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連合兵庫第18回定期大会開催

  • 場所:神戸メリケンパークオリエンタルホテル4階(瑞天)
  • 時間:2020年10月26日13:00~

連合兵庫第18回定期大会

安心社会へ 新たなチャレンジ
~すべての働く仲間とともに「必ずそばにいる存在」へ~

◇連合兵庫は、10月26日(土)13:00より、神戸メリケンパークオリエンタルホテルで、第18回定期大会を開催しました。本大会では、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、基本WEB参加とし会場参加についても感染防止対策を徹底した運営で行い参加者については、役員・代議員など230名が集まりました。また、WEB開催に伴う、代議員出欠や大会議案採決など電子投票システム(e投票システム)を活用した新しい形態スタイルで行い、2021一般活動報告をはじめ、2022-2023年度運動方針、第18期の新たな役員体制が確認され、スローガン『安心社会へ 新たなチャレンジ~すべての働く仲間とともに「必ずそばにいる存在」へ~』を胸に今期のスタートをきりました。

◇開会司会は、連合兵庫 網島 雅彦 副事務局長が務め、定期大会の議長には、岸 真木子 代議員(JP労組)・須藤 良仁 代議員(JAM山陽)の2名選出され、第18期定期大会議案書について、それぞれ提案通り承認・決定がされました。

連合兵庫第18回定期大会会長あいさつ(要旨)※大幅に要約しています

 連合兵庫第18回定期大会にご出席のみなさん、ご苦労様です。
 兵庫県では、昨年3月に新型コロナウイルス感染が確認されて以降、もう1年8か月が経ちます。この間、息つく暇もなく、長期にわたり献身的な対応をされている医療従事者をはじめとする関係各位、そして、私たちの生活と社会を守っていただいている多くのエッセンシャルワーカーの皆さんの、ご苦労とご奮闘に敬意を表するとともに、感謝を申し上げます。

 さて、本定期大会は、向こう2年間の運動方針(案)について議論・審議する重要な会議です。私からは、「この日本に働く人たちの実情」と「ポイントとなる具体的な取組み課題」3点に絞り思いを述べ、挨拶とします。

<日本に働く人たちの実情>
 日本の「賃金の実情」は、直近20年余りの名目賃金上昇率の平均は低下傾向にあり、すでに欧米主要国の賃金は、日本の賃金の1.3~1.4倍です。また、「賃金の格差」も、雇用形態間・企業規模間・男女間等により深刻化しています。
 国内における「非正規雇用」の実情に目を転じると、1997年に経営団体による非正規的雇用の考え方が提唱されて以降、1999年には1,225万人に上り、約20年後のコロナ禍直前2019年には2,165万人へと増加しました。
 雇用形態の違いが、収入の格差を生み、そのことが、貧困率や未婚率とも密接に関わり、子供の貧困・出生率減少などに影響を及ぼすことが懸念されます。
日本に働く人たちにとって、「賃金格差」や「貧困問題」など雇用と生活に密接に関わる課題を抱えるなか、昨年以降コロナ禍に見舞われ、さらに課題の顕在化・深刻化しました。
非正規雇用者数は、コロナ禍に突入した2020年には約2090万人まで減少しています。これは、正規雇用への転換が進んだこともありますが、むしろ、「解雇・雇止め」が急増しており、不安定雇用の弱い立場の人たちに、より深刻な影響をもたらしていることを浮彫にしました。

 いまわが国では、不安定雇用の増加、中間所得層の地盤沈下、貧困の固定化、格差の深刻化などにより、多くの働く仲間が、将来の展望が持てない状況です。
 「なんとしてもコロナ禍を克服し、不確実な環境変化にも適応した包摂的で持続可能な社会、誰もが将来に希望の持てる社会」の実現をめざすことが、私たちにとって、目下の最大の課題なのです。

<すでに後半に突入した第49回衆議院選挙>
 この選挙戦で私たちがめざすのは、働く者・生活者の立場に立った政治勢力を拡大し、すべての働く仲間が将来に希望の持てる社会を実現することです。
 そのためにも、与野党の徹底した議論により合意形成をはかる事など民主主義を正しく機能させ、信頼できる政治を取り戻さねばなりません。
 私たち連合は、働く者・生活者の立場に立てるのは立憲民主党・国民民主党だと確信しています。だからこそ、それぞれの党と「誰一人取り残さない包摂社会」、「政策資源の積極投入による雇用のセーフティーネット」、「税財政構造改革を通じた持続可能社会」等の実現への政策協定を結びました。
 推薦支持候補者の勝利へ、連合兵庫・構成組織・地域協議会が一丸となって、「28万組織の底力を出し切り、残された期間最善を尽くす」ことを、この場で確認し合いましょう。

<広く「集団的労使関係」の和を広げていく>
 集団的労使関係のもとで「交渉力を備える」ということは、働く者にとって、雇用を守るための、そして労働諸条件の維持向上にむけての、セーフティーネット機能に厚みを増すということです。
 労働組合つくることや、労働組合の活動は、法律によってその正当性は保証されているのですが、労働者のうち8割を超える働く仲間は、集団的労使関係の枠外にいます。「働く」という国民の義務を果たす一方で、労働者の権利である「団結権」「団体交渉権」「団体行動権」を行使できていない状況は、未だ多くの労働者にとって、「労働組合が身近な存在になっていない」証でもあります。
 連合兵庫は「組織拡大プラン2030」において当面35万、そしてその先に40万連合兵庫をめざすことにしました。多くの働く仲間が、「労働組合の必要性と力の大きさに気づき、自らの権利として自主的に団結を進めていく」取組みに総力をあげることを、あらためて共有しておきたいと思います。

<労働運動の原点を再確認>
 労働運動の「原点」は、「人と人とのつながり」であり、「目的を成就するための力合わせ」です。これは、支部・単組・産別・連合といったどのステージにおいても不変であり、「対話の積み重ねによる信頼の醸成」が成されて、そこに本当の意味での「力合わせ・組織の力」が生まれます。今期は、リアルとオンラインの良さを活かしつつ、コミュニケーションの重視による「組織力の強化」に注力していくことを、みなさんと再確認しておきたいと思います。

 すべての働く仲間とつながるために、みなさんとともに知恵を出し合い、「必ずそばにいる存在」へと連合兵庫の運動をさらに進化させていくことをともに誓いあい、冒頭の挨拶とします。共に頑張りましょう!

第18回定期大会次第

 1.開会挨拶
 2.議長団選出
 3.議長登壇挨拶
 4.大会各種委員会委員・議事録署名人・大会書記任命
 5.資格審査委員会報告
 6.大会成立宣言
 7.会長挨拶
 8.メッセージ紹介
 9.大会運営委員会報告
10.選挙管理委員会報告
11. 報告事項
    1)一般活動報告
    2)2021年度会計決算報告ならびに余剰金処分(案)について
    3)2021年度会計決算監査報告
12.審議事項
    1)第1号議案 2022年-2023年度(第18期)運動方針(案)に関する件
    2)第2号議案 規約・規定に関する件
    3)第3号議案 2022年度予算(案)に関する件
    4)第4号議案 第18期役員選出に関する件
    5)第5号議案 退任役員表彰に関する件
    6)第6号議案 顧問の委嘱に関する件
13.大会宣言採択
14.大会各種委員会委員・大会書記解任
15.議長団降壇挨拶
16,閉会挨拶