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連合兵庫「2016地域フォーラムin兵庫」を開催

  • 場所:神戸市 ラッセホール
  • 時間:2015年5月14日(土)13:30~

“働くことを軸とする安心社会”の実現にむけて

~地域の中小企業の活性化、人材育成から地方創生へ~

連合兵庫が『2016地域フォーラムin兵???????????????????????????????庫』を開催

◆連合兵庫は、5月14日(土)13:30より神戸市のラッセホールを会場に、2016春季生活闘争の取り組みの一環として、「地域の活性化には中小企業の活性化が不可欠」をスローガンにした『2016地域フォーラムin兵庫』を開催しました。

◆フォーラムには、労使団体および地方行政担当者のほか、地域のマスコミ関係者など111名が出席。連合の求める「働くことを軸とする安心社会」実現と、地方創生のために何が必要かを考えました。

◆はじめての試みとして企画した今回のフォーラムは2部構成でおこない、『「働くこと」からの地域の創生について』をテーマにかかげ、兵庫県立大学政策科学研究所の加藤 恵正教授を講師にむかえた基調講演と、パネルディスカッションを実施。

◆パネルディスカッションでは、コーディネーターを加藤教授がつとめ、パネリストには、連合の安永 貴夫:副事務局長、竹村 正樹:兵庫県産業労働部政策労働局長、松浦 貴子:兵庫労働局雇用環境・均等部長、村元 四郎:兵庫県経営者協会副会長、太田 貞夫:神戸新聞パートナーセンター所長ら各分野から5人が登壇し、それぞれの立場から、兵庫県で「働くこと」を軸とした中小企業等の活性化や、優秀な人材の確保・育成などについて意見を交わしました。

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◆フォーラムは第Ⅰ部、Ⅱ部ともに網島 雅彦:副事務局長の司会・進行ですすめられ、まずはじめに主催者を代表して辻  芳治:会長が、4月16日(土)に発生した「熊本地震」の被災者へのお見舞いと被災地支援に尽力していくことにも触れながら、本フォーラムの趣旨等を含めてあいさつを述べました。

 

 (司会・進行の網島副事務局長)

 

 主催者あいさつ

連合兵庫 会長???????????????????????????????   辻   芳治

◆連合は、2015春季生活闘争から「開かれた春闘」をキーワードに、全国47の地方連合会単位で、各地域のさまざまな立場の方々を交えた「地域フォーラム」を開催することとしており、連合兵庫は、今回はじめての試みとしてこのフォーラムを開催することになりました。

◆本フォーラムは、「地域の活性化には地域の中小企業の活性化が不可欠」をスローガンとしております。2016春闘では、取り組みの中心に「賃金の底上げ」「格差是正」をかかげ、中小・地場、そして非正規で働く仲間の皆さんや、労働組合のない職場で働く皆さんの処遇改善に力を入れており、現在は7割程度の組合で回答をが出ている状況です。

◆春闘というと、とかく大手企業の交渉に目がいきがちですが、私たちは、中小企業で働く皆さんの「底上げ」が実現しない限り、政労使あげての経済の好循環には結びつかないのだとの思いで、闘い続けております。

◆本日のフォーラムの基調講演、そしてパネルディスカッションをおこなうにあたっては、連合が結成20年の節目に策定しましたわれわれが目指すべき社会像である「働くことを軸とする安心社会」をベースに、それを実現するための政策や課題等について、さまざまな立場・角度から議論を深めていただきたいと思います。
わが国の企業数のうち99%以上が中小企業であり、全雇用労働者の7割が中小企業で働いているという現状であり、その方々に光をあてていくことは、極めて重要なことです。

◆一方、兵庫県では、今年度を「地域創生元年」と位置づけられ、昨年秋に策定された「地域創生戦略」にもとづく政策をすすめておられます。
人口減少、少子高齢化の中にあっても、活力をもって将来に希望の持てる地域を目指し、「多様性」と「連携」がキーワードの「兵庫創生」にむけた取り組みは、われわれの求める社会像ともオーバーラップする部分があります。行政の立場からも提案をいただき、県民をあげて向き合っていきたいと考えております。

◆短い時間でありますが、本フォーラムにご出席の各界の皆様には、それぞれの立場で、地域の活性化に向けた課題や取り組みについて考える機会にしていただき、実り多いフォーラムとなりますことを願っております。


◆つづいて、来賓あいさつにうつり、兵庫県を代表して金澤 和夫:副知事があいさつに立ち、兵庫県の経済・雇用状況等に加えて、熊本地震への兵庫県の対応等についても現状報告を述べました。

 来賓あいさつ(要旨)

???????????????????????????????兵庫県 副知事  金澤 和夫

◆いま、景気・経済状況については、基調判断「ゆるやかな回復、底堅い動き」となっているが、世界情勢にともなう為替レートの変動や、それにともなう株価の低迷など不安要素もあり、日本の経済の先行きについては、安心できない状況にある。

◆兵庫県の有効求人倍率については、3月には1.08%となり前月より0.02ポイント上がっており、雇用の面では景気拡大局面といえるが、正規職員に限っての有効求人倍率は0.65%であり、求人が非常に少ない状況だ。

◆兵庫県の場合、都市部以外の地域の有効求人倍率は高くなっているが、これは、地域の中小企業等の人手不足をあらわしていると考えられ、大企業と中小企業の差、都市部とそれ以外の地域との差に加え、職種・業種ごとの求人にも格差が見られる。細かな点にも気を配りながら、対応していかなければならない時期に来ていると感じている。

◆地域創生に関しては、「地域創生元年」として兵庫県の強みを活かした「安心・安全な兵庫」「ものづくり兵庫」等、6項目の柱として取り組みをすすめている。地域の多様性を十分に生かし、兵庫県の魅力を日本のみならず世界へ発信できればと考えている。

◆従来より兵庫県では、政・労・使協調の長い伝統があり、その上にワーク・ライフ・バランス政策の推進など、三者にとってメリットがあり、社会的意義の高い取り組みも実現させている。

◆本日のフォーラムも、連合兵庫のみではなく、県・行政、経済団体等が心を一つにして取り組んでいけるテーマであると思うので、実り多い成果を期待している。

 

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<基調講演>

「働くこと」からの地域の創生

~ 熊本震災復興の加速支援を ~

講師:兵庫県立大学政策科学研究所 教授  加藤 恵正

1.熊本地震の経済被害の現在とこれから

2.「働くこと」と地域の発展

    ・地域の発展と政策

    ・「働き方」の多様化と社会イノベーション

    ・「働く力」の強化と新たな主役の台頭

    ・地域での「つながり」を・・・

3.「変化」の時代の雇用・就業

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◆基調講演の中で加藤教授は、学生とともに調査をおこなった熊本地震の被災地の様子などをスライドで示しながら、阪神・淡路大震災で被害を受けた兵庫県や、東日本大震災での教訓を生かした災害被災地での仕事づくりを早急にすすめ、「仕事があること」と、働くことをとおして社会とつながることが人間の幸福度を高めるとしました。

◆また、地域で安心して働けることが出生率を上げる大きな要因となり、女性・高齢者・若者および障がいをもった方々など、働き方の多様性に対応した取り組みや、機械化・IT化がすすみ、職種によっては仕事がなくなっていく現状もある中、地域や人と人とのつながりによって成り立つ仕事は将来もなくならないなど、人材育成と地域の多様な主体間の「結びつき」の強化が重要としました。

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<パネルディスカッション>  『 「働くこと」からの地域の創生  ~ 兵庫県として ~ 』

コーディネーター

兵庫県立大学政策科学研修所  教授  加藤 恵正

パネリスト

連合本部  副事務局長   安永 貴夫
兵庫県産業労働部 政策労働局長   竹村 正樹
兵庫労働局 雇用環境・均等部長    松浦 貴子
兵庫県経営者協会 副会長   村元 四郎
神戸新聞社 神戸新聞パートナーセンター長   太田 貞夫

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 加藤 恵正
兵庫県立大学教授
安永 貴夫
連合 副事務局長 
竹村 正樹
県政策労働局長 
 松浦 貴子
雇用・環境均等部長
村元 四郎
県経協 副会長 
 太田 貞夫
神戸新聞パートナー
センター長

 

◆パネルディスカッションでは、基調講演に引き続き、兵庫県立大学の加藤教授がコーディネーターをつとめ、パネリストとして労働組合、経営者団体代表のほか、行政および地元マスコミ関係者5名が登壇。
それぞれの立場で、「働くこと」からの地域創生と中小企業の活性化について、現在取り組んでいる政策・制度の内容の説明に加え、中小企業だからこそ出来るきめ細やかな労働環境づくり、地域の特色ある企業等の情報発信などについて意見を交わしました。

◆パネルディスカッションを締めくくるにあたって加藤教授は、地域の活性化と、連合の提唱する「働くことを軸とする安心社会」実現のために必要なことは、①地域における人と人とのつながりと優秀な人材育成、仕事の経験値をあげること ②地域における教育の重要性 ③地域の企業、教育現場、行政、情報媒体等をつなぐプラットフォームの構築 であると述べ、パネリストらによる多岐にわたった議論を取りまとめました。

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◆フォーラムの最後に、福永  明:事務局長が閉会のあいさつに立ち、『本日のフォーラムでは、それぞれのお立場から、働くことを中心においた安心・安全な社会の実現、そして兵庫県の活性化について、さまざまな取り組みをされていることをあらためて再認識できた。
はじめての試みではあったが、貴重なご意見もいただき有意義な時間となった。今後も、今日ご出席の皆様と連携しながら「働くことを軸とする安心社会」を実現していきたい』の述べ、フォーラムの全日程を終了しました。