第15回定期大会(内容掲載)
- 場所:神戸メリケンパークオリエンタルホテル
- 時間:2015年11月30日(金)13:00~
ストップ・ザ・格差社会!
すべての働く者を連合の輪へ「安心社会」を切り拓こう!
連合兵庫第15回定期大会を開催
【開会あいさつ、議長団選出】 森永 進:会長代理(電機連合)
◆開会あいさつについては、森永会長代理が急遽欠席となったため、森脇副事務局長が代理でおこなった。
【議長団】 <UAゼンセン> 白石 美紀子:代議員(後半)
<情報労連> 下田 泰弘:代議員(前半)
【議長団登壇あいさつ】 下田 泰弘:議長
◆2015年は、阪神・淡路大震災から20年、そして戦後70年という節目の年であり、個人的にも重く受け止めています。この大切な年に、現政府は平和の尊さを脅かすような法案を成立させました。一番大切なことは、平和の尊さ、戦争の愚かさ・悲惨さを正しく後世に伝えていくことと考えます。連合兵庫も、1989年の結成以来、一貫して「平和」を希求してきました。本定期大会は、今後も将来にわたり恒久平和への取り組みを続けていくとともに、仲間づくりや政策・制度要求、格差是正・労働条件の底上げ、東日本大震災の復興支援等、今後2年間の運動方針を決める重要な大会となります。皆様の活発な議論により実り多い大会となりますよう、ご出席の皆様のご協力をお願い申し上げます。
【大会各種委員会委員、大会事務局員任命】
【議事録署名人選任】 服部 圭司:代議員(自治労)、森 竜二:代議員(フード連合)
<13:00現在>
召集代議員 396名中、出席 323名 委任20名 計 343名
役員 72名中、出席 51名
相談役・顧問 出席 5名
特別代議員 出席 14名
◆連合兵庫規約第22条により、代議員総数の3分の2以上、役員の過半数が出席しているため、本大会が成立要件を満たしていることを報告。
【大会成立宣言】 下田 泰弘:議長
【会長あいさつ】 連合兵庫会長 辻 芳治
(あいさつ内容については、HPのNEWSページに別途記載)
【来賓あいさつ、来賓紹介】
◆ごあいさつをいただいた各団体の代表者の方々は以下のとおり。(内容省略)
<ご来賓の方々>
◆兵庫県副知事 吉本 知之、産業労働部長 石井 孝一、政策労働局長 村上 元伸、労政福祉課長 松岡 良郎
◆神戸市長 久元 喜造、勤労市民課長 山出 和史
◆民主党兵庫県総支部連合会代表 参議院議員 水岡 俊一、元衆議院議員 梶原 康弘、前参議院議員 辻 泰弘、第3区総支部長 横畑 和幸
◆社会民主党兵庫県連合 代表 梶川 美佐男
◆兵庫県議会 民主党・県民連合議員団 幹事長 上野 英一
◆兵庫県労働者福祉協議会 会長 河口 勲
◆近畿労働金庫兵庫地区統括本部長 本多 義弘
◆全労済兵庫県本部長 酒井 行雄
◆兵庫高齢・退職者連合 会長 高原 澄夫、事務局長 中野 一刀
【祝電披露】 出石:大会書記長
◆本大会に寄せられた祝電・メッセージの中から、連合本部からの連帯のメッセージを披露。
【大会運営委員会報告】 遠山 幸司:委員長(JP労組)
◆議事運営について、各項の時間配分と緊急提案の手続き、修正動議の手続き等について提案し、承認された。
【報告事項】
<一般活動報告> 伊藤 弘孝:副事務局長
◆機関会議・組織運営会議等について◆組織部門活動について◆2015春季生活闘争について(中小労働部門)◆雇用・労働部門活動について◆労働安全衛生関係について◆政策部門活動について◆政治部門活動について◆国民運動・イベント活動について◆総務・財政部門関係について◆部門連絡会について◆委員会活動について◆連合本部・近畿ブロック関係について◆関係団体について◆自然災害等救援基金(仮称)プロジェクトについて
(満場の拍手で承認)
<2015年度会計決算報告ならびに剰余金処分(案)について> 森脇:副事務局長
(内容省略)
<2015年度会計監査報告> 伊藤 正朝:会計監査(ゴム連合)
(会計決算報告・剰余金処分(案)、会計監査報告ともに、満場の拍手で承認)
<第1号議案 規約・規定の一部改定に関する件> 森脇 久夫:副事務局長
◆規約改定◆地域協議会に関する規定の改定◆連合兵庫「資産管理・会計処理規定」の改定◆事務局既定の改定等
(満場の拍手で承認)
<第2号議案 連合兵庫2016~2017年度運動方針(案)に関する件> 福永 明:事務局長
『ストップ・ザ・格差社会!すべての働く者を連合の輪へ「安心社会」を切り拓こう!』 (概要)
(質疑・応答)
◆兵教協:松山代議員より
「政策実現に向けた政治活動の強化」に関連して、来夏の参議院議員選挙における「みずおか俊一」参議院議員の再選に向けた取り組み強化について
◆全自交:成田代議員より
政府の押し進める国家戦略特区による「ライドシェア」(自家用車による相乗り)制度等、兵庫県の養父市などが、いわゆる「白タク」行為の有償事業導入をすすめようとしている件について
◆JR総連:霜藤代議員より
①「交通政策基本法」の成立にもとづき掲げられた「ひょうご公共交通10カ年計画」への公正な対応と、兵庫県における「交通基本条例」制定への働きかけについて
②安全保障関連法案成立にともなう、交通運輸業従事者への武器・兵器等の輸送の強要等、同法の運用停止に向けた大衆運動の組織化について
◆以上、3名の発言に対して、福永事務局長、伊藤副事務局長が回答した。
(満場の拍手で承認)
<第3号議案 連合兵庫自然災害等救援基金の設立に関する件> 辰巳 信彦:副事務局長
◆「基金」創設については、2015年が阪神・淡路大震災から20年となることから、第14回定期大会で検討することが提起され、第28回地方委員会で連合兵庫結成25周年事業の一つとして創設が提起・確認されたことを受けて、 プロジェクトを立ち上げて意見交換を重ねてきた。
連合兵庫に集う組合員相互の連帯を深め、「助け合い」運動を通じて組織強化をめざすことを目的に、構成組織等の協力のもと、『連合兵庫自然災害等「絆」基金』を創設することを提案。 (満場の拍手で承認)
<第4号議案 2016年度予算(案)に関する件> 森脇 久夫:副事務局長
(内容省略、満場の拍手で承認)
<第5号議案 第15期役員選出に関する件>
澤田 昌生:役員推薦委員会委員長(電力総連)
◆澤田:委員長より、役員推薦委員会の経過報告を受けたのち、第15期役員候補者を発表、提案。
(選挙管理委員会から報告提案) 川本 薫:選挙管理委員会委員長(基幹労連)
◆役員推薦委員会および執行委員会で確認された第15期役員定数にもとづき、各構成組織から定数どおりの役員候補者が選出されていることから、連合兵庫規約第35条、および「役員選挙規定」第15条第3項により、代議員の拍手で信任・承認することを提案し、了承された。(役員名簿省略)
(満場の拍手で承認)
◆新役員代表あいさつ 新会長:辻 芳治
◆まずは、連合兵庫第15期役員体制につきまして、本大会ご出席の皆様の満場一致でご承認をいただきましたことに、心より感謝申し上げます。また、役員推薦委員会のご尽力にも重ねて御礼申し上げます。 ◆新役員代表あいさつを申しあげる前に、今大会をもって退任される役員の皆様、そして、各地域協議会でも、これから開催される定期大会で退任される方々もおられますので、労働運動の第一線から退かれる方、また新たな任務に就かれる方、職場復帰される方など様々ではございますが、連合運動に格段のご尽力をいただきましたことに、心よりの感謝と敬意を表します。 ◆私自身は、2期目となる会長にご信任いただき、身の引き締まる思いとともに、連合兵庫の運動をさらに前進させていくことへの決意をあらたにしております。 ◆具体的には、2年前の大会でも申し上げた4つのキーワード、①構成組織の縦軸・横軸の運動による組織の相互理解と信頼関係の進化 ②内向き運動、前例踏襲主義からの脱却をめざす ③現場主義の徹底 ④労働運動・取り組み等の弱みの克服には臆せずチャレンジしていくことです。 ◆これらの取り組みをすすめていくために、構成組織・地域協議会の皆様と、これまで同様にコミュニケーションをしっかりとらせていただき、職場と地域をつなぐ、そして、職場と連合運動をつなぐ「本音」の議論を深めてまいりたいと思います。 (写真は、新役員体制を代表して、壇上に上がった三役の皆さん) |
<第6号議案 退任役員表彰に関する件> 福永 明:事務局長
◆本大会で退任される方々の表彰については、規約第41条にもとづき、議長判断により代議員の拍手で承認。その後、辻 新会長より感謝状と記念品を贈呈。つづいて、退任される9名を代表して、切山 義行:前副会長(JAM山陽)、篠原 智彦:前副会長(フード連合)、森脇 久夫:前副事務局長(電機連合)の3名より退任あいさつがあった。
副会長 | 梅田 勝 | JP労組近畿兵庫連絡協議会 |
副会長 | 切山 義行 | JAM山陽兵庫県連絡会 |
副会長 | 篠原 智彦 | 兵庫フード連合 |
副事務局長 | 森脇 久夫 | 電機連合兵庫地方協議会 |
執行委員 | 那須 健 | 電力総連兵庫県電力総連 |
執行委員 | 西風 辰昭 | 情報労連兵庫県協議会 |
執行委員 | 荒木 賢一 | 全電線兵庫地方協議会 |
執行委員 | 竹田 哲也 | 運輸労連兵庫県連合会 |
執行委員 | 浅田 晃禎 | 政労連兵庫地区連絡会 |
◆退任役員代表あいさつ
前副会長 切山 義行(JAM山陽兵庫連絡会)
◆思い起こせば、30数年前に職場の先輩に声をかけられたのが労働運動に足を踏み入れたきっかけでした。その当時は、世の中も職場も組合運動もゆっくりとした流れの中でしたので、私自身も様々な知識を身につけることができました。そのことが、現在の複雑な状況下での労働運動に役立ったと思っております。また、労働組合活動、連合兵庫運動を続ける中で多くの他分野の方々と知り合えたことにも感謝をしながら、今後の生活の中に活かしていければと思います。
◆兵庫県出身ではない私は、佐賀県で就職し10年ほどまえに労働組合の専従として兵庫県西宮市にやってまいりました。兵庫県のことを何もしらずとまどうこともありましたが、連合兵庫の副会長を7年間させていただき、様々な経験をさせていただけたことに心より感謝を申し上げます。今後は職場へ復帰することになりますが、労働組合活動や連合兵庫で得た経験を糧に、仕事をしていきたいと思っております。
◆私は、連合北播地域協議会議長を経て、連合兵庫の副事務局長として8年間お世話になりました。最初の4年間は政策関係を主に担当し、行政と連合兵庫、県経営者協会の4者で「仕事と生活のバランス兵庫共同宣言」の作成と、「仕事と生活センター」立ち上げに関わることができたことは印象深く心に残っております。また、東日本大震災の発生にともなうボランティア活動で東北へ派遣されたことも大きな出来事でした。その後の4年間は総務担当として、各構成組織のパート組合員等の皆様の会費設定や地域協議会交付金や連結決算の導入など、多くの組織の方々にご協力をいただきました。19年ぶりに職場へ復帰となりますが、今後は違った立場から連合兵庫運動に協力していきます。
<第7号議案 相談役・顧問の委嘱に関する件> 辻 芳治:会長
◆辻 新会長より、相談役・2名、顧問4名の委嘱について提案があり、議長判断により、代議員の拍手で承認。
相談役 石井 亮一(元連合兵庫会長)、北条 勝利(元連合兵庫会長)
顧問 栗栖 久慈(元連合兵庫会長代理)、山名 幸一(元連合兵庫会長代理)、村上 昇(元連合兵庫会長代理)
森本 洋平(前連合兵庫会長)
【大会宣言採択】 多留 正一:副会長(JP労組)
大 会 宣 言 (案) 政府・与党はいわゆる「アベノミクス」と称する政策により、株高、円安、雇用環境改善など、その成果を強調しているが、日本経済を支える根幹の「働く者」を取り巻く状況は、賃上げこそ多くの企業で2%程度を得たものの、貧困率は上昇し、一段と格差社会も進行しており、年収200万円以下で働くワーキング・プアと呼ばれる方たちが1,100万人を超え、働く者を使い捨てにするいわゆるブラック企業も後を絶たないなど、惨憺たる状況と言っても過言ではない。 また政府・与党は、数の力を背景に、国民的合意形成をはかるという政治の役割を放棄し、強引な手法で国会をはじめとする政権運営をおこなっており、その最たる例が、先の通常国会で成立した「労働者派遣法」と「安全保障関連法」である。 「労働者派遣法」の改正は、「均等待遇原則」と「派遣は臨時的業務に限る」とする世界の常識から大きく逸脱した、まさに「生涯派遣で低賃金」を助長する内容であり、労働者保護ルールを破壊し、働く者を犠牲にした成長戦略など認めるわけにはいかない。 「安全保障関連法」についても、多くの国民が「説明不足」「議論が尽くされていない」と反対や疑問の声をあげ、法曹界からは憲法違反という指摘があるにもかかわらず、国民の理解と合意形成を得る努力を怠り、採決を強行したことは、民主主義に対する暴挙であり、断じて許されるものではない。 私たち連合兵庫は、連合682万人組織の中核組織として、民主主義を軽視し強引な手法に終始する現政権の暴走を阻止し、「働くことを軸とする安心社会」を実現するために、自らの組織力量の向上と社会的対抗軸の構築をめざし、次の4点を基軸に、組織の総力をあげ取り組むことを、本定期大会において確認した。 一、組織内対話を重視した取り組みにより「英知」と「行動力」を結集し、組織力量の一層の発揮を追求していく。 一、集団的労使関係を社会の隅々にまで張りめぐらし、互いに支え合い、助け合い、ともに運動する仲間の輪を拡げるために「40万連合兵庫」の実現をめざす。 一、勤労者・生活者に影響を及ぼす課題改善にむけて、連合の考え方を組織外にも積極的に発信し、社会的影響力を高めていく。 一、第24回参議院議員通常選挙における兵庫選挙区「みずおか俊一」、比例区「連合推薦12名」の候補予定者の必勝にむけて組織の総力をあげる。 以上、ここに宣言する。 2015年10月30日 連合兵庫第15回定期大会 |
(満場の拍手で採択)
【大会各種委員会委員、大会事務局員解任】
【議長団降壇あいさつ】 白石 美紀子:議長
◆ご出席の皆様のご協力により、すべての議事を滞りなく終了することが出来ました。心より感謝申し上げます。
本大会において審議・決定されました向う2年間の運動方針にもとづいて、働く仲間の生活向上へ向けて、連合兵庫が一致団結し、連合兵庫に集う仲間の皆様で方針の実現への活動を展開していきましょう。
◆また、来年7月には第24回参議院議員選挙が施行されます。労働法制をはじめ私たち働く者の雇用・生活を守り、産業の健全な発展、政策実現のためにも、連合兵庫が推薦するすべての候補者を当選させなければなりません。厳しい選挙戦となりますが、私たちの熱い思いと高い志をひとつにして最後まで戦い抜きましょう。
◆本大会で決定された運動方針の実現と参議院議員の必勝に向けて、すべての構成組織が協力することを本日ご参集の皆様と誓い合い、議長団降壇のあいさつと致します。
【ディーセントワーク世界行動デー2015】 辰巳 信彦:副事務局長
◆連合を含む世界162ヵ国の労働者が結集するITUC(国際労働組合総連合)が提唱する、公正なグローバル化を通じた持続可能な社会、働きがいのある人間らしい仕事(ディーセントワーク)の実現をめざす『ディーセントワーク世界行動デー』の取り組みの一環として、大会出席者全員でディーセントワークのチラシを手に連帯をアピールした。
【閉会あいさつ】 泉 雄一郎:副会長(兵教協)
◆本大会では、2016年~2017年度の運動方針に加えて、自然災害等救援基金設立の件、2016年度予算案のほか、第15期役員の選出など、すべての議案をご承認いただきました。有難うございました。
◆安倍政権の暴走につきましては、会長あいさつや代議員意見・質問や執行部見解、大会宣言でも触れましたので繰り返しませんが、私たちのめざす社会は、ディーセントワーク世界行動デーの趣旨にもありましたように、働くことにもっとも重要な価値をおき、誰もが公正な労働条件のもとで多様な働き方をつうじて社会に参加でき、セイフティーネットが組み込まれた「働くことを軸とした安心社会」です。
◆こうした社会を実現するためには、与野党の国会議員勢力を変えていく必要があります。連合組織内の比例代表予定候補者12人の全員の当選と、兵庫選挙区「みずおか俊一」の当選に向けた取り組みを強めていかなければなりません。同時に、組織拡大の強化と、ストップ・ザ・格差社会向けて、本日決定した運動方針にもとづき、各構成組織・各地域協議会が力をあわせて頑張り抜いてまいりましょう。
【団結ガンバロウ】
◆辻 会長のリードで、出席者全員でガンバロウを三唱し、第15期向う2年間の運動に向けて力強いスタートを切りました。