を訴えたビラを配布、連合の男女平等参画社会に対する考えをアピールしました。