熊本県を中心とする九州地震災害救援ボランティア報告
- 場所:熊本県
- 時間:2016年5月8日(日)~14日(土)
熊本県を中心とする九州地震救援
連合兵庫ボランティア活動報告
◆連合兵庫は、連合本部・連合近畿ブロックとの連携のもと、5月4日(水)から被害の大きかった熊本県を中心に、救援ボランティア派遣を開始しております。現地は復旧途上ということで困難な状況下での活動となりますが、出来るかぎり、活動現場からの報告を掲載していきます。
連合救援ボランティア 山鹿地区ベースキャンプ 活動報告
【第2陣 5月8日(日) ~ 14日(土) 連合兵庫より3名派遣 髙見:担当次長、小澤:担当次長、田中:担当】
2016/5/13(金)
最終日。今日からさらに「熱中症に気をつけてください」との注意。この1週間で1番の暑さを感じた。
午前中は、一軒家の室内の片付けとゴミ出し作業。午後も一軒家で、隣の家から落ちてきた瓦の撤去。
軒下での活動は大変危険な為、全員で安全確認しながら作業を行った。
この地域は、家自体が壊れている(潰れている)お宅が多かった。
第2陣は、本日で活動を終了し、明日14日の朝、解散となる。
連合は、引き続き第9陣までボランティアを派遣予定。
(報告者 高見)
2016/5/12(木)
田中(2班)
1軒目は、11階建マンションの6階に住む52歳女性で、食器棚、タンス等の搬出作業を行った。外壁には、いたるところにヒビが入って、廊下も少し波打っている状態であった。
2軒目は、ボランティアセンターから歩いて行ける距離のところに住む高齢の女性の3階建一軒家で、外壁ブロック、給湯器の撤去作業を行った。給湯器はこれまでの物で一番重量があり、安全を確認し搬出を行った。15時頃に作業を完了。歩いてボランティアセンター戻り、本日の活動を終了した。
給湯器の撤去作業中 → 撤去後の様子
小澤(3班)
1軒目は、65歳の女性の個人宅。
震災後、室内は物が倒れ、雨漏りもあり、今も近くの避難所で生活している。雨漏りにより被害を受けた、タンスの撤去、家の中の清掃を行った。まだまだ作業が必要であるが、少し綺麗になったことで、女性の方に少し笑みがこぼれた。
2件目、80歳の女性からの依頼で、庭のブロック塀の撤去、溝の掘り起こし作業を行った。昼から気温も上がり、屋外での作業で、適度に休憩も入れながら終了した。
ブロック塀の撤去と、土で詰まった溝の掘り起こし作業 →
高見(6班)
ボランティアに入って4日目。作業にも慣れ効率よく動けているが、疲労の蓄積を感じてきた。朝、夕のバス移動では、皆眠っている。
昨日までと変わり、今日は日差しが強く、さらに体調に気を使っての作業となった。
午前中は、マンションの7階から、まとめたゴミ、ソファー等の運び出し。午後からは、一軒家の部屋の片付けと掃除を行った。
(報告者 小澤)
2016/5/11(水)
田中(2班)
本日は、昨日の継続で78歳の女性の住む平屋一軒家の瓦撤去を行った。女性からは何度も感謝の言葉を頂いた。
14時過ぎ頃に作業完了。15時半頃にボランティアセンターに戻り本日の活動は終了。
小澤(3班)
本日は個人宅3軒で作業をおこなった。
①ハイツの2階に住まれているご夫婦宅でピアノ、棚の移動を行った。床には、まだ細かい硝子の破片が飛び散っており、短時間ではあったが危険を伴う作業であった。
②昨日(10日)の続きで、75歳のご夫婦のお宅での作業。
レンガ、瓦を集積場所まで運んだ。ボランティアセンターから軽トラを借り、効率よく終了。奥様から、記念に写真を撮らせてほしいと嬉しいお言葉もいただいた。
撤去作業前の状態から → 作業後はきれいになりました!
③高齢の男性が1人で住まれている一軒家へ。
ここも軽トラを借り、集積場所まで運ぶ作業。家の中は雨漏りしており、まだ使えそうな家具や電化製品も、水浸しになっていた。昨日の大雨から一転して、本日は気温も上がり、班一同、汗を拭いながらの作業であったが、怪我や体調不良もなく終了した。
(報告者 田中)
高見(6班)
昨日(10日)に引き続き、同じお宅での継続作業。全室内の片付けと、ぶら下がったままの状態であったリビングのシャンデリアを撤去。土足で室内に上がっていた為、最後に畳とフローリングを拭きあげて作業を終了した。
昨日、依頼主の息子さんへ「ご近所にもボランティアの依頼があれば伝えてください」と書類を渡していたが、早速「声をかけました」と返事をいただいた。
ボランティアの依頼の仕方が分からない被災者がまだまだいる様子。(報告者 髙見)
2016/5/10(火)
朝からベースキャンプは雨。予定どおり27名で出発したが、大雨のため高速道路が大渋滞。ボランティアセンター到着は予定より30分遅れの9時30分。本日からボランティアセンターも、事前にグループ単位で活動場所の選定をしていただいたおかげで、スムーズに各班が出発。
田中(2班)
本日はボランティアセンターより約7km離れた平屋一軒家での作業を実施した。
お宅には78歳の女性が1人で住まわれており、破損調査もまだされておらず、不安そうな様子であった。震災後直ぐに、ご家族の方が片付けに来られて、室内は予想よりキレイな状態であった。作業内容は家周囲の瓦撤去、室内ではタンス等の生活品の搬出、散乱したガラス等の清掃を予定していたが、大雨洪水警報がでた関係で午後からの作業は中止となった。
室内作業のみ完了させ、瓦搬出は明日実施することになった。
小澤(3班)
75歳のご夫婦が住まれている自宅で、ピアノの移動、庭に落ちたレンガや瓦の整理を行った。
玄関先には赤い紙(危険倒壊のおそれあり)が貼られているが、ご夫婦はいまだ居住されている。2階ベランダから落ちた室外機が配線でつながったまま空中でブラさがっていたり、窓が歪み雨戸が落ち、室内の床も穴があいている。10:45に、熊本市内に大雨洪水警報が発令されたため、途中で作業中断。ご夫婦もこのような状況で精神的にも辛い中、笑顔で感謝の言葉もいただいた。
明日も継続して作業を行う予定。
高見(6班)
70代女性の自宅へ。リビングのシャンデリアは半分落ち、ぶら下がったまま。
男性4名、女性4名ボランティアで活動する。家具、ベッドの移動や、食器の片付け作業。明日も作業継続を希望された。
(報告者 小澤)
2016/5/9(月)
7時45分にベースキャンプ地を出発し、9時にボランティアセンターに到着。
各班、ボラセンより指示を受け現地に出発。
田中(2班)、小澤(3班)は、ボラセンより、車で約10分程の場所にある中学校に移動し、明日からの授業再開に向けての、机・椅子等の運搬作業、倒れたロッカー等の復旧、廊下の除菌清掃を15時前まで行った。
高見(6班)は、個人宅兼助産院での活動。可燃ゴミ、不燃ゴミの分別作業。必要な荷物は、仮の倉庫に移動。
各班、ボラセンには15時30分頃に戻り、本日の活動は終了。 (報告者 田中)
2016/5/8(日)
14時にJR九州労組事務所に集合、本部の扇谷様より、全体行動の流れ、第2陣参加人数、現地の状況について説明報告を受けた。
第2陣参加人数は、計27名で活動内容は第1陣に引き続き、現地作業を中心に行う予定。
14時15分に事務所を出発、約2時間かけてベースキャンプ地に到着。17時15分から受け入れ式を行い、連合熊本の上田会長より現時点での被災状況を踏まえた挨拶を受けた。その後、連合本部 扇谷様、派遣団現場長 連合沖縄 松田原様より、ベースキャンプ地での生活上の注意点、明日からの活動スケジュール、作業での注意点等の説明を受けた。
19時からは班長会議を行い、現場長より明日からの作業内容・ルール等について詳細な説明を受け、班メンバーへ周知徹底を図った。
(報告者 田中)
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【第1陣 5月4日(水) ~ 7日(土) 連合兵庫より2名派遣 辰巳:副事務局長、網島:副事務局長】
2016/5/4(水)
14時からJR九州労組にて結団式。その後バスにてベースキャンプの山鹿まで約2時間の移動。ベースキャンプにて連合熊本の上田会長から受け入れ挨拶を受けた。その後、本部の須田総合局長からオリエンテーリング。夕食をとり、明日からに備えて休息。
7時45分にベースキャンプを出発し、約1時間30分をかけて東区ボランティアセンターへ移動。
マッチングに約1時間待ち時間があり、ようやく作業場所が確定し現地まで徒歩で10分程度かけて移動。作業内容は、地震で落下した瓦の撤収作業を5名で開始。半端なく大量の瓦に驚いた。暑さもあり予想外の体力消耗。
午前中の作業を終えた時点で班員はかなりの疲労。昼休憩をとり再開。連合の別部隊からの応援を受け、10名体制で依頼人からの要望に応えることができた。
15時に作業終了し、依頼人から感謝の言葉。ありがたいことであった。16時にボランティアセンターを出発しベースキャンプに戻る。
朝から雨模様であったが、とりあえずボランティアセンターまで移動。待機すること約1時間。ようやくマッチングしボランティアセンターを出る。
雨模様のため屋内作業であった。作業内容は、倒れたタンスや食器棚の修復。以外と早く作業が終了したのでボランティアセンターに戻る。
天気が悪いためニーズか少なく待機することになった。連合本部の発案で連合熊本の事務所の復旧作業に10名で対応する。
想像以上に激しく荒れており、書類棚の復旧など重作業であった。予定の15時を迎え本日の作業を終了する。
(報告者 網島)